グラタン・ドフィノアとはフランス南東部、ドフィネ地方の郷土料理。
こちらに来て初日に行ったCafeで、花恵さんが頼んだ鴨料理には、やっぱり付け合せにドフィノア。
こっちでは肉料理の定番の付け合せだそう。
じゃがいもと牛乳や生クリームで似たようなグラタンは自分でも作っていたけど、ドフィノアとして意識して作るのは初めて。
まずは、じゃがいもを出来るだけ薄切りに。スライサーがあると便利だろうけど、包丁でも十分です。
生クリーム、牛乳、にんにく、塩、ホワイトペッパー、ナツメグを加えてよく混ぜる。
食器棚に、ぴったり使えそうなの耐熱容器発見!
ラッキーです。こういうものをちょこちょこ買い揃えていくと結構な出費になるので、ありがたい。
チーズをちらしてあとはオーブンへ。美味しくなあれと願いながら。
出来た!!
焼き色、いい感じ!周りが黒いのは、実はオーブンの温度設定?そもそも使い方もあっているのかもイマイチわからず、とりあえず入れて焼き始めたら数分で焦げました!笑
のっけから表面を焦がしてしまったので、一度チーズを剥いで、もう一度ソースを適量作って表面にかけてからチーズをのっけてやり直し。
今度は辞書を片手にそれらしき温度に下げて焼くこと数十分、いい感じに焼けました。
うん、美味しそう。おいしい組み合わせです。
ポールのパンと一緒に。
うすーく切っているのに、じゃがいもはしっかりホクホクとした存在感があって、にんにくとナツメグがきいてておいしい。今までわたしが作るときは、よくこれにみじん切りにしたアンチョビを加えて作っていたんだけど、肉料理の付け合せとして考えるなんらこのくらい控えめで優しい味がバランスがいいんだろうな~。
これだけではちょっと物足りないよう気もしないでもないけど・・・、でもついつい食べ続けてしまう。
これは肉料理の時、じゃがいも好きの夫にも作ってあげようっと!
作りやすい分量で作っているので、多いな~と思いつつ、気付いたら、2/3を朝ごはんで完食。
胃の調子も、いい感じに回復しつつあるとみた。
朝ごはんを食べた後は、再び読書。日本から持ってきた宿題図書を一冊読破。
こんなにゆっくり読書したのは久しぶりです。時間を気にしながら、ちょこちょこ読むんじゃなくて、好きな時に好きなだけ本が読める生活って、幸せだね。早くも3冊目に突入。もっと持って来ればよかったな。
今日のランチは、
昨日のお友達が働いているという日本食屋さんに行ってきました。
来週から少し忙しくなるのでその前に。
サン・ジェルマン・デ・プレにある手打ち蕎麦のお店「円(yen)」。本格派の手打ち蕎麦が楽しめます。
お店の雰囲気もとっても素敵。お友達のよしこちゃんが出てきてくれて、2階も案内してくれました。
1階とはがらりと印象の違うモダンな雰囲気でこれまた素敵。
日本の某アパレル会社さんが経営しているそうで、うん、納得。
今朝、あんなにじゃがいもを食べたのに、ついつい天ぷらも食べてみたくなって「天せいろ」を注文。
と、その前に、店長さんのご好意で、わらび豆腐が運ばれてきました。うれしいー!!
お蕎麦も来ました。
コシがあって、Parisでもこんなに美味しいお蕎麦が食べれるんだ!と感動。
天ぷらは、アスパラガスに、ズッキーニ、ヤングコーン、ニンジン、海老でした。
衣がサクサク!でも、それ以上に野菜が甘くて、しゃきしゃきした歯ごたえでとっても美味!
パリ在住の日本の著名人に限らず世界のセレブもご用達だそう。
今日のテーブルは、フランス人と日本人が半々っていう感じでした。サービスも行き届いていて気持ちがいいです。ほうじ茶が無料で出てくるのも、こっちではすごくうれしい!
日本を離れてわずか5日だけど、やっぱり日本食って落ち着くなぁと思っていたら、
斜め向かいで食事をしていた女性が、ちらちらとこちらを見て、店員さんにこしょこしょ、
そして・・・・・
「わたし、本、全部持ってますー!」
ええーーーー!!!?
うれしいお言葉、日本でも時々声をかけてもらうことはありますが、ここはParis!
ほんとですかー?!と嬉しくて、握手しちゃいました。
聞くところによると、もう2年くらいこっちに住んでいて、普段料理をしない娘にとお母様がプレゼントしてくださり、全部もってきたそう。しかも、チェコにいる姉も本持って行ったんですよ!!って言うから二度びっくり。本当に、うれしい出来事でした。Aさん、ありがとう!お会いできてうれしかったです。
お蕎麦が美味しかったうえに、うれしい出会いまであって、気分がよくなって、そのままサン・ジェルマン・デ・プレを散歩。この街の雰囲気、大好きです。
サン・ジェルマン・デ・プレ教会
すぐ近くの公園には詩人アポリネールの像。
こちらはピカソ作だそう。
そういえば、Paris行きが決まった時、Zipperの連載でお世話になっていた仲良しのライターさんから、どうしても買ってきてほしいものがあるの。。とお願いをされました。いーっつもお世話になっている、大好きなはつねさん、もちろん、ふたつ返事でOKしたんだけど、「そんなに欲しいものっていったいなにかなー?」と思ったら、サン・ジェルマン・デ・プレにある老舗ブーランジュリー「ポワラーヌ」のクッキーでした。
実は今回のParis滞在にあたってアドバイスをくれたフローラン・ダバティ氏(わたしの叔母夫婦と親しくて以前お会いしたことも。)もこのポワラーヌをおすすめしてくれていたのでした。
わたしは地図が本当に読めない人で、今までの海外旅行はいつもあいちゃん任せ。
わたしは隣で地図を読むあいちゃんを応援する係でした。でも、今はひとりだからそうはいかない。。
悪戦苦闘しながらも、地図を片手に電車にも乗れるようになったし、目的地に辿りつけるようになりました
道がわからなかったら、たどたどしいけど仏語で道も尋ねることができるよりました。
今までは、読めないんじゃなくて読もうとしていなかったんだ。人間、追い詰められたらやれば出来る。
これからは、応援係じゃなく、ちゃんとがんばれそうな気がします。
途中、お姉さんに道を尋ねて無事に到着。
多分、子供に見られているわたしに、こっちの人はみんな親切です。
佇まいに歴史を感じます。
買ってきた!!!
はつねさんのお土産を買う前に、まずは自分で食べてみようと思って、箱入りじゃない袋入りを購入。こっちの方がお買い得。早速食べてみた。
軽い!素朴で優しい味。シンプルだからこそ、素材が勝負なんだろうな。
うん、これは確かに美味しいです!
はつねさん、ちゃんと買って帰るから、安心してください。そして、教えてくれてありがとう。
お土産として頼まれなかったら、ポワラーヌまでは行きついても、クッキーは買っていなかったかもしれないです。だから、どうもありがとう。
あと、ついつい買ってしまったアップルパイ。見た目に華やかさはないけど、生地はサクサク!!全体的に、甘さ控えめですごく好きな味です!これまた素朴。
老舗のブーランジュリー、看板商品のミッシュを買い忘れたので、近々また行きたいと思います!
そういえば、昨日のレモンタルト、レモンクリームが感激の美味しさでした。
こっちのスイーツを食べて感動し、パティシエを目指す人の気持ちがほんのちょこっと、わかった気がしました。うん、それくらい美味しかった。
では、おやすみなさい!!