🫀The Helical Heart ①
The basic understanding of the human heart has changed little in over 300 years. But this may change that view forever.

心臓はらせん状🌪️
我々の心臓に対する認識は300年以上ほとんど変わっていない。しかしこれにより、その見方が永遠に変わるかも知れない。 pic.twitter.com/WPDvsnw93u
— purplepearl (@purplep76858690) March 3, 2023

🫀The Helical Heart ②
Harvey's "blood circulation" theory in "De Motu Cordis" in 1628 is still the standard for today. Yet not all agree with this idea.

心臓はらせん状🌪️
1628年ハーヴィーが唱えた「血液循環説」は今日でも受け継がれている。が、その概念に誰もが賛同したわけではない。 https://t.co/AlL6tK8kgf pic.twitter.com/9VKAFPPP2R
— purplepearl (@purplep76858690) March 3, 2023

🫀The Helical Heart ③
Due to its highly complex structure, it was analogous to a "Gordian Knot" in anatomy. Now, that knot is finally being unraveled...

心臓はらせん状🌪️
その極めて複雑な構造から解剖学上の「ゴルディアスの結び目」と例えられた。その結び目がついに解かれることに... https://t.co/pHaDBXvqod pic.twitter.com/Z5pKExBDEL
— purplepearl (@purplep76858690) March 5, 2023

🫀The Helical Heart ④
Dissecting along the fibers with only his fingers, as if a spiral rope unraveled, there appeared a "single muscular band".

心臓はらせん状🌪️
指だけで線維の走行に沿って解剖していく。すると、螺旋状にねじれた1本のロープがほどけるように「筋肉の帯」が現れた。 https://t.co/ckoe6PiFwC pic.twitter.com/1ANCbmYvru
— purplepearl (@purplep76858690) March 6, 2023

🫀The Helical Heart ⑤
At first I couldn't believe it, but when I saw his dissection, I felt the expression "the heart is a rope" was very appropriate.

心臓はらせん状🌪️
非常に驚き、最初は信じられなかったが、実際に彼の解剖を見て、「心臓はロープ」と言う表現がピッタリだと腑に落ちた https://t.co/uGJla9fAjT pic.twitter.com/HpzmKNQipu
— purplepearl (@purplep76858690) March 8, 2023

🫀The Helical Heart ⑥
The spirals that shape the heart are almost the master plan of nature for their structure and rhythm. Spirals are ubiquitous in nature.

心臓はらせん状🌪️
心臓を形作る螺旋は、その構造とリズムから自然が生んだマスタープラン。それは自然界に広く存在する螺旋だ。 https://t.co/TEUE9iSRGp pic.twitter.com/sleSr1Sk41
— purplepearl (@purplep76858690) March 10, 2023

シェアさせてもらったそれぞれ動画から、文字お越ししたかった部分の抜粋です。

特に③④番目のツイートの解剖の説明や、⑥番目のツイートの螺旋構造の筋帯の連続X線画像の詳細は、ぜひ動画の方でご確認ください。

『私たちの心臓についての認識は、300年以上にわたってほとんど変わっていない。

ところが現在、心臓の構造と機能に関する新たな知見が得られ、私たちの心臓に対する見方が一変することになるだろう。

―　セシル・コグラン教授・医師（循環器）

心臓とその非常に重要な役割と機能についての理解は、何世紀にもわたって発展を遂げてきました。

心臓がこれほど注目されるのは、心臓の働きと考えられてきた「ポンプ」がひとたび故障すると、患者に与える多大な健康被害や医療全体の問題、財政、そして致命的な心不全という問題が生じるからでしょう。

紀元前3世紀、古代ギリシャの医師エラシストラトスは心臓を「ポンプ」と見立て、

血液が満たされる拡張期には積極的に血液を吸い込み、その後、収縮して血液を組織へと押し出す、収縮期と呼ばれる働きがあることを説いた。

この心臓の活発な「吸引ポンプ」機能について、古代ローマの剣闘士のための医師としても有名なペルガモンのガレンが更に詳しく描写している。

剣闘士らの胸の傷の観察や生きた動物の解剖から、ガレノス（みなるん注：ペルガモンのガレン？）は心臓が拡張期に血液を活発に吸い込む様子を鮮明に描いている。

しかし、エラシスチラトスやガレノスは心血管と肺がどのように連動しているのかについて、ごく初歩的な理解しか持ち合わせておらず、心臓は「押し出す」と「吸い込む」の両方の働きがあるとする彼らの概念が17世紀までは主流であった。

