ハロー

おせちって一から作るのは難しいイメージがあるよね。でも作ってみると意外に簡単なものもあったり。
毎年少しずつ、1~2個ずつでいいからマスターしていって、いつか最終的に一通り作れるようになったらいいよね。


そもそも、年のはじめにその年が豊かすこやかに暮らせますになりますようにという意味を込めて食べるのおせちには、ひとつひとつの料理にきちんと意味があるんだよ。
たとえば、栗きんとんだったら黄金色に輝く財宝に例えて、財産がたまりますように、経済的に豊かな年になりますようにというところかな。


あと、お正月はお母さんたちにゆっくりしてもらうために、おせちの中身は事前に作ってほとんど保存が効くものになっているのが特徴的だよね。(お正月は火を使わない方がいいっていう伝えもあるみたい)


とっても奥が深いおせち料理ですが、今日から少しずつおせちを単品で紹介していくので、ぜーんぶ頑張らなくても、今年は「これ!」と決めて
ひとつでも作ってもらえたらうれしいな。

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初日の今日は「栗金とん」から!
意味は先ほど書いた通り。むかしむかし、小さいころ栗きんとんが栗で出来ていない事を知った時の衝撃はそれーはそれは大きかった。
みんなはいつ頃知った?栗金とんの甘い黄色いベースがサツマイモで出来ているのを知った時は騙された気分だったね。笑


ではレシピです。


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栗金とん   作りやすい分量


サツマイモ(金時など)・・大1~2本(正味500g)

くちなしの実・・・・・・・2個

砂糖・・・・・・・・・・・・・30~60g

栗の甘露煮・・・・・・・・10~12個

栗の甘露煮のシロップ・・・60~100ml


1.サツマイモは厚めに皮をむいて(皮の周囲は繊維とあくが集中しているので厚めにむいてね)、2センチ弱の輪切りにし水にさらしてあく抜きをする。

2.鍋にサツマイモ、サツマイモがしっかり浸る程度のたっぷりの水を入れる。くちなしの実は半分に切り(あればお茶パックなどに入れなければそのまま)鍋に加える。

3.弱めの中火で20分前後、サツマイモがしっかり柔らかくなるまで茹でる。水気を切って、くちなしの実を取り除いて再びサツマイモを鍋に戻し、熱いうちにマッシャーや木べらでつぶす。砂糖を半量加えて練り、少しなめらかになったところで
裏ごしする。

4.3を再び鍋に戻し、弱火にかけ、甘露煮のシロップ、残りの砂糖(味を見ながら分量はお好みで)を加えてなめらかになるまで練る。
仕上げに半分に切った栗の甘露煮を加えてサッと混ぜる。


*保存期間はタッパーなどの密閉容器に入れ、冷蔵庫で3~4日。
*砂糖、シロップの分量は調整してお好みの甘さに仕上げてね。甘さひかえめ、素朴な味わいが好きな人は、レシピの一番少ない砂糖、シロップの量、あま~いTHE栗金とんが好きな人は、マックスの分量を加えてみて。砂糖やシロップの量が多いほど口当たりがなめらかになるよ。

*半量で作ってもOKだよ。
*栗きんとんの鮮やかな黄色は、くちなしの実のおかげ。これを使うと使わないのでは仕上がりの色が全く違うよ。
くちなしの実は天然の着色料で、今の時期ならほとんどのスーパーで手に入るんじゃないかな?

photo:02


*一連の作業は、サツマイモが熱いうちにやってね。冷めれば冷めるほどサツマイモが堅くなって扱いづらくなるよ。
*作り方2で砂糖を適量加えることでサツマイモがなめらかになって裏ごししやすくなるよ。砂糖を加えない状態だと少しボソボソしてやりづらいかも。
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たっぷり目に出来るので、わたしは半量にラム酒(小さじ1杯程度)を混ぜたバージョンも作るよ。とてもおいしいのでおすすめ。
写真は、栗きんとんをラップに包んで一口大の茶巾しぼりにし、上にも刻んだ甘露煮を乗せてチャービルを飾ったもの。お重に詰めてもいいけど、
こういう出し方も可愛くておすすめ。そのまま食べるのに飽きたら、クラッカーにのせて甘さ控えめの生クリームや、マスカルポーネチーズと一緒に乗せてオードブルにしてもいいし、デザート風にして食べるのもおすすめ。いろいろアレンジを楽しんでみてね!







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