2巻も良い意味で予想と違ってくれたんですが、

 

 

 

3巻もまた何か予想とは違う方向に行きまして。。。

 

 

 

 

可愛いが表紙ですがあんま出番なかったです。

 

ちょっと更新サボってる間に大分ブログの入力エディタが変わってしまったので

何か文章の変換や強調具合が違うかもしれませんが、中身は前回同様ネタバレ&率直な感想ガンガン行きますのでご注意を。OKな方は下へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の洋舞フェスタのクライマックスから続いてます。

 

潤平王子がまさかの生き返りを果たし、るおう都ママ何としてでも殺せるおうは何度も潤平を仕留めにかかりますが、何度ブザマに舞台に叩きつけられても潤平は立ち上がります。

 

そうこうしているうちに潤平るおうはヒートアップし、ジャンプや連続回転などマジで潤平バレエ歴3か月かよな技巧が飛び出し、観客も大半がこれが通常演出だと疑いもしません。

 

潤平は純粋に気持ちの暴走で、るおうはMVPを取るため舞台の軌道修正を図りたかったのですが、何度も立ち上がる潤平を見るうちに虐げられてきた自身の中の憎悪のようなものが湧き上がったのか、心身共にロックバルトのようになりようやっと潤平にトドメをさします。

 

 

 

が、るおうもまた大技の連続で消耗しきったのか倒れてしまい

 

まさかの相打ちEND

 

 

拍手喝采の中幕が下り、意識が朦朧とするるおう都ママはロックバルトとしてよくやった、と声をかけます。当然潤平には何やってんだゴラァ(# ゚Д゚)と怒鳴りつけようとした時、溢れんばかりのアンコールが聞こえてきます。

 

 

洋舞フェスタ初のアンコールに他の出演者ももみんな良かったね、大成功♪な雰囲気になりますが、主審の生川綾子女史にメッタメタに酷評されます。

 

まぁそれ自体は当然ですけどねー。

 

 

要約すると「ホント下品、あんたはバレエに向いてない」ということをお上品に申されるのですが、いい年したBBA大人がそんな雰囲気ぶち壊しのことを憚りなく言うかよwと思ったんですが、思うにこれは意図して潤平を挑発したのではないかという気がします。発言自体はこれはこれでまごうことなき本音でしょうけど。

 

 

当然、MVPは他のスタジオの女の子になり、るおうの願いもパァです。

 

 

るおうはMVPがとれなかったことに荒れますが、都ママ本当の貴方の踊りは、と意味深なことを口にしますが、話が進めば進むほどるおうに勝ち目がない賭けだったことが判明します。まぁ、この賭けに勝っても海外のコンクールで精神面で勝ち上がれると思えないから、長い目で見ればMVPならないで良かったのですが。

 

 

ですが、るおうのMVP落選より深刻な問題が起こります。潤平が好き勝手したせいで子供たちは即興カーテンコール楽しんだといえ出番が減り、それを切っ掛けとして潤平の特別扱いや子供とはいえ男が交じって練習するのはあまり良い気がしないと、保護者のここ数か月の不満が噴出します。まったくもって仰ることはその通りですが、練習自体は男女一緒でも別に良くね?奥さんたち潤平のタイツ姿をどんな目で見て

 

 

私がそう思うのは男女混合レッスン経験して別に何とも思わないからでしょうけどね。練習中は自分のことで精いっぱいだから男も女もどうでもいいって感じですよホント。

パッド無しのその前のふくらみはそのまんまの形じゃないのかねとか思ってないですからホント!!

 

 

それはともかく、致命傷だったのが生川女史の酷評で、都ママは生川バレエと関係があったらしく、生川バレエの特待生を夢見てここに入ったのに肝心の生川氏に嫌われるなら元も子もない!潤平君を辞めさせないならうちの子辞めさせていただきます!!とボスザルママが言ったせいで多くの子供たちが退会するというのです。だったら端から生川の方に行けよ。もしかしたら入会オーディションがあるのかもしれませんが。

 

 

スクールの存続の危機ですが、都ママは引き下がりません。配慮が足りなかったことは認めましたが、潤平を見つけてしまった責任がある、と子供たちの退会を受け入れます。

 

 

ここで彼を育てたい、でなく責任という言葉が出たことにバレエの先生って感じがします。ここで保身に走って潤平を見失ったならそれはバレエ界隈の大きな損失であり、バレエ教師として一生後悔することでしょう。何に対しての責任かといえば、逸材を見つけた以上はその逸材がいるべき場所に導くのが教師の責務でしょうから教師としての、でしょうか。他にも解釈は可能でしょうけど、義務でも使命でもなく何か責任という言葉のチョイスに重みを感じましたね。

 

と同世代の子も生川のバレエが本籍みたいなもんで、その子達も抜け生徒の大半がいなくなります。一からバレエ教室を立ち上げたのに、いい年したお嬢さんも多かった辺りそうじゃないかなとは思いましたが、正に親元に喧嘩を売った状態。

 

そのことを知った潤平保護者一人一人に謝罪行脚です

色んなお母さんに会う内に、癌はボスザルママでそのママさえ許せば元に戻ると分かり、潤平の頭に兵ちゃんからの言葉で解決策が閃きます。

 

こっそり舞台を見に来ていた兵ちゃんは生川女史の酷評に対し、「生川綾子も(潤平が)怖いからムキになってるだけ、(彼女も)巻き込んでしまえ」兵ちゃんとは思えぬ素敵な言葉をかけていたんですね。あっさり和解して何か拍子抜け……。

 

 

生川女史に認められたら、都ママのバレエスクールに戻ってくるという約束を潤平は一方的に取り付け、るおうと一緒に生川の男性オンリーのサマースクールに道場破りのように挑戦します。

 

 

るおうは嫌々ですが、何だかんだでついてきますw。当然申込みもいっぱいで受講料どうすんの?って話ですが特別に生川女史は2人の受講を許可します。生川女史、2人を引き抜く気マンマンです。こうなるとは思ってたかは微妙ですが、どうにか自分の手元に2人を納められないか洋舞フェスの時から画策してたんじゃないでしょうか…。

 

 

潤平はともかく、るおうは選りすぐりのダンサーの中でも突出してるはずなんですが、いじめられっ子モード発動で上手くいきません。どうにも不特定多数の他人の視線を浴びるとガチガチになって顔も上げられず上手く言葉も出なくなるようです。これ間違いなくいじめられてた弊害だよな……。

 

にしても、受講生一人一人の紹介みたいなのがありますが、主人公含め誰一人完璧な子がいないってのが現実ですよな。唯一コレといった欠点がなさ気な京都人がいましたが、あれは性格が……。

 

 

ここで潤平が気づいたのは技術面ではなく自分の無知、思慮の無さです。

 

レッスンは生ピアノでそれに彼は感激して、曲に思うがままバーレッスンを行うのですがそのせいで曲とズレます。曲の解釈とか演技という意味では合ってるのでしょうが、バーレッスンでの正確なカウントに合わせて行う、という面ではズレでしまいます。

 

そもそも潤平を気にかけたのは、転校生は良いピアノを弾く子というところからだったので、潤平はそういった音感も抜群みたいです。

 

曲はちゃんと聞いて合わせている、頭の中でカウントをとってやると正解らしいけどそうじゃない、的なことを言い周りは???ですが、教師だけはその意図を理解します。

 

 

 

お前はまだその段階ではない、と。

 

 

 

潤平の言いたいことはめっちゃわかります。

自分の姿勢とかつま先とか全て忘れて、音だけ聞いて踊ったらホント楽しいでしょう。

でも私がそれやったとてもバレエの動きじゃなくて、ふしぎなおどりになって周囲のMPを削ってしまいそうですが。最初は曲なんて動きの合図とかカウント代わりでしかなく窮屈な思いをしながら上達するのが通常なんでしょう。

 

 

言われた通り、潤平は音に合わせるのをやめてその日のレッスンを終わるのですが、ピアノを弾いていたおばあちゃん先生も彼の不満に気が付き、アドバイスをくれます。

 

おばあちゃん先生はSSクラスのレッスンをガラス張の2Fから見せてくれます。スペシャル・スチューデント(SSクラス)とは特別選抜クラスで、プロを目指してこの教室に来る子は皆このクラスへ入ることを目標にしているようです。ここからゆくゆくは生川バレエ団のプロとしてやっていくというの夢…みたいで、確かにプロになるにはコンクールで賞を!でなくこうやってバレエ団附属のスクールから上がってくって選択肢もあるんだった。

