朝 カーテンを開けると、潟一面に

春霞が立ち込めている

今年初めてだ


えッ これって春が来たの?


今日は何日だ

二月の26日

もう三月だ 春霞が立ってもおかしくない


三月十日は 白鳥が北へ帰って行く日だった。

そう言えば 数日前 潟の方で白鳥が

鳴く声がした。

あれは北へ帰る合図だったんだな

カレンダーが白鳥にある訳もなし

一週間ずれたのだ。


今年は新潟なのに

一回も積雪は無い、 

白鳥は知っていたのだ


春が来る 何か良い事がありそうな・・・


十年前 老人合唱団に入っていた

その時 外は吹雪というのに

この歌を歌った。 全くその通りだ


いま「この瞬間」の 季節よ

早春よ



~春は名のみの 谷の鶯~~



YOU TUBE 早春賦 ↓

http://www.youtube.com/watch?v=n_vWpnYv2FA


早春賦がある国  にっぽん  ( ジャパンでは無い)


<賦>とはなんて美しい音だろう


<賦>の感性を 

妻と分かち合う事は出来ない。


ひとり噛み締める。


<賦>の琴線に鳴る女と 狂い死にしたい


中国は桃の花

盛唐の頃 長安の西区

去年の春

とある路地の木戸が開いて

こぼれるような桃の花と共に

美女が立っていた


今年また

木戸に行って見ると


ただ寂しく桃の花が咲くばかりで

彼女は居ない


早春賦、桃の花 どちらが美しいだろう。