それは、イギリスの医師ウイリアム・ハーヴィーが循環器系を発見するまでのことである。

―　セシル・コグラン教授・医師（循環器）

1628年に登場した英国の医師、ウイリアム・ハーヴィーが正に初めて「心臓はポンプである」と人々に認識させたのです。

彼は「心臓は一続きの循環系である回路に導入されたポンプ」で、「ゆえに、肺は酸素供給において重要な役割を果たす」

しかし、「それはすべて一つの回路の一部である」と説明しました。

「血液循環の父」としての彼の名声は残念ながら、心臓に関する記述にまで及んでいますが、かなり不完全なものです。

心臓を一つの均質な筋肉とみなし、それが収縮と弛緩を繰り返す「ポンプ」機能のため、血液はただ受動的に満たされていると考えていました。

その発想が長く続いたのです。

事実、ハーヴィーの心臓の概念は今日まで受け継がれており、

それは4つの部屋を持つ筋肉が縮んで血液を送り出し、その後ゆるんで心房で受動的に満たされると言うものである。

しかし、誰もがそう信じたわけではない。

―　フランシスコ・トレント‐グアスプ医師・学者（心臓学・解剖学）

私はこの仕事を始めて間もない頃、どうも変だなと。

従来の心臓の機能に対する考え方がどこか間違っていると感じました。

またそれに加えて気が付いたのは、つまり収縮期の血液放出作用のほかに、心臓の拡張期における血液を吸い込む作用が存在するはずだという点にも気付いたのです。

1950年代初め、スペインのサラマンカ大学医学部４年生だったフランシスコ・トレント‐グアスプは、心臓の解剖学的研究を開始した。

科学的に、自分の説と、古代の医師エラシスチラトスやガレノスらの初期の観察が本当に正しいことを証明しようとしたのである。

―　フランシスコ・トレント‐グアスプ医師・学者

どんな動物でも解剖するようになりました。

サメなど魚類から、ヘビやカエルにトカゲ、それにブタやヒツジ、ウシなど、あらゆる動物の解剖を手がけるようになりました。

もちろん、ヒトの心臓も解剖学の教室で行いました。

25年間ずっと解剖してきましたが、今でも思い出すのが、解剖したものを前にしてまるで難問を解く日々だったことです。』

1864年、英国の有名な解剖学教授であるジェームズ・ベル・ペティグリュー（スコットランド出身）は、

心臓の組織が空間的に構成されていることを次のように説明した。

「その構造は、非常に独特で当惑される。

それは長い間、解剖学上のゴルディアスの結び目（みなるん注：手に負えないような難問を、誰も思いつかなかった大胆な方法で解決してしまうことのメタファー？）に例えられてきたのである。

