冷たい風がつきささる 自分にだけささるような部屋の中で

一人涙を流してた

冷め切ったこの部屋 凍えてるぼくの心

誰があたためてくれるのか

部屋の隅で一人嘆く 自分の無力さのあまり

一言もいえなかったあの日に戻りたい

君にいえなかった言葉 今でもぼくのここにある


暗闇のなかで ぼくは一人明かり探す

一筋の光もないこの部屋で

不意に光がさしこんだ まぶしさのあまり目を閉じる

開いた先には君がいた

ぼくの手を取り 君は微笑む

冷め切ったぼくの心は一瞬にしてとけた

ぼくは言葉をはなった

君と一緒にいたいと

そのとき周りの暗闇は一瞬にしてはじけた

君は涙を流し微笑んだ

耳元で君はささやいた

「ありがとう」

それはぼくのココロにきざまれた

君の最後の言葉