台風の傷跡 | 香蓮オフィシャルブログ Powered by Ameba


今回の台風26号でかなりのダメージを

受けた事務所とスタジオ。





たまたまイベントの手伝いで埼玉にいて

電話で事務所の様子を聞きました。


イベントが終わり急いで戻ると…
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玄関のドアが壊れ、腰あたりまで

水が入ってきたみたいです。




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パソコンやスピーカー、

CDや衣装関係などはもちろん

大事な大事なギターも水に

プカプカ浮いていたそうです。
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聞いた時はさすがにきつくて

トイレでこっそり泣きました。





帰ってきて、すぐ確認したら

ギターの中から水が滴り落ちてきて

ボディーは泥がついてました。
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拭いても拭いても

乾くと泥が浮かび上がってきて

粉がふくみたいに泥が取れない。






そして、

ギターと同じくらい気になってた

歌詞ノート達。
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見事に水没してました。

全部やられた…

とりあえず乾かして、様子をみます。






昨日はお昼からずっと片付け。
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当日の夕方から飛ぶように駆けつけてくださったエージェントの方や友達、

事務所の後輩のみんな、

自分の家の前も胸まで水が来てたというのに急いで駆けつけてくださったエンジニアさん、

仕事の合間をみて手伝いに来てくださったファンの方、

仕事終わりに駆けつけてくださったカメラマンさん、

わざわざ電話をくださり、ギター貸しますよと声をかけてくださったギターの先生、

電話やTwitterやFB、メールなどでたくさんのコメントやメッセージ、





書ききれない程のたくさんの優しさをもらい

本当に本当に嬉しかったです。










ブログに書くかすごい悩んだし、

もしかしたらこの記事で

嫌な思いとかさせてしまう事があったりしたら本当申し訳ないなと…


でも、やっぱり自分自身の気持ちを整理する為にも

そして、忘れない為にも書こうと思いました。





伊豆大島や、東日本大震災の方々の事を考えると

これくらいへっちゃら!

むしろ、生きてるなんてありがたすぎる!って思います。







2011年、4月。

宮城に行った時の事を思い出しました。






ギターやスピーカー、パソコン

ってレベルじゃなくて

自分の家族や友達を失った方もいたのに

笑顔で、東京から来た私達を受け入れてくださり

体の心配や寝床の心配をしてくださいました。





どうやってそんな事が出来るんだろう。

どうやったらそんな風に接する事が出来たんだろう。





たかが、ギターや事務所が水没したくらいで

私なんか頭が真っ白になって

泣けてきてたのに…










何が出来る事があればと思って動いてみたけど

出来る事なんてこれっぽっちもないと

思い知らされたあの日。





現地に行っても、

現地の方々と話しても、

結局は分からない。



何か分かったつもりでいただけ…

想像はやはり想像に過ぎないんだなと…





でも、今回の台風で改めて分かった事が二つ。


自然災害の恐ろしさ。




それと、人の温かさ。





確かに、想像はやはり想像に過ぎないけど

想像するから行動にうつす。




痛みや苦しみを想像出来るから、何かしてあげたいと思う。



きっと大変だろうから、手伝いにいこう。





人の想像力や思いやりの深さや大きさに

本当に感動しました。











自分が体験して

初めてわかる事、感じる事。










きっと新しい出発なんだと思います。





もちろん、自分がこうして命があり

周りの大事な人達が生きていてくれてるからこそ言える事だけど…





まだまだ片付かない事務所やスタジオを見ると

色々考えちゃうし

どこまでも凹めるし

うじうじ出来るけど…

こんなにも愛され大事に想ってもらえてるんだもんね。





頑張らなくちゃ!!!





一人じゃないって思えるから

みんながいるって思えるから

頑張れる。







ありがとうございます。



そして、亡くなられた方々のご冥福と

残されたみなさんの気持ちが

これから先少しでも穏やかになるよう

心から祈ってます。











掃除の為ゴミ袋を買いに行った帰り

幼稚園から楽しそうに笑い声や音楽が流れてきてて

何も被害がなくて

本当何も良かったなーと思いました。