その複雑さについては私が語るまでもなく、

アンドレアス・ヴェサリウス（ブリュッセルの解剖学者・医師）、

ベルンハルト・ジークフリード・アルビナス（ドイツ生オランダ人の解剖学者・医師）、

アルブレヒト・フォン・ハラー（スイスの生理学者・解剖学者・医師・植物学者・詩人）、

アンリ・マリー・デュクロテ・ド・ブランヴィル（フランスの動物学者・解剖学）が、いずれも解明できないことを告白しているほどである」

そして25年にわたる解剖の末、

スペインのフランシスコ・トレント‐グアスプは、ついに「ゴルディアスの結び目」を解くことになるのである。

―　フランシスコ・トレント‐グアスプ医師・学者

私はこれまで解剖を行ってきて、ある結論に達しました。

それは、心室の心筋が「筋肉の帯」であること。

つまり、一本の「筋帯」が肺動脈の端から大動脈の端まで伸びていることが分かったのです。

それを例えるなら「空間で描かれる螺旋形」でしょう。

このロープを使って螺旋形を作ると分かるように、空間が仕切られます。

ここが右心室腔で、

こちらが左心室腔に相当します。

私はこれまでの研究で、これを解明したのです。

心臓の構造を知る上で、これは私が得た本当の意味での成果です。

今からご覧いただくのは、

フランシスコ・トレント‐グアスプによる「心室帯（心室の筋肉の帯）の解剖である。

ここでは、ウシの心臓が解剖される。

哺乳類や鳥類はすべて、心臓の構造が似ていることが判明した。

心臓はまず熱湯に入れ、結合組織を柔らかくしておく。

その後、心房、大動脈、肺動脈や冠動脈、そして一部の脂肪は取り除かれる。

最初に行うことは

「心室帯」の解剖で、

そのためには前心室間溝を確認することが重要だ。

この溝をクロスするように異質な線維が通っており、

これは左心室の前面から右心室の壁面に達し、

実質的に両心室をつなぎ合わせている。

指だけを使ってウシの心臓を解剖する。

線維の自然な走行に従って進めていく。

トレント‐グアスプは、先ず溝に沿って横断する線維を絶ち、肺動脈を大動脈から切り離す。

右心室の壁面を開くと、右心室腔が見えてくる。

解剖学的に観察する2つ目の点は、

右心室腔の後緑で、壁と中隔が接する部分である。

ここから動脈の根元まで続く開裂面が始まる。

この時点で、引き続き線維の方向をたどっていくと、左心室内に至ることが分かる。

次に、トレント‐グアスプは線維輪（心臓の心房と心室の境界にある輪状の結合組織）を切る。

下向きの線維に沿って、より表層の線維から引き離す。

心臓の向きを変え中隔を見ると、解剖学的に3つ目の特徴があることが確認できる。

ここでは2層の線維が見られる。

1つはほとんど垂直に大動脈まで伸びており、もう1つはほぼ水平に交差している線維である。

これが2つの層の間に位置する開裂面である。

トレント‐グアスプは解剖を続け、開裂面を頼りに2つの層を分離していく。

そして右側の線維輪を切ることで大動脈を開き、「心臓の帯」をほどいていくのだ。

これが彼の研究による発見「心室部の心筋帯」であり、肺動脈の根元から大動脈の根元まで続く。

1本の筋肉の帯がロープのようにねじれ、螺旋状になって心室の左右の空洞を形成しているのである。

―　ジェラルド・バックバーグ外科医・教授（心臓胸部）

私が「心室帯」について知ったのは、1年半ほど前にバルセロナを訪れたときです。

心不全の新しい手術について同僚らと話をしている際、バルセロナに心臓を解剖し、その道に詳しい人がいるから何か手がかりが得られるのではと言われたのです。

私はフランシスコ・トレント‐グアスプ医師の名前を聞いたことはありませんでした。

私が彼に会った日、最初に言われたことが、心臓の形成に対する私の概念は不正確であり、また、私の心臓の電気伝導についての理解も恐らく正確ではないと告げられたのです。

心臓はロープのようであると言われ、私は本当にびっくりして最初は信じられませんでした。

しかし、彼は心臓が実際にどのように形成されているのかを可能な限りシンプルな形で示してくれました。

私は彼に「これは凄い」と言いました。

彼が解剖した心臓の心室をロープと表現するのは極めて適切だと思ったからです。

トレント‐グアスプによる「心室の帯」は、中心部の「折り目」で2つの輪に分けられる。

（画面左側の）「心基部の輪」と、（画面右側の）「心尖部の輪」である。

心臓の尖端部である心尖は、画面右側の図下側を指す。

「心基部の輪」の右側は（画面左側の濃い赤色部分）、肺動脈から後室間溝まで続いており、右心室の自由壁を構成している。

「心基部の輪」の左側は（画面中央の濃い赤色部分）、大動脈近くで終わり、左自由壁に相当する。

この地点で「帯」は左心室の内側へ折り畳まれる形になる。

