長雨が続きウンザリの毎日だったが、天気予報では24日は晴れるとのこと。
ギリギリに駅につくといつも通り友だちには待ってもらっていた
電車の中では話したかった件を聞いてもらい安堵した。女の言うものは人に聞いてもらってほぼ解決するものかも知れない。
六甲山の登山道はカタカタ表記が少なからずあり、『アイスロード』経由で六甲高山植物園に行くのが今日の目的なのだ。
『アイスロード』…。
外国の山のような響きに憧れていた。
この名はその昔六甲山の頂上の池で凍った氷を切り出し大八車で外界に運んだことが由来らしい。
大八車?
六甲山のガタガタの急坂通れるのか?
本当は背負子か何かで徒歩で氷を下ろしたのではないか?
ボッカさんというゴウリキさんが背中を凍る思いで降ろしたでは?
などと昔の情景を想像しながら晴れ女3人はケーブルカーに乗らずアイスロードを進む。
歩き始めに感じたのは今日は足が重い。
足に力が無い。
スピードが出ない。
これが後に起きるこむら返りの前兆だったのか…。
写真はほぼ撮らずに歩く。
途中の滝や渓流に早春の息吹が感じられ、だんだん体は熱くなる。
汗がシャツの中を流れる。
時折休憩を入れ水分補給をする。
標高が上がってきて、風が吹くたびに葉っぱに積もっていた雪が舞い降りてくる。
キラキラ輝いてまるで「ひょう」のようだ。
雪の六甲山は初めてで、今年は下でも降ってないから冷気は身にしみるけど雪景色は嬉しい。
さてアイスロード終点。
車道に出てきた。
間もなく『前が辻』だ。
六甲山ビジターセンターで丁度お昼なのでおにぎりタイムとする。
そこでは大勢のカメラマンたちの賑わいと遭遇する。
『ウソ』というピンク色の鳥が来ているのだそうだ。
一緒に行ったkさんのご主人さんも私たち3人とは別行動でその中におられた。
手招きされ走り出して近寄るkさんがかわいい。
『ウソ』さんの姿を後にしておにぎりタイムをする。
食べているとどんどん、雪だるまが小さくなっていった。
高山植物園は冬季特別開園でバイカオウレンという小花を観賞できるまたとない機会らしい。
私は知らない花だけどみんな写しているから撮ってみた。
これがそうらしい。
寒くても可憐な花を咲かせ早春を知らせている。
これはこむら返りだ。
kさんから芍薬甘草湯をもらい飲むと程なくして落ち着いた。
少ししんどさが残る中、下山にはケーブルカーを利用する。
ケーブルカーには長蛇の列。
ケーブルカーを降りて駅に向かうバス乗り場も同様。
少し待ち、次のバスに乗って駅に向かう事になった。
帰りの電車の中で目をつぶりながらしみじみ思う。
六甲山を楽しむ機会を与えてくれたkさんへの感謝。
Tさんとは職場の同僚として、そしてオバサンバンドでの付き合いもさせて頂き有り難い存在だ。
2人とも私より年下だけど、幼稚な私の欠点を見逃してくれて仲良くしてくれている。
もうすぐ職場異動で精神的に緊張が半端ではない私だがこの六甲山歩きでどれだけ癒やされた事か…。
ありがとう、ありがとう!
また頼むね。と呟き明日からまた歩き出す。