 

SSクラスはまるで群舞のように正確にセンターレッスンをこなします。

これこそバレエの表現であり、「気持ち良い」だけで踊っている潤平とは正反対。

一か月同じパを繰り返し行い、基礎を徹底的に叩き込む。別に揃えようと意識しているわけでなく、終着点が同じだからそろって見える、「美」の体現。

 

潤平は自分に基礎が無いのが上手くできない原因かと思いますが、そうではないとおばあちゃん先生は言います。おばあちゃん先生は「無自覚だから」と表現しますが、それはソフトな表現であって厳しく言うなら「思い上がり」ということだと思います。

 

自他ともに認める天性の才能で十年近いブランクを何とかできると思ってなかったか?それだけでなく潤平には多分バレエだけじゃなくて、自分は何をしても許されるみたいな思い上がりがあったと思います。いつもクラスの中心で負け知らず、ミジメな思いとは無縁だった環境のせいでしょう。そしてその対極にいるのがるおう。この漫画に馴染めなかった人って潤平無意識の傍若無人さが気に障ったんだと思います。私も多少なりとも気になって、その不満が1巻のネチャネチャしたレビューに出てるかと……。

 

 

だって才能以前に、振付を変えるって「俺なら許される」みたいな絶対的かつ無根拠な自信がなきゃできませんって。

 

おばあちゃん先生はそんな潤平の鼻っ柱を優しく折ってくれましたね。

 

 

 

にしても、このSSクラスの男性陣の一糸乱れぬ動きはキレイ!!大迫力!!じゃなくて

進撃の巨人みたい……と真っ先に思わせる何かは一体何なんでしょうか。私だけ?

顔に書き込みとか生気があまり感じないからでしょうか。それとも基礎に忠実な動きで、物語性がない無機質なものだから意図的にそう描かれてるんでしょうか?

 

あの見開きのページが進撃の巨人っぽいってのが一番この巻で言いたい感想ってのがな……。何かちょっと凹んだんだもん。巨人が怖かったんじゃなくて、選ばれた者のみがバレエ踊っていいってそこかしらで言われてるみたいでさー。プロはそうかもしれんが、趣味バレエもあり得ないと言われてる気が……被害妄想でしょうけど、こう突出した才能の人が苦悶する話が続くと、じゃあ凡人は正に無価値って勝手に思い込むからでしょうけどあーあーあー。

 

 

…卑屈になってスミマセン。感想続けます。

 

 

自分の無自覚さを自覚した潤平るおうに洋舞フェスタのことを謝罪します。これで和解・仲良しこよしにはなれませんが、この数日で二人には一定の信頼みたいなのが生まれたんではないでしょうか。

 

 

なんやかんやで潤平はプロの舞台「ロミオとジュリエット」を見て技術的な面での無知さを自覚したりなんだりするのですが、うっかり「俺は生川女史を見返すのが目的でSSクラスには興味はない」と失言してしまいます。こーいうのも思慮の無さ故でしょうけど、それを聞いて本気でSSクラスを目指す有望株2人がブチ切れます。何やら色々例外に特待の潤平るおうだけどそれは彼らに光るものがあるから、と元々気に入りはしないが認める箇所はあるみたいな関係だったので、感情としては彼らの怒る理由はもっともです。

 

潤平の影からコソコソ文句を言うるおうが何かおかしいですが、潤平るおうvsSS希望の2人(名前どっちがどっちか分からん、京都人と元バスケットマン)がピルエットで勝負して、もし負けたら潤平は二度とここには来ないと勝負になります。だったら潤平たちが勝ったなら「京都人達が二度とこない」じゃないと勝負にならないはずだけど、その辺サラッと流すあたり性格悪りぃなこの2人。

 

 

勿論潤平vs元バスケットマンは潤平の完敗ですが、軸は潤平の方がぶれてなかったと評価してくれる夏姫ちゃんという、臆さず物事はっきり言う気の強めな正にバレエ習ってる感のある子がいたりして勝負に勝って試合に負けたみたいな展開になります。あ、もこの勝負の場に居合わせます。も出入り禁止になってもおかしくないのに、そうはならないところを見るに別に毒にも薬にもならない子みたいな扱いなんだろうか……。

 

 

で、まだるおうvs京都人の対決が残ってるはずなのですが、

元バスケマンに「君の負け」と言われたのがちょっとよく分からないんですが……

 

夏姫ちゃんと都の評点があるからまだ断言するには早いはずなんですけどー……。

 

 

最後はバリエーションで生川女史の講評がもらえるらしいんで、潤平るおうが何のバリエーション踊るのか楽しみです。

 

 

正直この勝負の勝敗はどっちでもいいです。漫画の展開的に、ここでハイさようならは滅多にないと分かってる厭らしい大人ですので、何のバリエーションするのかだけ想像して次巻を待ちたいと思います。

 

潤平がドンキでるおうが海賊からかなー。

 

 

 

 

 

 

 






話の進展はそこまでではないんですが、色々考えさせられた1巻でした。






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表紙はさくら。オーロラじゃないことに驚いた。



つーかまだ彼女が表紙を飾ってないことに気づいて二度驚いた。



ではネタバレしますんでOKな方のみ下へどぞー。






































奏&翔子のピチカートを見たさくらは今までにない焦りを感じます。踊りの癖が違う二人がぴったりそろっていた、あれを今の私が出来るのか、と。きっとママと奏達の先生の教え方は全然違う、特別なんだ推測します。さくらの悪い癖に思うんですが、何かとすぐ講師とか環境とか外部に原因求めがちじゃないですか?。すぐママが出てくるってか、バレエ≒ママみたいなそういう半生だからかなー。。。



奏達が控室に戻ると花束が届いています。これ自体は普通のことなのですが、何とロイヤルバレエ団の公演チケットも添えられていました。送り主は不明でしたが、舞台の主演はあのアビゲイル・ニコルズで観客のブラボーの声に聞き覚えがあった等でアビゲイルが送り主では?と奏は推測します。大声だったとしても観客席からの声って分かるか?と思いましたが、あの規模の舞台で日本人がブラボーとはそうそう言わねえからその後こんなサプライズがありゃ案外分かるもんなんですかね。



奏の推測は正解で、その夜アビゲイルは奏達の先生の滝本先生と電話し「日本観光は楽しかったけど、アリヤカナデが一番の収穫だった」と奏の才能を見出します。しょ、翔子は……?







その後、アビゲイルのワークショップが開かれます。奏達の教室で開催で絵麻やミリアムも参加しています。ワークショップと言っても目新しいことするわけじゃなく、アンディオールは太ももから!とか腕のライン滑らかに!とか普段の練習とほぼ同じようなこと指摘すんですけどね。あのアビゲイル先生がここを指摘したから直さなきゃ!とか本人の意識は変わるのも期待できるでしょうけど、名教師と普通の教師でも指摘することは大差ないんですよね多分。じゃあどこでその違いが出るかってのが何となくこの巻読み進めていくと分かったような気がする。







ワークショップ終了後、奏は直接アビゲイルにチケットのお礼を言います。アビゲイルは「ぜひあなたに私の踊りを見てもらいたい、いつまで今のように踊り続けられるかわからないから」と意味深なことめっちゃ怖い表情で口にします。英語だったので奏はほとんど意味が分からなかったようですが。






アビゲイルは滝本先生とワークショップの感想や以前日本に来た時のことなど適当な世間話をしたのち、今回の来日の真の目的を口にします。



アリヤカナデを私に預けないか、と。



私達の文化や価値観になじませるのは早い方が良い、いくら卓越した技術を持つダンサーでも異文化の壁を乗り越えられなかった人は沢山いる。あの子は「学ぶことの天才」、環境次第でとてつもなく伸びる、と。




当然滝本先生は奏の人生を左右することなので簡単に決められることはできないと突っぱねますが、アビゲイルはまずはあの子の意思よね!とスタジオに戻ってオーロラのVaを踊るよう求めます。





奏の踊りを見てアビゲイルは自分の決断は間違ってなかったと確信し、次のユースアメリカグランプリに出場してスカラシップをとってロイヤルバレエスクールに留学するよう勧めます。そこで私が世界に通用するダンサーに仕込んであげる、と。


その場は「え?アビゲイルに見てもらえるの?私も私も!」と他の子が群がって話は終わるのですが、夢のようなアビゲイルの提案に奏は呆然とし、滝本先生はいつかの不安の的中に胸中は複雑です。





数日後、滝本先生は発表会の衣装を返却しに梨沙の勤め先に向かいます。わざわざ先生が!と恐縮する梨沙ですが、こりゃ奏の件で昔の教え子の顔を見たくなったに一票。梨沙ちゃんもうバイトじゃなくて社員さんなんかな?


