(前回の続き)


「それって最高につまんなくねぇ??」


私の言葉に間髪入れず、夏樹が反論を始めた。
つまんない?!アタシはじゅんちゃんのことが好きだから、
何でも知りたい。じゅんちゃんにもアタシのこと、もっと知って
もっと強く想って欲しいから、アタシのことは今以上になんでも
知って欲しい。恋人同士はそれくらい普通!!と、話す夏樹の

目は真剣そのもの(笑)


「こりゃ、すぐ別れるな…」
夏樹の話を聞いて思ってしまった。確かに、恋人と話し合うの

は大切。でも“なんでも”は、不要。だって、なんでも話して

お互いのこと知り尽くしちゃったら、この上なくつまんない…。


男と女の間には、多少の“謎”や“秘密”は必要なの。


「もっと知りたい」
この感情こそが恋愛において必要な要素。もっと知りたいから

また会いたくなるし、もっと知りたいから会話をする。

残念だけど、相手のことを全て知り尽くしてしまったら、そこで

その恋はThe end。実際、夏樹はじゅんちゃんと、同棲3ヵ月で

The end。原因は「飽きた…」byじゅんちゃん(哀)


“モテる女”の私。
決して自分のことをベラベラ喋ったりはしない。曖昧な回答と

説明、プラスαの言葉は10回に1回程度。

そんな私は過去“ダーリンに飽きられた…”という経験がない。
どうやら恋人の間では、なんでも話せばいいというものでは

ないみたい…。


秘密めいたモテる女に“飽きた”で終わる恋は無し!


恋愛は、男を夢中にさせるのが楽しいのよねっ♪


かれんのブラック恋愛計算式