いやあ、スイス勝ちましたねえ。スペイン、守りきられてしまいました。

前半から圧倒的にボールを支配して、攻めまくったスペインですが。ピケが相手ゴール前でボール持ったシーンとか、おもしろかったですねえ。もうセンターバックの動きじゃないですよ、あんなの。


で、前半は攻めながらも最後こじ開けるには至らず、結局0-0で折り返し。前半終わったときの印象としては、圧倒的なボール支配率はさすがスペインだなあ、って感じでしたが。正直、ちょっとディフェンスライン高すぎじゃないの?とは思っていました。一発裏取られたらマズイ気がするんだけど、まあでも今までも、こんな感じで勝ち続けてきたんだろし、大丈夫なのか?とか思ってましたが。


大丈夫じゃなかったですね。後半開始早々、ゴールキックから見事に裏を取られて、スイスに先制されてしまいました。で、後半も攻めまくったスペインでしたが。結局、最後までガチガチに引いたスイスの守備をこじ開けることはできませんでした。前回ユーロでは、アラゴネスの切るカードは驚異的な効果を発揮しましたが、やはりビセンテにそこまでは期待できないでしょうか。いや、ビセンテの交代のカードの切り方が悪い、って言ってるんじゃないですよ。ただアラゴネスは、ものすごくうまかった気がします。



海外とかでは、日本-カメルーン戦も「番狂わせ」と報じられたようですが。スイスも、日本とはまた違った感じの番狂わせですね。日本の場合、とにかくここ最近勝ってなかったですからね。アジアカップで、中国相手にスコアレスドロー食らったりとか。俊介とかの海外組抜きとはいえ、ホームでですよ。そんなチームがワールドカップ本番でいきなり勝つ、だなんて、海外のサッカーファンはもちろん、日本人ですら、あまり思ってなかったわけですよ。たぶん。ところが、いざ蓋を開けてみると、そこからきっちりと立て直してきていた日本に対し、むしろ期待カメルーンのほうの出来が、期待はずれでした。チーム内で内紛なども起きていたようで。で、その隙を日本がきっちりと突いて、勝ったようなゲームでした。


対して、スイスのほうは。ユーロ2008以降、圧倒的な攻撃力、支配力で勝ち続けてきた世界ランク2位のスペインに対し、「がっちり引いて守って、あわよくば一発カウンターが決まれば」という、スイスが勝つにはもうこれしかないだろう、というゲームプランを、ワールドカップ本番で見事にやってのけました。