前回の続き。


半ば涙目になりつつある、典型的なセカンド女、那美。


那美と雄哉(仮名)は学生時代、アルバイト先で知り合った。
知り合ってすぐ、那美は雄哉に誘われるままに

“クラブ→ラブホ”という、ベタベタ過ぎるコースで男女の

関係を持ってしまった。ちなみにこのとき雄哉は彼女持ち。

この一夜以来、二人は頻繁に会うようになり、

“クラブ→ラブホ”ではなく、“ラブホ直行直帰”の、

いわゆるセフレコースへと見事に発展していったのだ。
そしてこれまた見事に、那美は雄哉にどっぷりハマって

しまった。
何度も言うようだが、雄哉は彼女持ちである。彼女持ち!!
(しつこい?笑)


以下、那美の主張。
クリスマスだってバレンタインだって、雄哉と一緒だったん

だよ!!遊びだったら、クリスマスやバレンタインは私とは

過ごさず、彼女と過ごすに決まってる。それを彼女ではなく、

私と過ごした。それって私の方が彼女より上ってことじゃん。

それって私、雄哉に大事にされてるってことじゃん!!


喝っっっ!!!!


ちょうど運ばれてきた肉料理にフォークを突き刺しながら、

私は涙目の那美になんの遠慮もなく、渇を入れたのだった。


次回へ続く。


かれんのブラック恋愛計算式