梨沙の才能を十分に開花させられなかったと後悔する先生に、梨沙は先生が私を踊らせてくれた、発表会やコンクールは一生の宝物と教師冥利に尽きる一言を言ってくれます。



同じ痛みを分かち合ったが、もう一線を引いた梨沙だから言えるのでしょうか。先生はここ最近の心情を吐露します。自分は多少バレエの素質に難がある子でも門戸を閉ざしたくなくて日本に帰ってきて教室を開いた。でも最近折に触れ、お教室の限界を感じる──



ワガノアとかロイヤルみたいに素質ある子だけ教えてプロを養成するのが目的なら、それはもうお教室じゃないんですよね。踊りを教えて楽しんで成長するのがお教室の目的ですから。



あ、じゃあ栗栖バレエもお教室じゃねえな。



でも日本において、世界的プロを目指すなら大抵の子はそのお教室から名門バレエ学校の子と戦わなきゃいけない。経済や生活面その他のサポートはお教室じゃ限界があって、それだけじゃなく教室なら一人だけ集中的に教えることもできない。




本当に奏のことを思うなら、早いうちに本場へ行かせた方が良いのかもしれない。


だが、アビゲイルに預けるのが奏にとって最良なのか──?





ところで、もしYAGPでスカラとって留学するにしても一年半先だからまだまだ先のこと、と2人とも言ってますが一年半先って全然「まだ」と私は思わないんですが。




漫画の掲載スピード的なことで言えばまだまだでしょうけど。



もう一日どころか一週間が矢の如しに感じる歳になっちまった。。。





それから場面はアビゲイル演じるマノンの鑑賞に移ります。

やっぱり奏はパの一つも見逃すまいと真剣な一方、滝本先生はアビゲイル演じるマノンを見て、奏の留学を不安に思う理由がはっきりと分かります。


アビゲイルは自分本位で自己愛に満ちている(それがマノンにハマり役らしい)

それは自己中的なものでなく、自分が最高の芸術を作るという気概によるものだそうだが、あまりに自我とか彼女の世界が強すぎて奏はそれに潰されてしまわないか、というのが不安の原因だったようです。

大樹の側では他の植物が育たないみたいな?

まさか自分のキャリアに奏を利用しないだろうが、と先生は思いますが「いつまでも~の」あの表情と言葉の意味を考えると……。



ちょっとマノンの動画見たけど艶めき過ぎて友人や先生と見に言ったら気まずくなりませんか?お茶の間でベッドシーンが流れるあの気まずさ……。大抵のバレエ教室の発表会てどのくらい関わっているのかは存じませんが、教育委員会とか文化会後援みたいな文字がポスターにありますよね?


マノンは絶対普通のバレエ教室での発表会は難しいし、公の団体も後援できない。


金と嘘と刃傷沙汰とエロスにまみれた舞台ですもの。



あぁ……でもちょっと演じてみたいかもな……。




帰りの道中、奏と翔子にYAGPで何をやりたいか問います。


奏は秒速でオーロラと言いますが、オーロラは人気のVaで埋もれがちだから勧められないそうな。今回の目的はスカラシップだからとにかく勝てる手段で行かないと元も子もありません。


奏の持ち味は大きな跳躍に早い回転だから、ディアナのVaが合うと先生は提案します。オーロラは翔子に合う、翔子なら他の出演者とダブっても埋もれない踊りが出来ると。

トゥシューズとか眠りのオーディションとか、奏が欲しいものは先に翔子がもらう法則



最初私はキトリがいいんじゃないかと思ったんですけどね、ディアナってあの特徴的なポーズとポワントでトントン♪と音楽に合わせて飛ぶ印象が強かったのでそこまで跳躍する振りがあったか?と思ってyoutubeで見たのは内緒だ。跳躍が多いか回転が多いかは振りや舞台によるっぽいですね。




本人の希望はともかく、この子にはこのVaがあう!とかありますよね。


ざっくり言えばお姫様系か村娘系か、派手なのかゆっくりしたのか、とか役柄の性格とか。



ちょっと試しにこのVa・役はこのキャラがあうというのをざっと思いつくまま書いてみました。

話の脱線上等です。



挿絵等でその役の衣装着てるということは多々ありますが(今回の表紙のさくらはラ・バヤデールだけど別に本編でさくらがそれを演じたりとかそういうのはないみたいな)それは参考程度で独断と偏見でのキャスティング。


作品の抜けや役じゃなくてそりゃ作品名だろみたいなトンチンカンなこと書いてる気がしますが、あくまで一読者一素人の印象なんで軽く流してやってください。



奏、翔子、さくら、絵麻の表紙を飾った子のみの選出で、




眠りの森

オーロラ→奏、ローズアダージォは翔子で

フロリナ→翔子

リラの精→奏




宝石の精




一曲目→翔子(優雅な感じ)

二曲目→奏(可愛らしい曲)

三曲目→絵麻(フルートの早い曲)

四曲目→奏(宝石4人フィナーレ)

赤ずきん→絵麻

白猫→奏



まさかのさくら不在。




白鳥


オデット→奏

オディール→さくら



一人で2役演じるのを分けるなって話ですかそうですか。



くるみ

クララ→絵麻

雪の女王→さくら

こんぺいとう→絵麻

花のワルツ→奏

葦笛→奏&翔子

ロシア→奏

スペイン→さくら

アラビア→翔子

中国→奏



こんぺいとうは絵麻を猛プッシュ。


すみません後は作品名は省略させていただきます……。



ジゼル→翔子

ペザント→奏

アレルキナーダ→さくら

エスメラルダ→さくら

海賊パキータ→奏

メドゥーラ→さくら

ガムザッティ→翔子

サタネラ→絵麻

スワニルダ→奏

ピチカート→5巻で奏&翔子の2人がやってたアレ。翔子のイメージかな。

海と真珠→奏&絵麻

ゼンツァーノ→奏

ディアナ→奏

タリスマン→絵麻

キトリ→奏

キューピッド→奏

ドンキ森の女王→翔子

ドルシネア→絵麻

パリの炎→奏

ライモンダ→翔子

リーズ→絵麻

ファラオの娘→さくら

チャイコフスキーの女性Va→絵麻

ジュリエット→奏

カルメン→さくら

シンデレラ→絵麻

マノン→さくら





ぶっちゃけるとピンとこないのは全部奏をあげてます。くるみの中国とか全然イメージがわかなかった。眠りの宝石はあの曲はどの宝石やねん!とか金銀ダイヤサファイヤ色んな採用パターンがあるのでもう動画の利点をフル利用です。3人一組なんでいちいちこの曲は彼女って決める必要もなかったし、妖精の方を本気で選出すれば良かったと後悔。




傾向としては、明るくて派手目なのを奏、バレエ特有のオーラが求められるのを翔子、高難易度のをさくら、解釈が難しい・マイナーなのが絵麻……て感じなんですけど、1か月後くらいにまたやり直したら違う子をあげそうです。一つ5秒と悩まず直感であげていったのであんまり真に受けないでください。





私が個人的にやりたいのは




海賊のメドーラのこのVa。海賊は超メジャーですがこのVaは割とマイナーですよね。曲の中間部が急に音が無くなるあの感じが好きです。もちろんこんな素敵にくるくる回れる訳がなく、確かどこかであんまり回転しない振付のを見たことがあるんですよ。その振りでやってみたいです。

その次がアレルキナーダかな…。逆に絶対無理と思うのが黒鳥とリーズ。黒鳥は言わずもがなあの高テクニックは×でリーズはあの手と足を同時に動かし続けるのが多分できない。リーズて初心者向けとよく紹介されてますが嘘じゃろ……初心者が手と足同時に動かせるのかも疑問ですが回転も結構多いですよね?振付次第ですが……。奏がやるディアナもやってみたいなぁ。



