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 中澤氏は講演の中で、「ぶっちゃけ移転は無理。中止の方がハードルが低い。小池都知事は移転延期ではなく、中止をして築地の再整備をした方が得策」と話しました。

 築地市場とは(ウイキより) 

 東京都内に11か所ある東京都中央卸売市場のひとつだが、その規模は日本・世界最大(広さでは太田市場のほうが広いが、取引金額は大田市場より大きい)であり、代表的な卸売市場である。
 江戸時代から東京の食品流通を担ってきた日本橋魚河岸をはじめとする市場群が、1923年(大正12年)9月に起きた関東大震災で壊滅したのを受け、12月、墨田川や汐留駅といった水運、陸運に恵まれていた、旧外国人居留地(築地居留地)の海軍省所有地を借り受けて臨時の東京市設魚市場を開設したのが、築地市場の始まりである。
 1935年(10年)に現在の位置(中央区築地)に東京市中央卸売市場が開設された。

 中澤氏講演の続き


 4.追いつめられる東京都、築地市場を守れ!!


① 平成19年・政府答弁書を安倍内閣も踏襲(とうしゅう)


 国会議員の笠井亮議員の平成19年質問注意書「地方自治体の判断だけで中央卸売市場の開設を行うことはできない」「国の直接の責任が問われている

 福田内閣総理大臣答弁書
「政府としても、中央卸売市場の移転や運営について、市場関係者や消費者の理解を得ることは重要であると認識している

築地市場の移転については、食品流通の重要な基盤である卸売市場の問題であることから、農林水産省より、築地市場の移転を計画している東京都に対し、食の安全性や信頼が確保されるよう科学的見地に基づく万全な対策を講じるとともに、消費者等に対して対策の内容等について十分な説明を行い、その理解を得るよう求めている

 2016年10月3日の衆議院予算委員会で笠井亮議員が質問。安倍総理大臣も同じ立場であることを認める。


 ②衆議院予算委員会では農林水産大臣が「整備計画から外れることも含めて」検討を明言
 ・”盛り土問題”で、東京都は農林水産省にも嘘の資料と報告
 築地市場を移転するには、国の中央卸売市場整備計画に明記され位置づけられる必要。

 「築地市場の移転については、東京都が土壌汚染対策工事を行い、認可申請の段階では卸売市場法に定める認可基準に合致するための対策をとることを前提に、整備計画の対象から外れることを明確にすべき」山口徳雄・部会長(2011年3月25日農林水産省・食品産業部会)
                 



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 ③築地ブランドは名前ではなく、実態がある

 ・品質を競争することの意味 → 産地に高品質の生産を促す。
 ・仲卸事業者の重要性。すでに廃業してしまった業者も多いが、築地移転は東京都民・国民の損失。→ 目利きの重要性。
 ・沖縄のマグロに一番の値付けの場合も → ブランド力のない生産者のやる気につながる。価格の競争が中小の鮮魚店、すし屋を守る。
 
 ④卸売市場、そして築地市場の最大の利点は物流効率性

 ・産地との直接取引で安くなるのは嘘(配送料などコストが高い)
 ・市場経由率低下の原因は産直ではなく輸入品。築地市場でも冷凍・加工魚の取り扱いが低下しているが、鮮魚は決して減っていない。

 ⑤卸売市場が国民に開かれていること

 5、築地市場と豊洲を、同時に再生する

 ①豊洲地区の再生
 現在、豊洲は様々な風評のただなかにある。これは「土壌汚染区域」に生鮮卸売市場を移転するという無理な計画によるものである。
 そもそも、豊洲のような新興住宅地に卸売市場はそぐわない。再生のカギは、豊洲地区の住民が心からよろこべるような計画を作ること。それによってのみ豊洲地区に一体感が生まれ、豊洲の風評被害挽回は可能になる。

 ②築地市場の再評価から始まる再整備を!!

 これまでの再整備案は、築地市場は古くてダメなものだという認識から始まっていた。これが大きな間違い。
 築地市場は昭和モダンを代表する立派な建築であり、よく考えられた施設の配置は、圧倒的な物流効率性を実現している。これを再評価することから始めれば、築地市場の再整備に関係者は一致団結する。

 築地市場の再整備は、私たちのためのものではない。私たちは築地市場という偉大な卸売市場を先人から譲り受けた。その私たちが、後の世代に何を残すのか、それが問われている。        


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 中澤氏の講演を聞き、資料を見てショックを受けました。「豊洲の土壌汚染」と「豊洲市場のいいかげんな建設工事」。昭和モダンとも言われる築地を作った先人たちの知恵とはくらべものにならないほどです。
 豊洲を持ち出したのは石原都知事時代からとのこと。新東京銀行の破たんなど石原慎太郎の罪はとてつもなく大きいし、石原慎太郎をもてはやしたマスコミの罪はもっと大きいと思います。
 豊洲の土壌汚染と都民の税金の無駄使いは、福島原発事故のときと同じように、政治家も役人も誰も責任を取らないで、曖昧なまま終わってしまうのでしょうか。
 マスコミがもちあげる小池百合子東京都知事は石原や都議会のドンと同じ、生粋の自民党議員。マスコミが豊洲のことをとりあげなくなって 人々が忘れたころに豊洲に移転を決めそうなのがこわいです。