森かれんのブログ

 

京都市長選挙の結果は自民・公明・立憲民主・国民民主(府連は自主投票)が推薦する松井こうじ候補が当選されました。

 

「共産対非共産」の枠組みを脱することができないという結果に終わりました。

 

村山祥栄候補、二之湯しんじ候補も出馬されましたが、単なる第三極として選択肢であって、第三極として構図を打破するだけの役割は担うことができませんでした。

 

グラフを作ってみました。

青とオレンジのが突出していることをが三極選挙にすらなれなかったことを物語っています。


 

ちなみに、では今の共産党の自力ってどれくらいなの?

と問われれば、私は直近の参議院選挙の比例票がほぼイコールなのではないかと考えています。

 

 

青が福山候補の投票数、オレンジが共産党の参議院比例で獲得した投票数。

(投票率は市長選挙よりも参議院選挙の方が高く、+4~5%であることをそれも加味していただければ幸いです)

 

福山候補に入れた人のうち、前回比例に共産党票を入れた人は約半分です。

 

これを踏まえ、福山候補の票を見たとき。

共産党の力はまだ強い、と捉えるのではなくれいわ・社民の支持層+「市民派」「弱者の味方」という観点から票を投じた無党派層や他党支持者が多くいたと考えるべきです。

 

今回は支援という形で闘われた共産党・れいわ・社民の皆様の組織力や呼びかけが強いということも考慮しなければなりませんが、「れいわ」はともかく共産党も社民党も党員の高齢化が課題と言われており、どこまで今の票を出し続けられるかは第三者からみて疑問が残ります。

 

松井候補の票の出方は「共産党系市長を誕生させない」という民意、応援された議員や党の底力、新たな市長への期待など様々な要素が考えられ、データとして示せるものは少ないと思います。

 

一つ言えるのは「新しい京都の景色」という期待感は大変薄い。ということです。

「無事、共産党系市長の誕生を阻止できた」という安堵感の方が大きいと思います。

 

だからこそ、この状況下で当選された松井市長の手腕が問われ、それを議会として支える人もいれば、真っ向勝負を挑む人もありますので、今後の議会はもっと注目されると期待いたします。

 

その期待に応えられる「是々非々」での議論に向け、私たちも準備してまいります。

 

 

結びに、今回の「たられば」あえて言うのなら。

維新・国民民主・教育無償化(いわゆる前原新党)・京都党の推薦があった状態で村山祥栄が出馬できたなら、この突出しているオレンジと青のグラフがどこまで縮んだのだろうか、と思えます。

 

期待を寄せられていたのに、その結果を裏切ったのは本人であるので何とも言えませんが「京都の新時代の幕開け」を夢見て一緒に闘ってくださった方のことを思うと慙愧に堪えません。

 

 

いろんなプレッシャーの中闘われた、村山候補・二之湯候補については改めて敬意を表します。

そして、闘われたすべての候補者、候補者を応援されたみなさまの行動は尊いものであることを私はここに記します。