子連れでの議会出席の是非 | 森かれんのブログ

地元でも、議会でも、今私に声をかけてくださる90%の方がこの話題を振ってくださいます。

 

「子連れでの議会出席ってどうなん?」

 

この話題については多くの女性議員が考えや情報発信をしておられますが、

この場を借りて、私なりの考えや議会人における子育てと仕事の両立への課題について綴ります。

 

〇子連れ出席は評価されるべきことなのか?という点について

 

まず、議員にとって「議会や議場」というものがどんな場所なのか。

 

学校の先生で例えるなら

議会(本会議や委員会)=教科の授業やホームルーム

議場教室

 

消防隊員で例えるなら

議会(本会議や委員会)=消火・救助活動

議場現場

 

に当たると思います。

 

つまり、議員が想いを込めて、時には命を懸けて発言する場所が議会や議場なのだと私は解釈し、活動しています。

 

「議会や議場がどういう場所かという認識がそもそもずれているのではないか」

というのがこの問題に対する私の考えです。

 

私も子育て中です。

議会や地元活動と育児に勤しむ中で多くの方にご理解・ご協力いただいてお仕事させていただいています。

 

議会中、子どもをどうしても見てもらえないときは、事務局や会派の議員に承諾を得て市役所(議会棟のところもある)の議員控室に連れていき、面倒を見てもらえる方にお願いすることもありました。また、授乳をするときはあまり使用されていない部屋をお借りして母乳をあげたこともあります。

 

これは、学校でいうところの職員室や使われていないスペースに相当するものであり

許可・承諾を得られれば使用してもよいと思います。

 

熊本市議会でも、会派控室に子どもを連れて来ることまでは否定されていませんでした。

 

〇議員の産休・育休について

 

京都市会の場合は

「制度としてはなし」 です。

 

産休も育休も

公務を欠席し、地元活動や市政に関する調査活動をストップさせる 

 

ただそれだけです。

 

つまり、出産前後の休みは病気等などで入院したのと同じような扱いなのです。

 

一刻も早く、議員の産休・育休(男性も含む)の期間やその間の報酬について

議論のテーブルに乗せるべきと考えています。

 

なぜなら、期間が定められていないということは

産休・育休という名目で公務を任期中ずっと欠席し続けることを可能にさせているということだからです。

 

産休・育休期間については、きちんと取り決めをして

産前後3カ月(帝王切開や多子出産などの出産であればそれ以上)

お医者さんが「自由に動いて結構ですよ」と言われるまでは

「しっかり体を休ませる」、「子どもと向き合う」制度を作るべきです。

 

※私の場合は、幸いにもおかげ様で安産かつ産後の母子の健康状態も良かったこともあり、臨月に入っても公務はほぼ出席し、

産後8週間よりも前に委員会(公務)に出席しています。ただ、これがいいことなのかどうかは正直わかりません。

 

〇議員と子育てを両立させるために必要なこと

 

「子育てに対して頼れる人を一人でも多く作ること」

これに限ると思います。

 

身内や保育園をはじめ、議会事務局や京都市会の議員の皆さん、ママ友、支援者さん

みんなにお支えいただき、仕事をしています。

 

不器用な私でもなんとかできているのは、周りの皆様のご理解・ご協力以外の何物でもありません。

 

私自身、「議員だから子育てが大変」だとは正直一度も思ったことがありません。

 

「どの時代であっても、どんな立場であっても子育ては大変だから」です。

 

議員であれば、産休・育休の制度化は整備しなければならないと思います。

あとは、京都市なら京都市の子育て環境の充実をしっかりと議会人として図っていくことが何より重要です。

 

そして、同じ同士を増やし、声を増やしていくこと

 

そのためには、私も含め今全国で奮闘する議員が一人ひとり自覚をもって職務を全うし

議員が失った信頼を議員が取り戻すことが必要です。