刈払機の刃はチップを埋め込んだものとそのまま金属を研いで
刃にしたものと大きく2つに分かれます。
1.金属が刃となってるもの
2枚刃、3枚刃、4枚刃、8枚刃、それ以上は丸のこ刃
(30枚、80枚など)があります。
昔から使われているタイプで、石などの衝撃に強いですが、
切れ味が良くありません。
鋸で切る感覚です。
農家の方や昔から愛用されている方に使われています。
2.チップソー
金属刃を改良したものがチップを埋め込んだチップソーです。
現在はこちらが主流で、多くの種類が出ています。
石やコンクリートなどに当たると
チップが破損したり飛んだりして、切れ味が悪くなります。
チップが飛んで歯抜け状態になると、
重量バランスが崩れて回転が不安定になったり
ガタガタと振動が生じたりします。
① チップの数
通常のチップは230mmの大きさで36個、
255mmで40個程度ですが、
50~100個のチップが付いています。
② 用途
・石避け機能・・・・チップ周辺にコブが付いていてチップ
に石が当たりにくくしています。
・絡み付き防止機能・・・ウイングが付いてギヤケースに
巻き付かないようにしています。
・逆碗型・・・・雑草の根元まで刈れる
(地面スレスレまで刈れる)ように
なっています。
・碗型・・・・土手などの傾斜面、凸凹地面を刈るのに
適しています。
③チップの形状
チップの材質と形状はメーカーによって様々です。
最も有名なものはR刃で、チップが湾曲してRの形に
なっており、切れ味を追求したチップになっています。
このチップのロウ付け(台座との接着)が
しっかりしていないと、弱い衝撃でも
チップがすぐ飛んでしまいます。
メーカーによっては、完全埋め込みと称して、
チップを台座に深く埋め込んで、取れにくくしています。
④軽量化
チップソーには、軽量化するよう穴の開いたものが
あります。
一般的に穴が多いほど軽量となります。
穴は丸以外、楕円、四角など様々で、穴の形状により、
実用新案になっているものもあります。
軽量化すると作業者と刈払機本体の負担軽減になります。
⑤JISマーク
日本製のものでJISマークの付いているものと
付いていないものがあります。
JISマークとは日本工業規格のことで、
チップソーのJISマークは付いているものは、
JIS規格に適合した商品ですが、
鉱工業用品のJISマークが付いています。
付いていないからと言って変な製品とは限りません。
市場ではJISの付いていないチップソーの方が
圧倒的に多いです。
メーカーがJIS規格を取得しているか、
いないかなのです。
とは言っても、JISマークがある方が消費者は
安心するのも確かです。
<価格について>
最後に価格について書きます。
ピンからキリまで価格の差が大きいです。
一般的に中国で量産されたものは価格が安く、
日本で生産されたものは
高品質タイプなので価格が高めになっています。
大量消費や、使い捨てをするなら、
中国製の安価なものを長く使いたい、
メンテナンスして使っていきたいなら
日本製のものを使った方が良いです。
例えば、予算3000円で、
日本製の3000円のチップソー1枚を買うか、
中国製の1枚500円を6枚買うかは、
用途或いは価値観にもよります。
チップソーのメンテンナスはグラインダーに
チップソー研磨台を使用します。
刈払機の刃は多くの種類があり、
一概にどれが良いとは言えません。
作業する用途・予算に合わせて選んで下さい。