学校が最終日のこの日、夜にはさらなるサプライズが待ち受けていました。


今回のParis訪問で行きたいと思っていたビストロはほぼ行けたんだけど、来て早々約1か月前に予約にトライしたにもかからず、訪問が叶わなかった超人気店の「Chez L’Ami Jean(シェ・ラミジャン)」。


なんと、行ってくることが出来ました!!


というのも、ここでもまたラッキーなことが重なったのです。

先日Parisで行ったfaloの撮影時、現地コーディネーターの順子さんが、「昨夜は撮影終わりで夜も遅くて、どこも食べれるところがなくて、みんなでラミジャンに行ったのよ~」とさらり。



「えっ?」「えぇ?」「行くとところがなくてあのラミジャンですか?!」すかさず二度聞きするわたし。


時「そうよ~。仕方なくて~。」と順子さん。


「行くところなくてって・・・(+o+) わたし、ラミジャン、全然予約取れないんですけど!!」



同行した編集のTさんとカメラマンのOさんに「それで、おいしかったですか?!」


興奮気味に聞くと・・・



「あぁ、そう言われてみると、なんか異常に美味しかったよね~?リゾットとか?!


わたし「あの、写真とか、写メとか、ないんですか、ねぇ、Oさん(カメラマンさん)?!」


Oさん「あー、全然取ってないやー、忘れちゃった。」


わたし「そのお店、本当に予約が取れない超、超人気店なんですよ!」


Tさん、Oさん、びっくり。


「そうなのー?!どうりで美味しかったわけだー。」


この温度差ったら!!笑


よくよく話を聞いてみると、ラミジャンの超ご近所に長く住んでいるという順子さん。

もうみーんな仲良しだから、言ってくれればいつでも予約なんて取ってあげるわよ~。


ということで、この日の当日の朝(普通だった絶対にありえない!)、予約をしてくれたのでした。

順子さんパワー恐るべしっ!!


こんなことって、あるんですね。

リッツで、かおりさんに出会った時の次くらいの衝撃。

快く、わたしの願いに手を差し伸べてくれた順子さんにも本当に感謝です。



ということで、友人2人を誘ってラミジャン訪問at19:00。

サマータイムのこちらの夕飯時は、20時以降、21時くらいが主流なのでその前の早めの時間ならということで、予約を通してくれていました。人気店なのに、広い店内はガラガラ。一番乗りです。


順子さんの紹介ということもあって、みなさんとてもフレンドリーで親切に接してくれます。

ここでも順子さんパワー炸裂!スタッフみんなととっても仲良しなようです。



バスク料理を出すこちらのラミジャンは、先日訪問した同じくバスク料理の「レガラード」や同じく予約の取れない「Le Comptoir(ル コントワール、こちらは前回のParis滞在の時に訪問済み)」ともつながりがあるみたい。


可愛らしい店内!


フードコーディネーターSHIORIブログ「作ってあげたい彼ごはん」by Ameba


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バスクらしく、至る所に豚ちゃんがいます。


決して狭いわけではないけど、お隣さんとのテーブルはほぼくっついています。

席を立つときは大変。



アミューズに出たこちらが、ちびちびと食べたくなる。

かすうどんってありますよね?最近うちの近所にも何店舗かあって、そこで食べた脂かすみたいな感じ!もっと食べたかったのに、アミューズは気付くと下げられてしまいます。



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[アントレ・前菜]ズッキーニとサクランボのサラダ

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米型パスタのリゾット

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麺と細切りイカを味噌スープで。

これ、ラーメン!!ちょっと懐かしさもあってうれしい。

ところどころで日本を感じたわけは、厨房に2人も日本人がいたから。

この日はほぼ4人をメインでキッチンを回していたけど、そのうち2人が日本人ってすごいよね。

人気店には必ず、日本人が修行しています。誇らしいことだ。

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[プラ・メイン]


バスク豚(イバイオナ)。これね、かむたびに口中に豚のうまみが広がる!下にはバラ肉もあったけど、脂も甘くておいしかった。

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こちらは鱈。

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そして、この日一番の感動の一皿がこれ。お皿の上にはスパイス数種類。

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アツアツお鍋を開けると、これ、なんだと思う??

