チャイムが鳴った。

やっとお昼だ音譜


ノリ 『あ~~~!!腹減ったぁ~~~ガーン


元気よくカレーとカツどんを両手に私とミオの元へいそいそと歩いて来るノリ。


私・ミオ 『ちょ・・・・ノリ食いすぎ('A`)』


ノリはここの大学を受験する前から予備校で一緒だった子。

すごくノリが良くて元気で明るくて。

時々はちゃめちゃな事をするけど、見ているだけで元気なパワーがこっちにも伝染する感じ。

私の大学での友達は今んとここの二人だけ。

科も同じだし取ってる科目もほとんど同じだから常に一緒にいる感じ。


ノリ 『ね~、ミオと華菜ってクリスマスクリスマスツリーどうすんのはてなマーク


ミオ 『あたしは哲君と一緒かなラブラブ


哲君とはミオが高校から付き合ってる2個上の彼氏。

何度か会ったことあるけど、イメージ的には癒し系のほのぼのした人。

ミオの姿をにこにこ微笑みながら見守ってる感じ。

熱々のラブカップルとは言えないけど、見てると家族みたいに思えちゃう。


ノリ 『ヒューヒューラブラブ!いいね~、あっついね~ラブラブそのラブラブ恋の矢こっちにもおすそ分けよろ~(笑)』


ノリは言いながらカレーとカツどんをパクパク・・・汗


ノリ 『んじゃ、華菜はどうすんのはてなマーク予定あり!?


ミオの返事が終わった瞬間すぐこっちに振るノリ。


   『いやぁ~・・・今年も何も予定なしって感じ(ノ_-;)ハァ…ハートブレイク


ノリ 『あはっドキドキじゃあ シングルベルベルだね~~~(笑)』


   『そ・・・そうなるねorz』


学食に響くノリの声。

ノ、ノリさん・・・

もっと小さめな声でお願いしますorz


ノリ 『じゃさじゃさぁビックリマーク ノリと一緒にイブは遊んじゃったりしなーいはてなマーク


   『んー・・・。別に予定ないしどこでも付き合うよん音譜


ノリ 『おっけーぃグッド! じゃあ 楽しみにしとくぅキス


言ってノリは嬉しそうに残りのカツどんを綺麗さっぱりたいらげた。

見てるだけでお腹いっぱいorz

この超ハイテンションノリは私をどこへ連れて行く気なんだろう・・・。

少しだけ不安ガーン



今年こそ彼氏と呼べる人と一緒にクリスマスクリスマスツリーを過ごせちゃったりするのかなぁはてなマーク

いやいや、私は別に彼氏欲しいわけじゃ・・・。

そりゃ、町のイルミネーション見ると寂しくなるけどぉ・・・。

そんなに必死こいて欲しいわけじゃ・・・。


とか何とか一人で自問自答しながら、今年もシングルベ~ルベルという響きが胸に突き刺さる。





彼氏いない暦=年齢。

よくこんなこと言う人いるよね。

そうビックリマーク何を隠そう!!←別に隠してないけど(汗)

この華菜さんも彼氏いない暦=年齢なのですっ!!

全くモテないわけじゃないのよはてなマーク

声がかからないわけじゃないのよはてなマーク

今まで誰ともデートしたことがないわけじゃないのよぉぉおおおお!!

ハァハァ・・・汗


予備校通ってた時に一度だけ男の子に告白されて一回きりだけどデートなるものをしたことがある。

そのデートは今思い出すだけでも根暗になりそうな、そんな素晴しくダメダメなデートだったの。

それがトラウマと化し、今では男の子と付き合うってどうすればはてなマークみたいな状態にまで悪化orz

そうすると次デートに誘われてもびびっちゃって断る始末。

しまいには何にびびってるかわからなくなってきて免疫がなさすぎてお誘い=即断りの返事みたいな方程式が出来上がってるしょぼん

こんなんじゃダメじゃん・・・DASH!

そのうちどんどん魅力もなくなって女として真っ盛りな年齢まで終了して気がついたら・・・。

棺おけが目の前えぇぇぇぇっΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)!?

そして私の処女膜は一生無傷なまま。

あ・・・

ありえな・・・

ありえない・・・

ありえなすぎる;;;;;;;;;;


うわぁぁぁあああああああああああああああんっ!!


