朝 東の「滑り出し窓」を押開ける


細長い窓から首を出し、湖の甘い香りを吸う

湖の広さ、その周りの林、圧倒的に人間が少ないのだ

という事は、蒼穹から見れば

人間はゴマ粒だ。


今日はスカヤの話は休止しよう


おじいの日常は読みたくないだろうが

昨日 喫茶店でオムライスを食べていると

後ろの席の会話が耳に入ってくる


コロッセオなんて衆愚政治の象徴だよ」


振り返って盗み見ると、初老の二人

この田舎で イタリア・コロッセオが話題になっているなんて


「皇帝の関心はイベントとパンを配る事さ

ところで 冊子は県立図書館に置いてもらったかい

「トリビアの泉」ビデオ撮ったけど

最初が入ってないんだ

集団自衛権の会見が伸びてカットさ」


何かミニ冊子を編集してるらしい


オリンピックってローマ時代と同じだ


「コロッセオの剣闘士のイベントがオリンピック

パンが三本の矢・これで国民は満足

自衛権なんて関心がないのさ」


例えば「図書の泉」なんて

私が一生手にしない

冊子を作っているのだ

ろうと想像した。


夕日新聞の熱心な読者で

私とは珈琲は飲めない間柄だな


150㎝、胸が板チョコだけど<顔が好みの子>が

お代わり珈琲を入れに来る


この子が裸でベッドに横になって

挿入したら

気持ちが良いのか、あんまり良くないのか


「スケベおっじ」に戻って珈琲を飲む

窓ガラスに映る皺だらけの顔




(明日は気合を入れてスカヤちゃんだべ)