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うさぎです。こっちではスーパーでも普通に見かけるウサギ。

ジビエの野ウサギは別として、これは鶏肉よりもくせがないです。言われなかったら、鶏と思ってしまうくらい。

でも、鶏よりも美味しかった!お肉はしーっとり。またこのスープの味がいいんです。大粒のプチポワ(青豆)も一緒に食べると最高!

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先日、学校でも習ったじゃがいものピュレ。

カフェオレボウル×2でたっぷり来ました。メインのお皿に取り分けて一緒に頂きます。

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[デザート]


パリブレスト。小ぶりでかわいい。味も美味しいです。

でも、他のお店でも試して美味しいんだけど、Chez Michel(シェ・ミッシェル)で食べたあの時の感動には及ばなかった。Chez Michel、今回は訪問できなかったけどまた食べたいな。


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この日一番のデザートは、「Riz au lait リオレ」

昼間にも習ったばかり。実は先日、ももちゃんにも習っていました。レガラードでも食べたし、4回目。

隣で一人で食事をしていた、アメリカから来たというマダムは、これを大絶賛!「Oh My God」を連発。

頼もうか迷っていたんだけど、そんなマダムを見たら頼まずにはいられません。


食べてみて、納得の「Oh My God」でした。先に食べた3種とはまた違いました。こちらはホワッと口当たりが軽いの。

お皿によそって、このみで右の塩キャラメルホイップとキャラメリゼされたザクザクのシリアルをかけると、より一層美味しくなります。



これまで食べた4種類のリオレ。全部美味しかったけど、全部違うの!サラサラタイプだったり、ねっとりしていたり、卵を入れるレシピもあれば、今回のとかは入れていないしね。リッツで教わったリオレはあえて、米の芯を残していたり、他3つはやわらかかった。

美味しいとこどりのリオレレシピを考えるから、待っててね。

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もものコンポート。

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帰りがけに取った店構え。9時過ぎてるけど、明るいんだよね。

この日は店内に子供もいっぱいいました。

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Chez L’Ami Jean【シェ・ラミジャン】
27 rue Malar 75007 Paris
Tel : 01 47 05 86 89
定休日 : 日・月曜日


訪問が決まっていたら、早めの予約がおすすめ。1ヶ月前でも取れないこともあり。

順子さんのおかげで、大満足のラミジャンでした。

これで、行きたいと思ってリストアップしてきた、ビストロはほぼ制覇。

まだUP出来ていないお店もたくさんあるので、また時間を見つけてUPしますね。





今回のParis滞在は、本当にラッキーな場面に遭遇することがとても多かった。

わたし、なんてついているんだろう!!って舞い上がることが何度もありました。でも、ここにきて、最後に最大の落とし穴がありました。



今回、とても楽しみにしていたことのひとつ。

今日から三日間リスボンへ行く予定でした。もちろん、ひとり。

あちらで伝統的な半生焼きのカステラやエッグタルト、家庭料理を教わりに行くはずでした。

航空券も、ホテルも、料理教室もぜんぶ手配済み。


それが今朝早く、空港に向かったらチェックイン出来なかったんです。

「日本へ帰る航空機のチケットも提示して」と。無くしたら困るし、アパートで大事に保管しているので持っているわけありません。こちらが何を言っても、帰りのチケットが無いと、NOの一点張り。

2回別のカウンターでチャレンジしたけど、とても冷たく追い返されてしまいました。


こんなことってあるんだね。先週のバルセロナには普通に行けたのに。


早朝の出来事だったので友人とも連絡が取れず、帰ってきてパリ在住歴の長い友人や知人に聞いてみたら、そんなこと初めてで信じられないって。でも、ネットで検索してみたら、無造作で帰国のチケットだったりを求められることがまれにあるんだって。


金銭的な損もあるけど、何より貴重な勉強の機会を奪われたことが大ショック。


自分にも腹が立つ。

こっちは、交渉次第でいくらでも状況が変わるところです。何度もそんな場面に遭遇しました。

日本では考えられないけど、部下が上司にだって対等に主張する。

自分の権利を主張して対等に交渉できる言語力が足りなかったことが悔しいです。



あまりのショックに胃が猛烈に痛くなっちゃって、今日は一日寝ていました。

思い出しても涙が出てくる。悔しいなぁ。

早く気持ちを切り替えなきゃ。