この糞ジジイ が一目惚れをした

中国人の女房がいるけれど

彼女が最近 俺を爺扱いをするので

悲しくなっていた。


ある日 去年の秋ころ

湖の端にある タレーラン珈琲店に入った

<そこは三条通の交差点を少し行きすぎた

 所にあった>

てな、 京都のような洒落た町じゃない。


田舎の白鳥が飛来する潟の傍だ。

店内に入ると<目の涼やかな>なバリスタがいた


帰り際に俺は 何を狂ったのか

君に20年前に会ってれ良かったのに

と言ってしまったのだ。


それに普通は気持ち悪いと反応するのが

普通の二十代の女の子です。


それが二週間後に行くと

微笑むのだ、


「しばらくですね」と言う


君間違ってるよ、よく見ろ 俺はジジイだぜ


それがいまだに続いている


昨日も「どうして 見えなかったんですか」と言う

ジジイは面と向かって云われると

返答が出来ない

「雪が降って寒いから 珈琲飲みに来たんだ」

なんて答えにならない答えを返す


この歳で面接に会ってる感じがした。

二週間前に渡した

「鎌倉物語、第四章 TUNAMI(津波)読んだ?」


きらきらした目の子は答えた。

「まだ 読んでません」


この子はよっぽど忙しいのか

俺の息子のように

漫画しか読まないのか。


でも「タレーラン珈琲店のLEDライト」

という<オラ>のブログは直ぐ読んでくれた。

夜の集蛾灯に集まる<老蛾>は

明け方 歩道に腹を見せて転がっている。


うれしいけど ジジイn冷たい

顔をしておくれと言うブログだった。


雪が降る

このまま 桜が咲くころには

良くない事が起こる。