さっそく奏は現在さくらが参加しているYAGPの本選の動画を見てみます。

そこで褐色肌の少女のディアナのVaを見るのですが、その子の動きは長い手足に高い跳躍・回転とまるで奏の上位互換のようで奏は僅かながらも不安を覚えます。






場所は変わり、そのYAGP本選会場にて。



さくらも盛大な拍手喝采をもらったその褐色肌の少女を意識します。YAGPはコンクールですが普通の舞台のように観客が拍手喝采してOKな比較的珍しいコンクールです。バレエの登竜門といえばローザンヌが主流でしたが(少なくともバレエ漫画の中では)アメリカのコンクールが世界指折りに成長したり黒人初のプリンシパルとか褐色肌の子でも堂々と踊れるようになるとか、こう実力が大きくモノを言う世界って風通しが良くていいですよね……。だってさ、カブキプリンシパルには血統とか性別とかの壁があって生まれ変わらなきゃなれないわけだしさ……。別に歌舞伎が嫌いとか悪いじゃなくてそうやって守ってきた伝統だからそれはそれでしょうけど、教育・貧困格差が叫ばれて激しい昨今こうして実力だけ持って来い!な広い窓口は大切にしたいもんです。奨学金の財源の寄付とかどうすればできるんかな。。。




その褐色の少女はアンドレア・メンドーサというベネズエラの少女で、英語は理解できずさくらが話しかけても???なんですが、どうやらさくらより盛大な拍手をもらってた模様。



さくらのオーロラ、アンドレアのディアナの後に踊る子は比べられて嫌なのは想像に難くなのですが、

「あのオーロラとディアナのあとじゃ仕方ない、ミスは一つだけだしいつもよりイイトコいっぱいあったわよ」と慰められるガチで泣く少女、と地方都市での初めてのバレコンかみたいな光景が繰り広げられたのには何か笑ったけど。


さくらはコンテンポラリーの方も参加する上、デフィレという最後の出演者によるパレード・演目にも出席しなきゃで想像以上にハイスケジュールです。その過酷さに今まで黙殺してきたであろう自分の中の問いが噴出します。





誰のために?(踊るのか?)




──自分のためよ




踊るのは自分の為と即答するさくら母。だがデフィレは審査に関係ないのにこんなに時間をとられるなんてとグチるさくら。デフィレってフィギュアスケートでいうエキシビジョンというか最後のお楽しみみたいなもんなんでしょうけど、さくら母は非常に論理的にデフィレの意義を説きます。



奨学金を出すのは民間のスポンサーであって、その人達に支援して良かったと思わせるためのもの。スポンサーの為に踊るのが自分のためにならないとでも?と。




デフィレの解説としては満点ですが、さくらが引っかかってるのはそこじゃない。自分のため、とはどういうことか悩んでるさくらは分からないと答えます。



NYは経済だけでなく舞台や表現の中心地。夜の街にはミュージカルや舞台の看板が華々しく輝きます。その光景を見てさくらは何を思ったのでしょうか。





そのモヤモヤは最悪の形で現れます。Va決勝審査の途中、両手両膝を床につくほど派手にさくらは転倒してしまいます。転倒した時は自分でも何が起こったのか分からなかったのでしょう。しばらく呆然としますが、袖から見ていたアンドレアの「立って!」という心の声が届いたのか、我に返ると立ち上がり様になんと3回転ピルエットを成功させます。だが、これは逆効果でした。オーロラにそんな技術的に高レベルなことは求められない上、転んだ挽回に3回転したという行動は演技の一環ではなくさくらの焦りそのもので非常に痛々しく映ってしまいます。なまじ技巧がある分転んだ落差が際立ったのでしょう。




しかし、拍手は意外にも大きいものがもらえます。それでも転んだと裏手で落胆するさくらにさくら母は人をも殺さんばかりの剣幕で詰めよります。




オーロラのVaはどういう踊りか教えたはずよね──?




黒鳥やエスメラルダじゃないのだからこれ見よがしな技巧は必要ない。そんなことするから転ぶのだ、と。





さくらが転ぶ瞬間のシーンは無く、すでにさくらが転んだシーンから始まるので何が原因で転んだのかは不明(心的不調かそれともママの言う通り何か大技をしようとしたのか)、それでも準決勝より拍手が多かったことにさくらは救いを求めますが、さくら母は淡々とその拍手の意味を口にします。






あれは称賛ではなく憐み、同情によるものだと。






舞台からはアンドレアへの溢れんばかりの拍手と歓声が聞こえてきます。きっとさくらのバレエ人生最大の挫折でしょう──






いや、このさくら母の我が子にわざわざ追い打ちをかけたのには驚いた。





この子に愛情はないんか、とかアンタのバレエマシーンじゃないと思いましたが、さくら母のさくらへの愛情は一般人には理解できないだけであることにはあるんですね。言うならば巨人の星みたいなもんだわ。





そこからさくら母の回想に入るのですが、どうやらさくら母は怪我か何か訳があって一流のプレイヤーにはなれなかったようですが、さくらの才能を見てこの子に賭けよう、世界中どの舞台にも立てる一流のダンサーにすると誓ったそうな。




もちろんそれは平坦な道ではなく、何度も泣いて何度も転ぶもその度さくらは必死で食らいつき、立ち上がってきた。



だからもう一度、愛する娘よ、このピンチも乗り越えて立ち上がる様を見せてほしい。




キビシイ態度は全て、愛故の行動でありさくらを信じているからに他ならないそうです。





……でもまぁ子供は生まれを選べないんだからさ、何の選択肢も与えられずバレエをさせられて母親の強くてニューゲーム状態にするってのは個人的には反感を持ちますが……。



もっと口が悪いこと言えばさ、自分の分身ともいえる存在が挫ける度に立ち上がって成長するってのはそりゃ見てる側からすりゃ最初は心は痛んでも結局は痛快ストーリーだろうけどさ、それを強いられる方はたまったもんじゃないって。



辛いならやめましょう、泣くくらいなら時間の無駄だからやめましょうって実の母親に言われてみ?小さい子ならお母さんの為に頑張るってなっちゃうって。



そう、結局は踊るのって母親のためじゃね?ってのがこの母子の根幹で黙殺し続けたものなんだな。





そしてYAGPも閉幕。アンドレアは銀賞を獲得し、金賞はなんと日本人(さくらではない)が獲得します。




日本では奏も絵麻もさくらが賞にかすりもしなかったことに衝撃を受けます。転倒したって知らなかったってのもあるんですが、その辺りの信頼はさすがです。




絵麻は生理の中練習に出ていますが、身体の不調には叶わず低いパフォーマンスをしてしまいます。その後先生に呼び出され、前々からパの最後で気を抜く悪い癖がある、そんないい加減な態度ではいずれ踊れなくなると指摘されます。気を抜く癖は以前の眠りのオーディションでもチラッと出てたのですが(それでよく受かったねw)先生のいう踊れなくなるというのは怪我を示唆しているのでしょうか、それとも成長期の身体的な意味合いなのでしょうか。



絵麻は正直に練習がつらいと告白します。何で覚えたこと何度も何度もするの?と。ここでさくら母ならバレエの美の神髄は繰り返しの突き詰めた努力に宿るもの、と返すのでしょうが、絵麻の今の先生は答えに窮します。え?先生もうちょっと頑張って言い返して!




この作品で私が一番好きなシーンってさくら母のバレエの美とは、というシーンなんですよ実は。

(4巻の最後の方、挫折した絵麻について語るシーンの一部)



あの発言に少し救われたようなトコがありましてね。バレエの魅力ってスリムな手足とか高い柔軟性に高度な技巧!が真っ先に浮かびますが、その神髄は弛まない努力に宿るものだと。研鑽された動きの連続性、つまり何度も練習した動作の繋がりの中に美がある。


生まれ持った才能を持たない私でも、繰り返し練習することならできます。だったらレベルは低くても努力すればそれなりの美は宿るということになりますよね。




さくらの育成方針で私の反感を買っておきながら好きなシーン一位の人にもなるのは、やっぱさくら母は決して間違いではなくて、バレエ界隈を象徴するような人なんでしょうね。




つーかここに来て絵麻がバレエ続けてるのってほぼ惰性なんじゃねってことが判明したんですが。バレエは好きなんでしょうけど、だったら練習回数減らして無理のない付き合いをするということもなく、周りに期待されるままオーディションとかオープンレッスンに出てる。


周りはオーディションとかが絵麻のやる気に火をつけないか期待するだけして、一方の絵麻も別に昔の怪我を引きずってるわけじゃないけど煮え切らずにいる、みたいな。





奏はさくらとライン的なものをやってるのですが、その中でさくらが「もうコンクールには出ない」と言ったっきりロクに連絡がとれなくなったことを心配し、栗栖バレエスタジオに訪れます。すると絵麻にバッタリ。絵麻も栗栖バレエの中学生コースの見学とやっぱりさくらが心配だったようです。




