「今から１分間、絶対にシロクマのことは考えないでくださいね
」
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こう言われたら、あなたは何を考えますか
動物園のシロクマ係の人か、たまたまシロクマの映像や写真を見たばかりの人でもなければ、
きっとほとんどの方がシロクマのことは普段気にもとめていなかったと思います。
でも、「絶対にシロクマのことは考えないでくださいね」といわれた瞬間、シロクマの映像が
思い浮かんだのではないでしょうか
ある女性（Ａ子さん）から相談を受けました。
「私は携帯依存症で困っているんです
」
「携帯電話が気になってしょうがないんです。仕事にも集中できないし、夜寝るときも枕元に置いていて、
朝起きたら携帯を持ったままだったりして落ち込みます。携帯を封印しようかと思って・・・」
街を歩いたり、電車に乗っていたり、どこに行っても携帯を使っている人は多く見かけます
私も携帯を持たずに外に出たら、不安でしょうがなくて、遅刻をしても取りに戻ると思います。
そういうのも携帯依存症なのだと思いますが、だからといって、他のことができなくて困っては
いませんよね。普通に他のこともできるでしょう
でも、「あなたは携帯依存症だから携帯は見ないでくださいね」と言われたらどうでしょう
そう言われたら、今まで普通にできていた他のことも、携帯が気になって上の空になって
しまうのではないでしょうか
Ａ子さんは、自分で自分に「携帯を気にしてはいけない」と携帯禁止をしてしまったので、
携帯が気になって他のことに集中できなくなってしまったわけです。
このことをＡ子さんにお話したら、「私は自分に禁止をかけていることがいっぱいありました。
それで、それを我慢しようとすると結局うまくいかないんですよね。それに気づきました
」
とおっしゃっていました
禁止することは、それに意識を向けることなんですよね～。
人間の心理って不思議です