Bonsoir.


今日明日は学校がお休みなので、今、別の料理教室から帰ってきました。こっちは夜の10時くらいですが、まだ辺りが明るいので夜の教室にも参加できて本当にラッキーな季節です。これが冬で外が真っ暗だったらやっぱり怖くて夜はひとりで行けないもんね。




今朝は朝から掃除、洗濯など貯めてしまった家事をこなし、お昼からランチへ行きました。


こちらでは、特に夜の女子おひとりディナーはあまりよろしくないようで、ランチなら大丈夫でしょう!?ということで行ってきました。




約2年ぶり、の韓国料理店「Hanlim(ハンリン)」。


前回の旅は、親友のあいちゃんの展示会を見ること、そしてこのハンリンで唐揚げを食べることが大きなテーマでした。ファンの間では、世界一美味しいとも言われるこちら、Hanlimの唐揚げ。(前回の記事はこちら
)このブログを見て、Parisに行った際にHanlimへ行きました。というメッセージをたくさんいただきまして、実際に足を運んでくださった方、ありがとうございます。ってわたしは別にハンリンのお店の人じゃないんですが・・・!笑





フードコーディネーターSHIORIブログ「作ってあげたい彼ごはん」by Ameba




前回は、かなり期待高め、テンション高めで行ってしまったので、今回改めて、しかも一人なので冷静に分析することが出来ました。こちらの名物の「唐揚げ」。一皿12€。


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やっぱり、ビジュアル的にはあまりそそられないかもしれませんが、美味しいです。


でも、今回改めて食べてみての感想ですが、日本でいう唐揚げというより、スナックに近い感覚です。


手羽先に軽くてサックサクの衣をつけて揚がっていて、中毒性のあるにんにくのきいたパンチのあるネギだれがかかっています。かかっているといっても、たれのような水分は一切ありません。あったら衣のサクサク感が台無しになっちゃうもんね。






日本で食べる唐揚げのようなジューシー感はありません。スナック菓子に、お肉がちょっとついたって感じでしょうか。途中で気づいたんだけど、こりゃ、コーラーが飲みたいって!ビールでもいいけど。だからやっぱりスナック菓子の感覚に近いものがあるなーと思いました。日本人がイメージする鶏もも肉の唐揚げとは、違いますが、私は大好きな味です。またしばらくしたら食べたくなるし。もし行かれる場合は、ジューシーな唐揚げを求めないでくださいね。ただ、ここでしか食べたことのない味を体験できることは確かです。そして衣のサクサク感と、中毒性のあるたれにハマり、多くの人がリピートしたくなってしまうはず。






でも、Paris在住歴の長い友人の話だと、昔はもっともっと美味しかったんだって。だから昔の美味しさを知っている人は今は行かない人も多いそう。今でもこんなに人気があるのに、いったい昔はこれ以上どう美味しかったのか気になりますね。










お昼なのに、唐揚げだけなのもつらいので、辛い物が食べたくて


スンドュブチゲらしきものをオーダー。久しぶりの辛い料理はうれしい。





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唐揚げ、かなりの量があったけどちゃんと完食しました。いつの間にか食欲も完全に戻ってきました。


記憶が薄れないうちに、早く日本で作ってみたいなー。




韓林 Han Lim
6,rue Blainville 75005 PARIS
01 43 54 62 74






ちなみに、わたしが外のお店で食べる唐揚げで世界一だと思うお店は、東京の東横線沿いの中華料理店にあります。多分取材NGのお店っぽいので詳細はかけませんが、大好きで月に1度は食べに行きます。


帰ったらまた食べに行こうっと。ここは、カリッカリの衣に、鶏肉のジューシーさがたまらないの!
















夕方からは、Paris在住の日本人の先生の料理教室に行って来ました。


生徒はわたしを含めて二人。


屋根裏という表現がぴったりな、かわいらしいミニキッチンで楽しくおしゃべりをしながら作業をしました。





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レシピのポイントはもちろん、フランスの家庭料理事情も聴けてすごく面白かった!!