スタジオにいくとさくらが一人自主練してます。奏は別に怪我とかはしてなかったんだ~心配したんだよといいますが、その一言がさくらの心の地雷を踏みます。




アンタ達ごときが私を哀れんだの?と。




同情の拍手がトラウマになってるようで、同情とか憐みがNGワードのようです。以前も楽しそうに踊って~がNGワードでそこからの勝負でしたがなんと今回も同じパターンです。




ソロなら私の方が上、あなた達に憐みを受ける謂れはない、今ここでそれを分からせてあげるから勝負よ!って流れなんですがね。分かるような分からんような。




奏は自分の得意なVaでよかったのですが、奏はさくらの勝負を真っ向から受けて同じオーロラのVaを選びます。




さくらはほぼ完ぺきなオーロラを踊ってみせます。それに対してオーロラを特に練習した訳ではない奏はオーロラのVaでなく眠りの森のオーロラ姫の演技作戦でいきます。



どういうことかというと、オーロラは沢山の妖精に祝福されたプリンセスオブプリンセス!好きな人と今結ばれて幸せ!ここはバロック宮殿、この幸せをあなたに!と眠りの森の第三幕のオーロラを全面的に意識して踊ります。前に梨沙ちゃんと勉強した文化と玉木先生による感情の表現と学んだことをフル動員です。




絵麻がどっちが良いかジャッジを下すのですが、奏の幸せそうな演技にあてられて勝負なんかもういいや~とさくらの怒りが収まり、癇癪をおこしたら手を付けられなかったあのさくらが丸くなった!と絵麻は驚きます。





決勝で自分が転んだことは最後まで伏せるのですが、賞やスカラより拍手がほしくなったとさくらはこぼします。




踊るのってさ、自分の為が全てじゃなくて見てくれるお客さんの心を揺さぶるためにもあるんだよね。



さくらは不幸にも自分が踊って喜ぶ人は母親しかいなかった。父や周りの人も誉めたりはするでしょうが、感動とか拍手とかそういう本当に心を揺さぶられました、ありがとう!という、自分が人を感動させたという達成感や喜んでもらえたということにはほぼ無縁だった。



さくらの踊る意義に「自分のため」、だけでなく「見てくれる人のため」、ということも加わり、これでようやっと心持ち的に普通のダンサーになれたのでそういう意味ではあの転倒とYAGPで得たものは大きいといえるでしょう。





そして自分のため100%がさくらだったのに対し、逆に他人のため100%なのは絵麻でした。




くるみのクララの時は大人達に誉めてもらいたくて頑張った。でも純粋な踊る楽しみ以外のものを求めた罰として怪我をしたんだろうと絵麻は思ってた。勝手な妄想ですけど、絵麻って要領が良くて何でもできる分、周りもそれを当然と思っちゃって、あまり誉められたことがないんかなぁ?




一人オーロラのVaを絵麻は踊ってみますが、美しくないと感じます。欠点に気づいて練習がもっと嫌になるから鏡を見るのを意図的に避けていたようです。あ、これには身に覚えが





もう誰に言われずとも絵麻は理解したのでしょう。バレエの美とは研鑽された動きの中に宿るもの、だから練習が必要である。そして踊って他人の反応に期待するのは決して悪いことではない。



奏とさくらに感化され、絵麻の心に火がつきます。どんなに苦しくてもYAGPでの入選を心に誓う絵麻──






こ、これは絵麻の国内予選一位通過があり得るで……!






金平糖のVaを希望!!あれも高難易度じゃないけどまさにバレエ美が求められるVaだし。




こうして三人の少女がYAGPへのスタートラインに立ったところで6巻は終了!


7巻はまだ準備段階かな……。














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DVDだったりスマホやPCで動画が気軽に見られるのは大人の特権ですよね。



COCOARとやらで気軽に動きがチェックできるそうな。





クロワゼ Vol.63 2016年 07 月号 [雑誌]: クララ 別冊/新書館
¥980
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大したことは書いてませんが、ネタバレがダメな方はバック願います。






























便利だな、と思ってもDVD再生したりする手間だけでやる気の大部分を持ってかれるんで再生しない派の私。昔の本の付録がレターセットとかやたら紙物が多かったのって、本に挟まるサイズのものやないとダメって規制があったからだそうですよ。それが十数年前緩和されたからバッグやポーチなんかの本の付録ブームが来て今に至ると記憶してるのですが、クロワゼさんもDVD以外にもっと付録充実できませんかね?


例えば、トゥシューズ用のテーピングセットとかープリンシパルの○○さん監修のレッグウォーマーとか。季刊なんで多少値段が上がっても気にならないし。と、主張しつつも付録ありきの雑誌になっても嫌だなぁと思いながらの記事に関する感想です。




毎月おなじみのレッスンウェアは「こんなの着て踊ったら良いなぁ」じゃなくて「こんなの着て踊れる体型になりたいなぁ」と思いつつ眺めてます。肩周りの肉がすごいんでキャミソールタイプのレオタードのみは厳禁です。でもバレエやって首がちょっと伸びたような気がします。最近背が伸びた?とよく言われるんで多分姿勢が良くなった分でしょうが、今から会社の健康診断が楽しみです。




隅っこにウェアのメーカーとか価格書いてくれてますが、これだけスマホが発達したご時世なのだからクロワゼさんだけでなく全ての雑誌に告ぐ、その品物が即購入できるオンラインストアのアドかQRコードも一緒にのっけるのだ。そうすれば結構な衝動買いが期待できると思いますよ。いや別に広告ページじゃないから載せる義理はないのか。

一番欲しいのは11Pのグランチュチュの黒スカートかな。




テクニック別!“バレエ筋”トレーニングは私には可もなく不可もなく。



私は足とか股関節が柔らかいのですが、その柔らかさから期待できる程アラベスクが上がらないのですよ。原因は多分背中。前カンブレはちゃんと曲がるのに後ろカンブレはびっくりするほどできない。ブリッジは余裕で出来るから、腰じゃなくて肩の辺りがカタいんだろうな……。


アラベスクが、バレエの動作かそれともただ足を上げてるだけかの境目って、足だけでなく上半身の美しさもあるから、バレエは難しい。



そのまま読み進めると、バレエストレッチ集の紹介があって、肩甲骨周りのストレッチがあるみたいだから購入を検討中。



バレエ・ストレッチ集/新書館
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同じシリーズのバレエ用語集は購入済みなのですが、これはぜひ大人子供問わず購入した方が良いですね。ソテはフランス語で飛ぶという意味とか動作だけでなく語源も載ってますので、パの暗記に役立つだけでなく自ずとじゃあどこに注意したらよいか考えられるようになってます。

これを読む前は、フランス語でピケ=刺すとは知ってたんですが、ソテも何故か「刺す」と覚えてました。ジャンプしてつま先伸ばしたら地面を刺してるように見えるから……か?


バレエ用語集/新書館
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もうクロワゼシリーズの流れで言っちゃうと、ピルエットの本も買ったのですよ。



ピルエット! (クロワゼ・バレエレッスン・シリーズ(1))/新書館
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要約するとピルエットの注意点は4つくらいに絞られて、その4つを頭に叩き込んでレッスンに通ってるうちにいつの間にか右限定ですがダブルも出来るようになりました。つまりこの本のおかげで開眼したとかそんなことはなかった。役に立たなかったわけじゃないですが……。1回転もロクに出来なかった数年前の私に会ったらおったまげられそうですが、秘訣を聞かれても「真面目にレッスンに出続けな」としか言えない。私がバレエはレッスン至上主義になったのはここが大きいかもしれません。意外と何かが出来るようになる決定的瞬間というのは、それができないから必死でそれだけ練習した訳じゃなかったら何となく、いつの間にか出来るようになるものなのかもしれません。自転車も徐々に介助なしでこげる距離が増えていって最終的に乗れるように、「少し出来る」がいくつも積み重なって「出来る」になるのかな。





白鳥の踊りの群舞に出よう!という企画がありましたが……出たいよ……でも、私なんぞ七面鳥だから悪目立ちして群舞じゃなくなってしまうorz



でも…!いつか出てやるんだ、群舞の中でも抜群に上手くてみんなを引っ張ってプロの方に誉めてもらえるくらい上達してやるんだ……!!



