現役同時通訳者・会議専門英語コーチ Karenです。
3連休、いかがお過ごしでしょうか?
私が住んでいるところは、
3日とも良いお天気で、
思わず外に出たくなるような
陽気です
お天気がいいとそれだけで
前向きで幸せな気持ちになります~
さて、先日、Netflixで「エミリー、パリへ行く」の
シーズン2がリリースされたので、
早速観ています。
シーズン2エピソード4で
会議に使える!と思った表現が
あったので、
今日はその表現を紹介したいと
思います。
"A quick fix"
この表現ご存じでしょうか?
quick = 手っ取り早い、その場しのぎの
fix = 解決策、処置
という意味があって、
Quick fixはいわゆる応急措置、
簡単ですぐにできる解決策という
意味になります。
長期的な解決策"long-term solution"
の対極として使われることも多いです。
「エミリー、パリへ行く」の背景を
説明すると、
エミリーはアメリカ人でマーケティング会社
で働くキャリアウーマンなのですが、
現在1年という期限付きで妊娠した
上司の代わりにパリに赴任中。
仕事では、フランス人上司・同僚と共に、
様々なクライアントのプロダクトの
マーケティングプランを提案するということ
を行っています。
エピソード4では、
クライアントであるフランス特有の
野菜"Leek"(リーキ、ポロネギのことです)
の生産農家に対して
アメリカでどうLeekを売り込んでいくのか
戦略を練る会議のシーンがあります。
(9:14~7:14)
エミリーの提案にクライアントが
難色を示した時、
上司が”magic leek soup"を
コンセプトにしたらどうかとアドバイス。
フランスではleekで作ったスープを
飲むだけで痩せるというダイエット法が
一般なんだとか・・・(初耳!)
アメリカ人は手っ取り早く物事進められる
のが好きだから、簡単に痩せられる
Leek soupをコンセプトに売り込む
のはアメリカ市場にぴったりだと
フランス人の間で盛り上がっている中
エミリーは納得いかない顔で
黙っていると・・・・
上司: Come on. Surely you agree
Americans love a shortcut,
a drive thru, a quick fix.
エミリー: Surely we do. Then soup's not
gonna work. It takes too long to cook.
We'd need something that's ready to go
that's bottled like cold-pressed juice!
クライアント: Cold-pressed leek juice!
上司が
"short-cut"(近道)
"drive-thru"(ドライブスルー)
"quick fix"
と手っ取り早くできるものの例として
3つ並列させているのがおもしろいですね。
でも、エミリーは
アメリカ人はスープを作ることすら
手軽だとは思わない、
もっと”Ready to go”(準備万端の
=すぐに飲める状態の)
コールドプレスジュースみたいな
ものの方が受けると反論。
結局、リークのコールドプレス
ジュースで売り込もうかという
結論になりました!
実際の会議では
We need a quick fix first before
coming up with a long-term solution.
のように、
質よりもスピードを重視してすぐに
できる応急措置という意味合いで使います。
また、
"There is no quick fix to this problem"
のように、
「この問題解決に手っ取り早い方法なんて
存在しない」という否定形で
使われることも多いです。
さっきの2分間ほどのシーンですが、
他にも
- To attract Americans
- magic secret/way
- Fad
- gimmick
- tag line
- cliche
などの使える表現がたくさん出てきて
いますので、気になる方は
是非この部分だけでもシャドーイング
して自分のアクティブワード
にしてください!
パリの街並みや
おしゃれなオフィスなども
観られるので、
勝手に旅行気分にも
浸れますよ