な・・・

かなはてなマーク


ミオ 『か~なっ音譜


ハッと我に返りミオに返事した。


ミオ 『どしたぁはてなマーク急にしかめっ面なるから具合でも悪い~はてなマーク


   『いあ・・・ごめ・・・汗ちょっとイロイロ考えてたら頭痛くなってきた;;』


ミオ 『んも~・・・ショック! 華菜っていっつもそうよね~(苦笑) 思った事何でも話せばいいのに一人で妄想に妄想を膨らましてすっごいしかめっ面になんの(笑)

『おっはよぉぉぉ~~~ビックリマーク


後ろからハイテンションの声が耳をつんざく。

友達のミオだ。

大学入ってからたまたま隣の席に座ってすぐに意気投合して仲良くなったいつでも超ハイテンションな女の子。

私にとっては入学してから初めての友達だ。


ミオ 『何か取り憑いてるみたいに歩ってるけど、具合でも悪いの~はてなマーク


お目目くりくりな愛らしい顔して心配そうに顔をのぞいてくる。


   『それがさ・・・。』


朝あった出来事を話した。


ミオ 『ええはてなマーク それってナンパじゃーんビックリマーク


そう言いながらあっけらかんとしてきゃらきゃら笑うミオは本当に可愛い恋の矢


『ナンパなんてとんでもなーいビックリマーク@@あせる むかついたっつーのっビックリマークむかっ


ミオは私が話した今朝の出来事を自分とだぶらせるかのようにシュミレーションしながらこう言った。


ミオ 『もしうちが華菜だったらその場で切れないで笑い飛ばすかな~音譜


まるで恋する少女のようにうっとりした目をして遠くを見ながらミオは続けた。


ミオ 『だってその人優しいじゃん(笑) 普通なら声かけないだろうし、まずもって奢ってやるなんて言わないよぉ(笑)』


『ん・・・まぁ、そうだろうけど・・・汗


言って私はまたガックリと肩を落とす。

多分何言ってもミオには素敵な出会い~ラブラブとしか思えないんだろうなぁガーン

チャイムとともに教授が教室へ入ってくる。

はてなマーク

いつもの教授ともう一人見知らぬスーツの男。

私はいつも教室の一番後ろの席に座るので教授の顔がかろうじて見えるくらい。

でも、目を疑ったの。

見知らぬスーツの男。。。

見知らぬ。。。

知ってる!!

あの顔は忘れもしないビックリマーク

今朝の私を馬鹿にして大笑いしたあのサラリーマン男だっ!!

この状況にあいた口が塞がらない。

目を真ん丸くしてる私をよそに教授はマイクで話し出した。


教授 『え~、本日から私の助教授を担当する渡辺君だ。

渡辺君は先月までアメリカに留学しておりこのたび恩師である私が我校に招待する形で来てもらっている。

私が不在の時は渡辺君に任せるつもりだ。

諸君も渡辺君が構内でわからない事があるだろうから親切に教えてやるように。』


教室中ざわめき始め収まる気配がない。

特に女性とはそわそわしている。


わかーいドキドキ

いい男~音譜

帰国子女じゃん、かっこい~~~ラブラブ


それもそのはず。

サラリーマン風のその男、渡辺先生は180センチはある長身に長い足。

ビジュアル系の綺麗めな感じに長めの黒髪。

彫りの深い瞳に鼻筋がすっと通っていて爽やかさも兼ね備えている感じ。

確かに誰から見てもイケメンだ。

今朝のあんな出会いさえなければ私だって認めるほどのいい男。

朝からの出来事と今の状況で私は不機嫌極まりない。

そんなことはお構いなしにミオは私の隣で相変わらずのハイテンションにも増したテンションでキャーキャー騒いでいた。



朝出かける前に見たテレビの占い。。。



1位 おうし座  何もかもがハッピーな一日音譜運命の出会いがあるかもよっラブラブ!!?体調管理には気をつけて~さくらんぼ



運命の出会いねぇ・・・。

はぁ・・・。

出会いは出会いでも最悪の出会いだったことは間違いない。

占いなんて信じないぞおおお!!ドクロ


重い頭を抱え今朝の最悪な出会いを思い返しながら授業開始とともに私は机にうつぶせた。

もぅすぐクリスマスクリスマスツリー。。。

今年も女だけで寂しく友達のY子と二人で知人のクリスマスクリスマスツリーパーティクラッカーに出席することになりそう。

そして何事もなかったかのように新しい年鏡餅を迎え、いつものように朝晴れを迎える。

何年こうしてきたかなぁ。

でも普通に恋をして、それなりに男性と経験をして。。。

何もかもが普通すぎてこれといって記憶に残った人がいるわけでもなし。。。

面白みのない人生ってこういうことなのかしらはてなマーク



去年の今頃、確かに彼氏なるものはいた。

ちょうどクリスマスクリスマスツリーの予定を話し合うためいつもの喫茶店に待ち合わせした日。

待ち合わせの時刻を1時間過ぎても彼は来ない。

心配になって携帯を何度も鳴らす。

留守電にもなっておらず出る気配すらもない。

一瞬不安がよぎった。

彼の身に何かがあったの!?