踊る人のBODYケアは需要があるとは思うんですが、すみません、私体毛がほぼ生えないのでスルーさせていただきました。背中ニキビは無いこともないんですが、本番は化粧で十分隠れるし……普段のレッスンは上半身着こむから気にしないって……そもそも出さないから気にならないんですね、あぁ……そうか……。




今回一番面白かったのはパリのバレエ・スタジオ体験レポ。


編集さんがパリのオープンクラスを受けるという内容なんですが、もうバレエの動きそのもの以外まるでレッスン環境違うくね?と衝撃を受けましたね。本場だからこそもっと厳格なもんだと勝手に思ってた。


自由といっても無法地帯という訳じゃなくて、一定の規律は存在していて、その規律とはバレエと周囲への敬意でしょうか。何やっても良いけどバレエや他人の権利を侵すような真似はしない。これが本当の自由だよな。一度は参加したいとは思いますが、大人が上達するのはやっぱ日本のレッスンかな。日本式のレッスンも楽しいですよ。あぁもう幸せ!!という分かりやすい楽しさじゃなくて、自分の中でバレエの経験値がちょっとずつ溜まっていって、それが発芽した瞬間に気づくこととか、ね。





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あれだけ1巻でボロクソに言った部分を全部かっさらってくれたね。




ダンス・ダンス・ダンスール 2 (ビッグコミックス)/小学館
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久々に漫画でカタルシスを感じました。



それではネタバレ満載でいきますのでお気を付けをー。














































しょっぱなから宣戦布告してきたライバル・るおう。「コイツとは友達になれないタイプ」と潤平は直感しますが、不遜な物言いの割に急に腕で顔を覆ったりとるおうどこか挙動不審です。

イトコとはいえ異性へのボディタッチに戸惑いは一切ないくせに、同性に顔を近づけられただけで焦るというここだけ見たらよく分からん感性です。


しかし、一度バレエのスイッチが入れば高身長でクォーターの彼は正に王子です。間近に控えている洋舞祭りではがオディットで潤平が王子、るおうがロックバルト(悪魔)役なのがるおうはお気に召さないようです。


最初こそ潤平も俺が王子なのは俺に才能があるから!と自信は揺らぎませんでしたが、いざとのパ・ド・ドゥに入るとるおうと自分はヒトと猿くらい違うとショックを受けます。





バレエはもう一目で素人と上手い人の区別つくからねー。何かオーラ出てんの?ってくらい。私も妖精役のはずなのにどう見てもはしゃぐ小ブタだったことがああああああ。





へこむ潤平にさらに追い打ちが来ます。はいつも皆の輪の中心にいる潤平だったらるおうとも仲良くなって切磋琢磨しあえるライバルになれると思ったのに、と(悪気は全くないのですが)言ってしまい

俺は当て馬かピエロかな心境になります。







これでるおう潤平は確信します。なんだろう、これは設定としてはテッパンなのにすげぇどうでもよく感じる。何でか考えたらるおうは他人を一切鑑みないし、るおうを表に出すことだけに終始してどっちも人の内面に触れるまで自分の内面が出来上がってないからかと思うんですがね。まぁ要するにこれがガチの恋愛に発展する見込みが薄いからだ。



前も比較したけどスラムダンクの流川と晴子もこれに近い気がするんですよね。流川が全国区の選手になって気持ちも立場も全く届かない人になったことに晴子が涙するシーンがあって、ここで初めてこの子ミーハー的なノリじゃなくマジで好きだったのかと思った覚えがあります。このシーン私好きなんですけどね、好きな人が完全に手が届かない存在になったと誰に言われるでもなく自分で理解して、一分の勝機すらない不毛な恋だったと気づく辛さが。



もう話の脱線次いでに書きますが、私オタクですが主にゲーム系のヲタクで漫画はあんまり詳しくないんですよ。三角関係の比較でスラムダンク持ち出す時点でお分かりだと思いますが。

なのでジョージ朝倉氏のことは全然存じ上げておりませんで、レビューでは男性主人公のバレエ漫画という点ではなくジョージ朝倉氏の本だから読んだというレビューの数に驚きました。固定ファンが多数いらっしゃる有名な方だったのかと。そんな無知が偉そうに感想書き散らして申し訳ない限りです。






だからバレエはあくまで舞台装置で、売りはやっぱり青春時特有の人間関係的なものなのかと前のレビュー書いたあと感じたんですが、最近の中学生ってあんな感じなんですかね?私がリアル中学生の時はポケモンの話で盛り上がれたしそこまでクラスの鈍臭い子を嘲笑することもなかったのですが……。




落ち込む潤平の風向きを変えたのはヒロインではなく、なんと同じイケてるグループの黒島という女子です。最近元気ないぞってことでパンツ見せてくれます。



潤平じゃないけど、ナイスビッチ!


こんなちょっとしたHなことは大好きよ(何の宣言?)




この子の方が蠱惑的だし(未だ前回のキャラ紹介を引きずっている)押し付けがましくないさりげないサービスする黒島ちゃんの方が私は好きかな……。





その放課後、潤平がバレエをするにあたって一番の邪魔者と思われる兵ちゃんとバンドを組むため楽器を買いに行きます。



潤平は持ち前の明るさと年長者との交流で得た知識で「お?そんな古い歌よく知ってんな」と楽器屋のおっちゃんと意気投合します。彼ってバレエ以外でもやっていけそうなのよね、マジで。



帰り道、兵ちゃんは「お前は人気者だからバンドもそれにあやかりたい」と言います。そんな下心は誰しもあるでしょうからまぁいいんですが「お前と一緒だと胸の高鳴りが止まらない」的なことを言ってきた時には違げーだろ、バンド楽しいからじゃなくて周りからキャーキャー言われるのを期待しての高鳴りだろ、コイツはマジで潤平のコバンザメかと思いました。




潤平はバレエ踊ってる時はも何もかも吹っ飛ぶくらい熱中して楽しんでるのに対し、何かに打ち込む必要性すら感じず、他人を嘲笑して優越感に浸り、常に誰かと一緒じゃないと落ち着かないような兵ちゃん

見てるとあぁ、中学生よと苛立ちより憐みが先立つかな……。




そうこうしてると、なんとるおうが学校に来るようになります。



そして案の定、いじめられます。




るおうって正確には流鶯と書くそうですが、中国語では売春婦という意味らしいです。


流れるうぐいすって春の季語とか先生が言ってますが、私は俳句とか古語の知識は薄いんでよくわかりません。大学で中国語とりましたが中国語も分かりません。



ただ、中国語で野鶏(イエチー)、野のニワトリと書いて孤児などが売られて売春婦になった女性のことを指すそうですから中国語で鳥関係の単語ってそういう裏の意味があるんでしょうか?後者は蝶の毒華の鎖というR18のゲームで知った知識からの感想ですからあまり真に受けないでください。



興味本位で兵ちゃん達いじめっ子グループが流鶯とググるといやらしいお姉ちゃん以外にるおうそっくりな女性が検索に引っかかります。



その女性は森真鶴、元アイドルの女優でるおうの母でした。



母親がただの芸能人……だけではなくだいぶ年上のちょっとワルな俳優と不倫&ニャンニャン写真流出からの海外で結婚するも父親のDNAが一致しない(つまりるおうの父は誰?状態)の上、るおうの本名ブログに書くわで何重苦やねん状態。これは不登校になっても仕方ないわ……。





何となくるおう母のスキャンダル相手って亡くなった潤平父と関わりがあるんじゃなかろうか。何となくなんですが、相手の男性の名前の感じからして。言い出せばキリないですが潤平の父って不健康でもないのに若くしてポックリてもしかして……。




潤平るおうとクラスが別なんですが(最悪なことに兵ちゃんるおうが一緒)潤平はアイツ俺がバレエやってるってバラすんじゃないかとヒヤヒヤなんですが、全くそんな素振りも見せず、るおうは周りにいいようにおもちゃにされるばかりです。


ちょっとこれには潤平も面白くない。周りよりも背が高くバレエの才を持つ彼がそうやっていじられるのはバレエをかじってる潤平もバカにされているようでもあるし、何よりなんで言われるがままされるがままなの?と。



これは私もちょっと不思議で、デカイ図体の奴が「やめろ!」と一喝すれば少なくともいじめられる対象から怖いから触れちゃいけない奴になれるでしょうし(それはそれでどうかとは思うが)何故無抵抗なのか?。全く抵抗しないという訳ではないですが、何を言われても終始無言です。




