kariberoさんのブログ

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イタリア在住8年目。
作曲と写真とお酒で毎日を楽しく生きています。
仕事の進捗や日々のボヤキを書いてみます。

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あっという間にもう8月が終わろうとしています。僕は、日に焼けました。2週間くらい海に行ってきました。本当は2人揃って日本に行くはずが、イタリアに残る決断をしました。それからすぐに気を取り直して、『じゃあどこに行こうか?』と。

 

今回はCinque TerreとVeneziaに行ってきました。満喫しました。そこでしか見られないものを見て、そこでしか食べられないものを食べて、そこでしか飲めないものを飲んで、そこでしか過ごせない時間を過ごしました。いい旅でした。ちょっと人生の時間が止まったようなひと時でしたが、魂の洗濯をできたような、そんな気分です。

 

CinqueTerreは、到着した日の昼ご飯に、いい感じのレストランを見つけ、開幕速攻でワインを2本開けました。隣のテーブルになった地元の夫婦とも、僕らのワインをシェアして一緒に飲みました。こういうことをするのは僕ではなく、相方です。僕はいつも他人に対して構える傾向がある。でも相方は、他人の心を開かせる傾向がある。

 

ウィルスが怖いので積極的に浜辺には行かず、夜の誰もいない浜辺にタオルケットを敷いて、そこでのんびりと満点の星空を眺めました。波の音がちょっとだけ胸を騒つかせて、夜空に目が慣れると、そこには子供の頃新潟で見たような、天の川銀河がありました。もう一生見ることはないんだと思っていた満点の星空でした。世界のこと、人生のこと、愛のこと、自分が進むべき道のこと、色んなことに想いを馳せて、海風に体が冷えるまで、そこにいました。

 

昼間は街を巡りました。CinqueTerreは11世期から人が住み始め、ワインとレモンの産業で栄えた、海に面した天然の港に築かれた5つの集落の総称です。現在では街の大部分が観光地かされていますが、今でも断崖で貴重なブドウの栽培と収穫、ワインづくりが行われており、そのワインはたまらなく可愛らしい蜂蜜の香りがします。本当はワイナリーを巡りたかったのですが、Covid-19の蔓延下ではどこも部外者を受け入れないとのこと。しかしながら、レストランで選んだ地元のワインは、どのボトルもとても個性的なチケットが貼られていたように、とても個性的な味をしていました。あのワインたちの味は、生涯忘れない思い出になりました。僕たちはそれに触れ、味わった。ひょっとしたら、もう2度と飲む機会はないかもしれない。地産地消のワインとの出会いは、そういうものですから。

 

(Monterosso, CinqueTerre, Italia)

 

それからVeneziaは、やっぱり魔力に取り憑かれ、歓声の連続でした。そしてこの街の魔力は、美しさだけじゃない。絶対に道に迷う。頭の中の地図なんて役にたちゃしない!記憶の中の道標なんて街の密度の濃さの前には無力でした!それでもこの街も、各島やエリアによって、若干文化や歴史、背景が異なってくる。

 

今回は本島のSanMarcoの近くにホテルを取って、2日間はBacaro (飲み屋)巡りをひたすらと延々と繰り返しました。長居は無用、美味しいところはたくさんある。サクッと飲んで、次に向かう。カフェなんて飲まない。そこでしか飲めないSelectというリキュールを使ったSpritzもしくはワイン、もしくはビール!疲れたらホテルに戻ってシャワーを浴びて、クーラーの下でのんびりと休む。

 

「何を馬鹿なことを」と思われるかもしれないが、それが僕たちのスタイルなのでした。遠慮することなく、そのときしか出来ないことを楽しむ。日が変われば、船に乗って他の島に渡り、歴史にも触れる。そして夜はまた「レストランを探す」というギャンブルをする。僕たちはガイドブックなんて見ない。歩いて歩いて、感覚を研ぎ澄ませる。すごいのは僕の相方さんです。そういった嗅覚というか、執念が半端じゃない。一個の貴重な才能と言える。

 

そんな僕らが今回、2回行ったレストランがありました。例の如くVeneziaの魔力にやられて、自分たちの現在位置を失った僕らが偶然に通りかかった路地裏の小さなレストラン。遠くから既に気にはなっていたのだが、目的地は別にあるのでとりあえず通り過ぎてチラリと見る。10歩遠ざかってから2人揃って足を止めた。「何これ?気になる!!」2人とも同じことを口にした。こうなったらもう、試してみるしかない。突撃して、席の予約をして、目的地へ出発。目的を果たしてから少し時間があったので、馴染みのBacaroにてビールで喉を潤してから、そのレストランへ。

 

結果、本当に美味しくて、楽しくて、何よりもワインにしろ料理にしろ、店の中にしろ、全てが「美味しいもの」のために用意されていて、僕たちはすっかりその姿勢の虜になった。初めて口にした独特のソース、魚の食感、肉の香り、ワインのチョイス、説明。僕は相方さんの喜ぶ顔を見るのが何よりも嬉しい。だから相方さんの「また来たい」の一言に、「じゃあまた明日の夜来る?」と。僕らは食事を終えるのと同時に翌日の予約をした。そして翌日の食事は、ワインも含めて全てお任せ。この夜のことを言うと、心が震えるくらいに感動した。シェフと話をして、彼が何を考えているのかが少しだけ分かった。

 

その後、相方さんは即、携帯電話でミラノのあるシェフに連絡。「この店知ってる?ひょっとして知り合い?間違っていたら本当に失礼だけど、同じではないけど、あなたと同じような方向性を持った素晴らしいシェフにあった。感動したの。だからあなた達が知り合いかどうか、興味があって質問するわ」すぐに返事が来て、「そうだ。Veneziaに行った時はほとんど必ず会うよ。」

 

うちの相方さん、一体全体どういう感性をしているのだ。この人を見ていると、もっとよりよく生きたいと言う気持ちにさせられる。

 

それでは、今日も良い1日を。

Buona giornata !!