フランス人が毎日フランス料理を食べているわけではないのは知っていたつもりですが(日本人が毎日懐石料理を食べないのと同じ感じで)、それでも今日教えてもらったパリの台所事情はイメージとはだいぶ違って驚きでした。




そもそも、フランス(パリ)の家庭では平日には凝った料理をほとんどしないそう(もちろん全員がそうとは言いませんので、誤解の無いようにお願いします。料理好きのマダムもいると思うし、地方の家庭ではもっと頻繁に作る場合もあると思いますが、現代のパリの家庭はそういう場合が多いというお話でした)。それは、おいしいパンとチーズと、マルシェで買った野菜やハムやお惣菜(あとは意外にも某人気メーカーの冷凍食品を愛用している家庭が多いという話にも驚き)、そしてワイン。これだけあれば食卓がなりたってしまうから、日本のように毎日味噌汁にごはん、おかずを何品も・・といった献立は作らないそうです。手間のかかる料理は、みんなでパーティーをしましょうって、人が集まる週末なんかに作るんだって。ちなみに、一般家庭では日本ほど頻繁に外食もしないようです。誕生日や何かの記念日に合わせて、外で食べることが多いそう。






だから、実はフランスマダムにとってお料理は、日本のお母さんのように毎日の義務のような位置づけではなく、趣味の範囲にあたるらしい。でも、この話、ちょっと納得してしまう自分もいました。というのも、先日2度参加した料理教室で、お母さん世代にあたるマダム達の包丁づかいがあんまり、日ごろからやってますっていう印象じゃなかったんだよね。だから、あれ?なんでだ?って不思議な違和感を覚えていたところで、今日の話を聞いたからすごくすっきりした感じ。ちなみに、料理教室に男性が多かったのは、週末は男性が台所に立って料理をふるまう場面も多いからなんだって。




アジアの多くでは安い屋台で食事を済ませることが多いから、ごはんはほとんど家では作らないっていうのは有名な話ですが、実はフランスにもその気があったなんて驚き!!とともに、お母さんが一日三食のごはんを作ることが根付いている日本の文化っってすごいんだな、と改めて思いました。






もう一個、大きく疑問が解消されたのが、若いフランス人女性のランチの話。


今、平日は学校に行っていて、ランチはホテルリッツの社員食堂で食べます。ビュッフェ式で、メインも魚と肉があって、もちろんわたしはどちらかのメインと野菜とかをいろいろチョイスするんだけど、社員と見られる周りのフランス人女性は、メインを取らない率が非常に高いの。その分、野菜やフルーツてんこ盛り。


ベジタリアンなの?って聞いたらNonって答えが返ってきたので、勝手に、「きっと朝はバターたっぷりのクロワッサンに、夜も高カロリーなものを食べるから昼は控えてるんだなー」と思っていたわけ。


で、今日その話を先生にしたら、「それはね、バカンス前だから。こっちの女性は特にこの時期、バカンスで水着になる前に猛ダイエットをするのよ」と聞いて納得。「でも、肉や魚は食べないくせに、食後の甘いものは欠かさず食べてるでしょう?間違ったダイエットだよね~!笑」と言っていて、まさにこれもその通り!肉や魚は食べないのに、トレーの端っこには必ずエクレアやタルトなどの甘いものがちょこんと載っているのを思い出して、笑えました。こっちの生活で不思議に思っていたことが、一気に解決して気持ちよかったです。


これをフランス人に聞いたところで解決しなかったと思うので・・・!先生も昔はきっと同じことを不思議に思ったんだろうな~と思うと文化の違いって面白いですね。










そんな興味深いおもしろ話を聞きつつ、レシピについても、先生が日本の方だとよりお得な感じがしました。


日本ではこういうやり方をするけど・・・、フランスではこう・・・ といった風に、両方の文化を知っている分、2つの方法の比較を教えてくれて、そして、その結果のいいとこどりのレシピになるので、これまた非常に興味深いです。




今回の滞在では、フランス人シェフが本格的に教えてくれる学校のほかに、Paris在住の日本人の先生やフランスマダムが教えてくれる料理教室に出来る限りたくさん参加して、いろんな角度からのフランスの家庭料理を見てみようと思います。










今日の教室でもう一つ感じたことは、少人数制の料理教室の魅力。


現在料理教室の応募を募るととても嬉しいことに毎回たくさんの方のご応募を頂いているので、出来るだけたくさんの方に受講していただけるよう、いきなり2~3人のお教室に減らすことはできませんが、やっぱり人数が少ない方が、より目が行き届くし、生徒さんの作業量も増え、何よりたくさんコミュニケーションが取れるのが最大のメリットだと思います。




わたしが初めて料理教室をやったのは、彼ごはん1の発売前、22歳の時でした。一番最初は恵比寿でキッチンスタジオを借り、生徒さんは10人とちょっと。それから、少しキッチンの広さがあるマンションに引っ越した時には、自宅で生徒さん4人の料理教室をやっていました。今でも、当時の生徒さんとは連絡を取り合っているし、そういうのってやっぱりいいなって思いました。






日本に帰ったら、もう一度料理教室のあり方を見直したいと思います。


きっと今まで以上にもっと楽しい料理教室になる予感がします!(^^)!