一喝すりゃええだろってこの考えが男らしくあれの偏見かもしれませんが、イラついた潤平は「俺もるおう好かないわ」的なことを言い(別のクラスだし実は顔見知りということを周囲は知らない)



その発言を聞いた兵ちゃんは大義を得たとばかりにるおうイジメが過激になります。

いじめの標的すら潤平頼みか。




私の文章能力がないので上手く表せないのですが、ブザマにいじめられるるおう潤平の怒りは頂点に達します。何故手の振り一つで世界を作れるほどの彼が、群れていないと何もできないようなカス輩にいいように遊ばれるのか。何故自暴自棄のように無抵抗なのか。潤平がほしくてたまらないバレエの高い技能を持っているくせに、何一つ嬉しそうでも幸せそうでもない。




でもるおうからすりゃ、もう学校も他人も心底どうでも良いのだと思います。彼があの母親をどう思っているかは不明ですが、母親とはいえ自分が生まれる前の他人のスキャンダルで後ろ指を指され嘲笑され、そんなヤツがはびこる学校という世界は抵抗するのさえもう億劫なんでしょう。そのどうでも良い世界においての唯一の救いがバレエだったのでしょうか。バレエしかない破滅型の天才と前回るおうについて書きましたが、そうならざるを得なかったのが悲しいな……。





の制止でその場のイジメはいったん収まるのですが、その夜潤平は自問します。





カッコよさとは、何かと。








翌日、決定的な事件が起こります。


その日は合唱コンクールだったのですが、



壇上に突如セーラー服を着たるおうが現れます。



母親のアイドルデビュー曲を歌えと兵ちゃん達がさらし者にしたようです。



さすがにここではお前着せ替え人形のようにセーラー服着せられたのかよ!抵抗するか逃げるかしろや!と思ったんですが、ここでるおう彼にしかできない反撃が始まります。




シューズを脱ぎ捨て、何とバレエ「海賊」のアリのバリエーションを始めます。慌ててがピアノで伴奏するのですが、真っ先にこれはバレエのアリのVaと分かったのは何と意外にもあのパンツ見せてくれた黒崎です(顔の判別に自信がないので間違ってたらスミマセン。口調と兵ちゃんの横にいるからと彼女と思うのですが……)彼女も今後パンツ見せる以外にも関わってきそうな予感。



あの海賊の派手な跳躍や回転の連続に生徒も教師も一同度胆を抜かれます。

傍目にはセーラー服着て派手なダンス、というサプライズというかパフォーマンスにしか見えないのですが、潤平だけはるおうのこの行動の意味を感じ涙します。




男が無理やり女性服を着せられるという100人中120人がおかしいと答えそうな状況の中でも、唯一誇れるバレエを踊る彼は素敵じゃないか。



誰にカッコいいと言われようが、カッコ悪いと言われようが大したことじゃない。



自分が本気で賭ける・誇れるモノがあればそれでいい。



自分の中に譲れないモノがあれば、それだけで心を強く持てる。




……もう私の文章能力じゃ表現できないんでぜひ本で実際に感じてください。




踊ったるおうの方もどうやら目が覚めたみたいです。

どうでもいいのはこの世界じゃなく、自分を嘲笑する奴らだけなんだよな。バレエだけしかないと腐っていたのが、バレエさえあれば良いじゃないかと吹っ切れたようです。




感想が長くてスミマセン。ここもカタルシス溢れるシーンですがまだ頂上じゃないぜ…!。



その騒動の後、帰宅しようとするるおう兵ちゃんたちが呼び止めます。

わざわざストッキングを買ってきて「ホラ、タイツだぞバレエ踊れやw」と嘲笑します。



ホントこいつら他人をコケにすることに余念がねーのな!!




海賊踊ってから半日と経ってないのにわざわざ買いに走ったのかよ!

親の稼いだ金で他人を傷つけて楽しいか!私が親なら泣くわ!!



この流れで思い出したのですが、兵ちゃんの家はキビシイ的な発言があって、でもコレ躾が厳しい的な意味じゃなくて単純に家庭環境がキビシイ的な意味なんかなぁ。



そこは置いといて、険悪なその場に潤平が現れ、ストッキングを顔にかぶりバレエのポーズをとります。



周囲は潤平のおふざけと思い盛り上がるのですが、一通りるおうの真似をした後、サッカーもバンドもしない、バレエをすると周囲に伝えます。




「男らしい」「カッコ良い」とは自分を貫けること──





このシーンで久々に漫画で私はカタルシスを感じましたね。



状況としちゃ、顔にストッキングかぶってブザマなバレエの真似事をした後という文章に起こすとギャグにしか見えないシーンなのですが。




るおうが踊ったシーンの方が感動したって人が多数とは思いますが、私はこっちのが感動しましたね。




宣言した相手がこのカッコよさの定義とは真逆な人物だからでしょうか。

私はてっきり涙、涙でサッカー辞める!ジークンドー諦める!と湿っぽい雰囲気が続くと思ったんですが、非常にカラッとした雰囲気の中、他を捨てるのではなくバレエを選んだ、からですね。


意味としては同じなんでしょうけど、他を捨てる・諦めるというより自分でバレエを選択したというのを全面に押し出したからでしょう。上手いですね。上記の湿っぽく兵ちゃんの陰湿さが続くようだったら多分読むのをやめてたわ。




当然兵ちゃん達は「は?イミフ?」でその場を去るのですが、その捨てセリフが




あんなクズサッカー部にいる「本気」がない俺らとつるんでるヒマねーってよぉ!だと。





おお、自分のことよく分かってんじゃねーか。



的を射過ぎて自虐になってねーぞ!!



的のド真ん中過ぎて、自虐を越えた只の正論www



分かってるから潤平に苛立つんでしょうけどねー……。



兵ちゃんの何がアカンって本気がないことじゃないんですよ。本気がない子が大抵の子ですし、他人を傷つけるのもダメだけど、それ以上にダメなのは一人じゃ何もできないってことだと個人的には思う。人は協力しないと生きていけないじゃなくて、本当に一人じゃ自分の行動に意味を見出すことができないというか。



他人を傷つけるのも見下す他人がいるから成立することだし、もっと言えば俺はこんなにつおいんだぞーと誇示する他人もほしいだろうし。彼はマジで一人じゃ本気になることもイジメをすることもなーんにもできない。



多分このまま大人しく兵ちゃんがフェードアウトするとは思えないので、せめてこの作品が終わるまでには正しい意味で自分一人で考え行動できるようになってほしいもんです。




バレエに打ち込むと決めた潤平は頭を坊主にして、先生である都ママに頭を下げに行きます。



え、そんなことしちゃ益々私スラムダンクと比較するよ。



スラムダンクも主人公が自分が犯したミスへの罰として頭を丸める。主人公がリーゼントなのが作品前半で坊主なのが後半。スラムダンクの主人公イメージする時リーゼント派と坊主派どっちが多いのかが私の密かな関心事。




こっからようやっとバレエの技術的なお話です。





都ママはバレエにおいて王子役は特別なのだと語ります。



技術・容姿・音楽性などいずれの条件も満たす者だけが王子を演じることが許される、それがダンスール・ノーブル。バレエ大国ロシアのトップカンパニーのソリストに日本人男性でなったのは僅か2人しかいない。だからダンスール・ノーブルなど夢のまた夢であると。


まず立ち入ることすら困難な茨の道ですが、潤平はごく自然に俺はダンスール・ノーブルになると宣言します。気負いも迷いもなく、それが自分にとっての最良だと確信したものです。

都ママはその宣言の無謀さと馬鹿らしさは重々分かっておりますが「アンタを初めて見た時私もそんな絵空事を描いた」と潤平の挑戦に応えることを約束します。都ママって良い先生だと思う。チビッ子たちにはそれ相応の優しく誉めて伸ばすような教え方だし、潤平みたいな生意気な中二をあしらいつつ伸ばす技も持ってるし、何より後述しますがるおう外に出たのは都ママのおかげだし。


こうして洋舞祭りに向けまずは基礎を身体に叩き込む生活が始まります。夏休みなので文字通り朝から晩まで練習です。10代からのバレエは無謀かと思いきや、潤平には生まれ持った身体の出来とジークンドーで鍛えたバネと柔軟性があり(都ママ曰くあちらの先生にお礼を言いたいくらい)ほかのダンサーとは違ったアプローチが出来る可能性が大です。