これが「心尖部の輪」の始まりの部分で、血液が下方へ流れる部分と

上方へ流れる部分からなり、

前乳頭筋によって隔てられている。

心臓の中隔は、下降・上昇それぞれの部分が交差して形成されている。

これは（トレント‐グアスプが）解剖した場面でも観察された。

心尖部の2つの部分は螺旋状に輪をなし、心尖部を形成し、形からも左心室であることが伺える。

―　ジェラルド・バックバーグ外科医・教授

初めて心臓を見た時、ループのような「心基部の輪」が見えました。

次に（血流の）下降する部分と上昇する部分が見え、それらが互いに巻き合って螺旋を描き、心室の先端で渦巻き状になっています。

その角度は約60度。

つまり、下降が60度、上昇が60度の角度で互いが交差しているのです。

これまで長い間、なぜ心臓の形がそう見えるのか不思議に思ってきました。

私はこれが本当に螺旋であると腑に落ちると、螺旋について考え始めました。

徐々に分かってきたのは、螺旋と言うものは、構造的にも調和という意味でも大自然が織りなす偉大な計画だと言うことです。

そして螺旋を理解し始めると、渦線の中心を摘まみ上げるだけでも螺旋形を作ることができます。

心臓の形も、正にそうです。

独自の画像処理技術により、心臓の構造を調べるために、ウシの心臓を先ず圧縮空気で膨らませる。

続いて心臓を上から撮影した連続X線画像からは、

螺旋構造の筋帯が左心室の尖端に下がるにつれ、はっきりと浮かび上がってくるのが分かる。

そこで注目したいのが、筋帯の輪が逆回転し心尖部で合流する双曲螺旋を描いていることである。

この螺旋状の心室帯の構造は、自然界に広く見られるパターンである。

貝殻の模様にも、

成長するヒナギクの花芽にも見られ、

（雄）ヒツジの角は渦巻きの中の螺旋構造からその力を得ている。

螺旋は気象パターンや星にいたるまで、あらゆるスケールの自然界に存在する。

―　ジェラルド・バックバーグ外科医・教授

自然界の螺旋構造には、ある種の相関関係が認められます。

植物や貝や魚、また天体など、いたるところに見られますが、

心臓も共通の要素を持ち合わせているように思えます。

心室の形状は、正に自然界のデザインであり、自然界の他の螺旋構造と何ら変わりありません。

それを、やっと発見しただけなのです。』

Dr Tom Cowan
"The blood moves forward in a completely different mechanism which I described in my heart book."

トム・カウワン医師
「血液が動く仕組みは全く別のメカニズムによるもの」

💖新刊💖
『ヒューマンハート•コズミックハート』
2023年5月9日出版予定 ⬇️https://t.co/AOJj6BzdTW pic.twitter.com/yfGAW8SPk4
— purplepearl (@purplep76858690) April 30, 2023

シェアさせてもらった動画から、文字お越ししたかった部分の抜粋です。

『心電図（EKG）つまり心臓に伝わる電気信号は、

心臓がポンプ機能を持つかどうかとは無関係です。

心臓の役割が「ポンプ」だと言うのなら、「心臓は圧推進装置」と表現した方がまだ良いでしょう。

その意味は、心臓の壁が縮むと、つまり心臓の筋肉が収縮すると、血液が押し出され前進すると言うことです。

それが「心臓はポンプである」説です。

しかし、私はそれは正しくないと言っているのです。

血液が動く仕組みは全く別のメカニズムで、私の心臓の本で説明した通りです。

💖日本語訳「ヒューマンハート・コズミックハート」💖

心臓の壁は、受動的に収縮します。

また、能動的な動きの部分は壁の拡張です。

そして弁の反対側には負圧がかかり、続いて正圧がかかり、筋肉にねじれが生じて血液が流れだすのですが、

この時の心臓の壁の収縮やその中のどの点からも、推進力はありません。

つまり能動的な役割は壁の拡張にあり、

血液を押し出す動きは基本的に受動的な部分、言い換えれば渦の流れによってもたらされるものです。

ですから、心臓の電気信号とは何の関係もないのです。

マネル・バリスターとフランシスコ・トレント＝グラスプは、

（どちらもスペインの医師）

このことについて広範に述べていますが、現代医学は心電図を完全に取り違えており、心電図は（心臓から発せられる）多様な電気信号と呼応するものではないと指摘しているのです。

彼らは、論文や記事の他、複数の著者の一部でもより現実的な記述をしています。

電気信号が心周期のどの部分と結びついているのかを、医学部で学ぶ従来の考え方よりもはるかに理にかなった説明をしているのですよ』

心臓は螺旋状