そんな不安じゃない。

あぁ、私振られちゃったのかな。。。

今年もまた一人かな。

予想は大当たり。

普段ぼ~っとしてる私なのに、こんな時だけ妙に勘が働く。


はぁ~。。。


結局その彼とはそれ以降連絡も取らず現在に至る。

ぴちぴちの華の10代最後のクリスマスクリスマスツリーはシングルベルベルのまま終わってしまった。






ん。。。

頭がガンガンする。

寝起きからどこか調子が悪い。

今日は2限目から鬼教授の授業だ~ドクロ

考えただけで更に頭痛が激しくなるような。

一人暮らししてるT子にモーニングコールするの忘れたぁ。

はぁ、もう最悪ショック!

何となく熱っぽいような、だるだるの体を引きずり歩いて駅のホームへ行く。


ちょっと冷たい炭酸飲料でも飲もうかな。。。

駅前にずらっと並ぶ自動販売機に行ってみる。

いつもコンビニばかり利用しているので久々の自販機使用だ。

へ~、最近はコーンスープなんてのも自販機に置いてあるんだぁニコニコ

寒い季節なんて少しありがたいかも音譜

だ・け・どチューリップ紫

今飲みたいのは冷たい炭酸飲料キス

定番のファンタオレンジでいいやラブラブ



100円~、10円~、ラスト10円~・・・

はっとしてお財布の中をくまなく探す。

でもあるのは5円玉と1円玉ばかりガーン

合計すればちゃんと10円あるのにぃぃぃ!!ショック!

その場でオロオロしてる私。

周囲の人の目なんて気にせず、もしかしたらどこかに10円なんて落ちてないかな~はてなマーク

なんて超甘チャンな妄想をしながら自販機のつり銭のとこ、下、左右。。。

必死に探してしまった;;


すぐ隣の自販機から、チャリン、チャリンと音がする。

ギーガチャガチャ。

どうやら誰かがジュースを買ったらしい。

ふと目をやるとサラリーマン風の若い男がジュースを片手にこっちを見ていた。

しかもチラリと私を馬鹿にしているように。。えっ


ちょ・・・

何なの!?むかっ

ちゃんと10円分お財布にあるんだからねっビックリマーク

ただ10円玉じゃないから使えないだけだもんっビックリマーク

そんな目で私を見るなぁぁぁ長音記号1!!パンチ!

その時の私の形相がやばかったのか、そのサラリーマン風の男はいそいそとその場を去っていった。


くしょ長音記号1><あせる

今日はついてない。。。

ガクンと肩を落とし諦め状態で自販機に背を向け振り返った私は今までなかったはずの壁にぶつかった。

衝撃で軽く吹っ飛んだ私は背にした自販機にもたれかかる状態になった。

その瞬間ビックリマーク

『うわっあせる ごめんっ汗 大丈夫!?

『うぇえ!?ガーン

びっくりした私は言葉にならない声を出した。

焦りながらよろけた私を支えたその人は汗

さっきの感じ悪いサラリーマン風な男!?ショック!

もう頭大パニック!!ショック!ショック!ショック!

一体何がどうなってこの人がはてなマーク

呆然としている私に彼はこう言った。

『さっきお金落として探してたんだよねはてなマークさすがに見つからないしょ汗奢ったげるよ。何がいいのはてなマーク

『はっ!?何で!?

きっと親切心でそう言っているだろう彼の気持ちをよそに、私は頭の中がパニクって不思議ちゃんモード全快爆弾

私の突発的な言葉に彼はこう言った。

『何でって・・・@@;』

きょとんと彼を見上げる私。

『どうしても飲みたかったから一生懸命探してたんじゃないのはてなマーク^-^;』

『え・・・汗 ぃぇ、お金はあるんですぅ。。。 ただ10円玉じゃなくて・・・ゴニョゴニョ』

今度は彼がきょとんとして私を見ていた。

『ぷっ ぶははっビックリマーク たった10円かよ長音記号1!!

!?プンプン

彼は自分の財布から10円玉を探しあて、私の手に握らせながら言った。

『あ~んなに必死に探してたから500円玉でも落としたのかと思ったぜ(笑)』

『ちょ・・ちょとむかっ10円を笑うものは10円で泣くんだからねっ!!

言った瞬間彼の時間が一瞬止まった。『・・・汗

と思ったら突然火がついたのごとく大笑いしだした。

『ぎゃはははhっ!! おま、それ1円だろーよ(爆)』

げっ;; そだっけあせる

『ちょ馬鹿(笑) はっずぅ長音記号1おやしらず

カチーン

『・・・・・・・・汗むかっ

見知らぬ人間が自分を笑ってる。。。

私は怒りをあらわに馬鹿笑いを続ける彼の前からそそくさと立ち去った。




これが私と彼との最初の出会いである。