一方のるおうはと言えば相変わらず練習は夜中にコッソリで都ママの指導には従いません。ここで都ママとるおうの契約の内容が明らかになります。るおうは海外の著名な指導者の指導を受けたい、だから海外のコンクールでスカラシップを取るために都ママにバックアップしてほしい。その代わりるおうはちゃんと学校へ行き、洋舞祭りでMVPをとること、という契約です。



これるおうの将来を考えたら絶対に都ママが勝つってかるおうの希望がパァになった方が絶対に良いよね。バレエ上手くなりたきゃ学校になんか行かずひたすら踊ってりゃいいさ、だけどプロダンサーとして生計立てるなら他の団員とコミュニケーションとって最低限の生活力つけて税金の申告したりとか大人としてやることは山程あるんだからさー。





何故かるおうは都ママを毛嫌いしています。潤平を王子にしたことも気に入らないようですが、まだ色々複雑なものがありそうです。あと、るおうのおばあさんが何か彼のバレエ人生の大きなポイントっぽい。



るおう潤平をバカにしてますが、偶々潤平のバーレッスンを覗いた時、音楽をドンキホーテのものを使用していたせいもあってか、まるで彼が舞台で踊っているかのような錯覚を覚えます。




るおうと潤平の差異として挙げられるのはジークンドー経験以外ではこういった潤平が踊ると突風が吹いたような、とか華があるというのか他者を圧倒するオーラが出てることですかね。るおうもオーラはありますが、十年前後(多分)バレエをやった彼が出すのは技術の研鑽によるオーラで、潤平のはその性格によるものが大きいんかなーと。




バレエは圧倒的にるおうのが上手いんだろうけどさー、現状のこの引きこもり魂じゃ海外で一人で生きていけそうにないし、バレエダンサーとして生きていけそうなのは圧倒的に潤平じゃないか……?





あまりに練習に顔を出さないるおうを見かねて、潤平は白鳥のクライマックスのシーンだけでも一緒に合わせてくれないかと提案します。身長はるおうより低くてもだいぶ潤平のが大人じゃん。



が、るおう潤平を殺さんばかりの勢いで首に手をかけます。



そしてお前なんか王子じゃない、と。もうそんなこと一々言う時点で危機感持ってね?




ここでるおうの回想が入ります。



おばあさんが学校に行ってもいじめられるだけだから行かなくていいと言ったのね、と都ママとるおうの二者面談から話は始まります。都ママは諭します。留学したって色々ある。あんたほどの実力があるならいっそみんなの前で踊ってみればどうか?何かが変わるかもしれない、と。




だが何も変わっていない、とるおうは口にします。




要するにあの体育館での海賊は全部がるおうの思いつきではなく、少し都ママの後押しみたいなのがあったわけです。



そいで変わっていないというのは苛められる現状が、ということがです。


現に踊ってすぐストッキング用意された訳だしね。



都ママってやっぱ見識ある大人で、るおうはまだまだ子供なんですね。



まさか一回踊ってスゲー!とちやほやされることを夢見た訳じゃないでしょうか、世界なんてそうそう変わりませんって。周囲が彼を見る目が変わったのは間違いないですが、一番変わるべきなのは自分です。実際体育館で踊った直後のとの会話では何か分かったようなことを言ってたじゃないか。



るおうの見当はずれはまだ続きます。一応あの日以来過激ないじめはなくなったのですが、それは潤平が滑稽な恰好をしてバレエをする宣言をして周囲の興味が潤平に移ったからだとるおうは主張します。



仮にその主張が正しいんなら今度は潤平がいじめられるはずですがそんなことはないですし(今のトコ)るおうもあの出来事がきっかけで集中攻撃はされなくなったみたいだし、ちゃんとるおうは自力で世界を変えたはずなんですよ。あの直後ストッキングが最後の攻撃みたいなもんで、そこさえ無視してれば後はいじめられはしなくなったでしょうし。



なんとなーく、なんとなくですが、こんな見当はずれな考えが飛び出るのは心のどっかでるおう潤平のキャラクターを羨んでるのかなぁ。アイツらが僕に興味をなくしたのは、あの時お前が自分に気をそらした、とか正義感の押し売りか?とかいう言葉の端々に酸っぱいブドウみたいなものを感じます。



実は一番あの事件で変わったのは潤平で、バレエの技術だけでなくるおうの反撃の中に真のカッコよさを見出したから今バレエスタジオにいるわけで。そのことを感謝したのち、お前なんかすぐ追い抜かしてやると宣戦布告します。おお!ようやっとライバル関係っぽくなったぜ。




そしていよいよ洋舞祭りの本番なのですが、このメンバーで踊る白鳥はこの本番で最後!楽しんできてねという都ママの台詞に過ぎ去った青春のお祭り事を思い出して何か泣きたくなったり、都がようやっと蠱惑的になったとか色々あるんですが……ちょっと、長く過ぎね?記事二つにすればよかった。



パ・ド・ドゥの相手が好意を寄せる相手だけあって、そのシーンはバレエの美しさと恋愛モノ要素が絶妙にマッチしてて読んでてすんごい胸が高鳴ってワクワクするんですよ。潤平がホントに好きだから、恋の演技の説得力がハンパない。



好きな人とパ・ド・ドゥって全てのバレエ女子の夢じゃなかろうか。ちょっと妄想してくる。



だからいざ本番になると、マジでオデット()がロックバルト(るおう)に殺されたように思えて、感情高ぶった潤平は振りを無視して暴走します。殺された王子が生き返ります。




でも、先生── 王子生き返ったよ!





舞台はどうなるのか、MVPは生き返った王子か、それとも王子を殺し損ねた悪魔か──






こんな絶頂で続きは次巻!とかやめてくれ!!!






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特定を防ぐために若干のフェイクが入ってます。言いたいことは雰囲気で感じ取ってください(無理)





ある日、教室に「新体操の演技の一環としてバレエを習いたい」という母子がやって来たそうな。




私はその場に居合わせた訳ではないんですが、どうも新体操の指導者に勧められた訳でもお子さんが自発的にバレエをやりたいと言った訳でもなく、お母さんがどこかでバレエは新体操の技の肥やしになると耳にしただけのような雰囲気だったそうな。




ここまで話を聞いた私の第一声は「あー……ねぇ(否定的な頷き)」だった。




新体操の指導者が必要と判断したのなら必要なのでしょうし、お子さんが言い出したのなら新体操からバレエに転身する機会になるかもしれない。でもお母さんだけが言い出すって、ねぇ。




分かりやすく言うんなら私が「バレエを極めるために新体操始める」と言い出すのと全く同義なんですよ。素人判断で新しいものに手を出すくらいならその競技をもっと本気でやりなさいよ、と。



ある競技の為に他の競技の要素を取り入れるって、その競技を極めたプロしかやっちゃダメだと思うんですね。




この「お母さん(恐らくバレエも新体操もよく知らない)が言い出した案でのバレエ」は何となく嫌な予感がしたのですが、それは微妙に的中することとなる。




試しにお試しレッスン(もちろんバーレッスン)を受けてもらったそうなのですが



「違う、コレじゃない」



的な回答が来たそうな。




私、新体操は全くの無知なんですが、こんな回答が返ってくるということはお母さん多分「バレエはセンターレッスンが中心」と思ってたんじゃないでしょうか。んな訳あるか。



その上、バレエのレッスンは幼児で1時間、身体が出来たら2時間はやるもんですが



「別にバレエのプロになる訳じゃないから30分でいい」ともお母さん言ったそうな。




アホか。それでプロなら最低週2行ってる私は国際大会の予選突破も夢じゃないっての。




え?新体操もちゃんとしたトコなら1~2時間はやりますよね?



30分て何も出来ませんよね。時間配分が分からないうちは1時間なんて!!と思いますが、いざ慣れると2時間くらいならあっという間になる不思議。




別に新体操の為にバレエ習うって子がいても良いと思うんですよ。


教える方もそのつもりでならお互い不利益はないですし。



今回何が一番ダメだったかというと、

先生は新体操の為のバレエを念頭に置いてくれたのに、30分で良いだのプロになるだの若干バレエを見下したような発言がダメだったかな……。




んー、本命競技の為に別の競技を学ぶのは大いに結構ですが、



郷に入れば郷に従え、参考程度でもその競技を学ぶ以上はちゃんと先生の言うことに従わないとねー。









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