現役同時通訳者・会議専門英語コーチ Karenです。

 

 

 

 

英語での会議を楽にする方法①の記事では、

 

事前に会議での頻出の定型フレーズを

 

口から滑らかになるまで練習して

 

自分のものにすれば

 

英語会議が楽になるというお話をしました。

 

 

 

 

今日は第二弾として、

 

定型句だけでは対応できない「アドリブ部分」

 

の対策方法について、

 

私なりの方法をシェアさせて頂きます。

 

 

 

 

ここの部分については、

 

定型フレーズを覚えるのに比べて

 

もう時間をかけたトレーニングが

 

必要になります。

 

 

 

 

まずは会議前の準備です。

 

事前に、その会議についての

 

情報をできるだけ

 

たくさん集めます

 

 

 

 

 

 

投影資料や、関連トピックについての

 

過去会議のアジェンダや資料、

 

プレゼンや発言予定の人の

 

過去の発言や情報をネットなどから収集します。

 

 

 

 

集めた資料を基に、

 

当日の投影資料がある場合は

 

徹底的に予習をします。

 

 

 

 

単語リストを作って、

 

さらに、自分がしたい質問や

 

発言を洗い出して英語化し、

 

口からスラスラ出るまで

 

声にだして練習します。

 

 

 

 

その時、前段階で覚えた定型フレーズ

 

できるだけ使って文を作るようにします。

 

 

 

 

ここでのポイントは、

 

当日の投影資料がなかったとしても、

 

どんなトピックになるか予想して

 

単語・表現リストを自分で作って

 

ひとり模擬会議を開いて

 

事前に発言・質問の準備

 

をしておくことです。

 

 

 

 

次に、会議後の復習です。

 

事前準備はされている方も

 

いると思いますが、

 

実は忘れられやすい復習をした方が、

 

実践力アップにつながります。

 

 

 

 

復習をするのに必要になるのが

 

会議の録音です。

 

 

 

 

 

 

これが会社によっては

 

セキュリティの観点から

 

禁止されているところも

 

あると思います。

 

 

 

 

もし録音可能な場合は、

 

実際の会議の音源を使って

 

復習するのが断然おすすめです。

 

 

 

 

実際の業務内容に直結した

 

会議のレコーティングは、

 

会議必要なリスニング力・

 

スピーキング力アップに効果的な

 

格好の教材です!

 

 

 

 

ではどのように復習するのかというと、

 

 

1.理解するためのリスニング

 

2.ディクテーション

 

3.音読

 

4.シャドーイング

 

 

の流れで行います。

 

 

 

 

1.理解するためのリスニング

 

リスニングをして、わからない

 

単語・表現があれば調べて

 

完全に理解できるようにします。

 

 

2.ディクテーション

 

ディクテーションは、聞こえてきた言葉を

 

一語一句書きとる英語学習法のことです。

 

 

 

 

 

 

ディクテーションをするには、

 

しっかり意味を考えながら集中して

 

リスニングをする必要があるので、

 

リスニング力の底上げに効果的です。

 

 

 

 

また、書き起こした文字と音とを一致

 

させられるようになるので、

 

文字で見た単語が実際の文で

 

どのように発音されるのかを意識しながら

 

学ぶことができます。

 

 

 

 

3.音読

 

ディクテーションで文字に書き起こした

 

テキストを、

 

何度も声に出して音読します。

 

 

 

 

発音がわからない単語・表現があったら、

 

元音声に戻って確認をして、

 

それをまねてテキストを見ながら

 

何回も声に出してスムーズに言えるまで

 

練習します。

 

 

 

 

4.シャドーイング

 

これが最後の仕上げです。

 

 

 

 

シャドーイングとは、

 

英文スクリプトは見ないで、

 

音声で聞こえたものを、数秒遅れで

 

影のようについていく感じで

 

全く同じようにリピートして

 

声に出す英語のトレーニング法です。

 

 

 

 

これはかなり集中力も根気も必要に

 

なってくるトレーニングになります。

 

 

 

 

ですが、大変な分、

 

実際の文での英語の発音のされ方を

 

耳に覚えこませることもできますし、

 

意味を考えながらシャドーイングすることで

 

文の前から順番に意味を理解する

 

練習にもなります。

 

 

 

 

ただ、実際の会議の録音を使ってやると

 

スピードが速く、

 

慣れるまでは難しいと思うので、

 

音声の再生速度を変えられるデバイスや

 

アプリを使って、

 

ゆっくりの速度から始めることを

 

おすすめします。

 

 

 

 

シャドーイングをするのに使える

 

アプリには、

 

「Audipo」というのがあります。

 

 

 

 

再生速度変更だけでなく、

 

範囲を指定してリピート再生する

 

機能がついていて

 

シャドーイングを効率的にすすめる

 

ことができます。

 

 

 

 

是非このようなツールもどんどん

 

活用してみてください!

 

 

 

 

ステップ1-4までをしっかり

 

やっていくと、

 

音源に使ったスピーカーの

 

話し方、単語の使い方、発音を

 

徹底的に研究することになるので

 

その特定のスピーカーのリスニング

 

を攻略することができます。

 

 

 

 

また、実際参加する会議の音声を使うと

 

より自分の業務内容にあった頻出の単語・

 

表現を仕入れることができます。

 

 

 

 

これを30分や1時間の会議の音声全体

 

を通してやるとなると

 

かなりの時間が必要になってしまうので、

 

まずは自分が一番理解できなかった部分

 

のみにフォーカスしてやっていくことを

 

おすすめします。

 

 

 

音声のうち数分間だけでも構いません。

 

 

 

この1-4までのステップを、

 

自分が参加した色々な会議の音声で

 

継続してやっていくと、

 

リスニング力、スピーキング力共に

 

かなりの力がつきます。

 

 

 

 

このトレーニング法ですが、

 

もうすぐ募集開始予定の

 

ビジネスパーソン向けの

 

英語コーチングプログラムにも

 

取り入れていきます。

 

 

 

 

私自身もこの方法を地道に続けて

 

きたことで、

 

同時通訳ができるレベルの英語力を

 

身に着けただけでなく、

 

スピーキング力もぐんと上がりました。

 

 

 

 

会議前の予習も大事ですが、

 

会議後の復習は忘れられがちですが

 

英語力を磨くチャンスが潜んでいます。

 

 

 

 

会議中に自分がうまく言えなかった、

 

伝わらなかった部分を振り返って

 

自分なりのベストな言い方を

 

考えるという作業も

 

スピーキング力アップに

 

欠かせません。

 

 

 

 

 

 

 

会議後の復習、

 

とても効果が上がるので

 

是非みなさんの英語学習に

 

取り入れてみて下さい。