いや~。1年ってほんとあっという間。去年のグッバイ2007 を書いたのが本当に昨日のよう。
今年もまた怒涛の一年でした。
3月に「彼ごはん2」、続く9月には「彼ごはん3」、そして11月には「LOVE弁当」と三冊もの本を出版させて頂きました。ファッション誌も昨年に続き新たに数多くの雑誌でお仕事をさせて頂き、念願だった料理ページ連載を「Zipper」「Sprig」「with」の3誌でやらせて頂きました。
テレビもレギュラーの「にじいろジーン」の他に、ちょこちょこ出演させて頂き、ラジオ出演も初体験することが出来ました。
実り多き一年だったと思います。
特に思い出深いのは、「彼ごはん3」の制作。忙しい時期は重なるもんで、当時本当に身動き取れない程のスケジュールの中での制作は、笑えないくらい(リアルに毎日泣いていた。)死にもの狂いでした。でも、だからこそ出来上がったときの達成感、喜びは計り知れないものがありました。
2007年に念願だった22歳で出版した「作ってあげたい彼ごはん」も、2、3とシリーズ化させて頂き、今年の12月には、まさかまさかの・・シリーズ累計50万部突破!という嬉しい報告も頂きました。ありがたいことです。
そして、わたしは24歳になりました。
この一年、大きく変わったことは、ほんの少し力の抜き方を覚えたこと。
22歳で独立して以来、常に常に気を張り続けていたと思う。不安や心配もあったし、それと同じくらい仕事に対して、「なめられたくない!」という負けず嫌いの精神がやっぱりどっかにあった。思えば、毎日毎日胃が痛かった気がする。
やっぱりまだまだ若い子が活躍していない業界だったので、初めてお仕事させて頂く時は、
「こんなに若い子ひとりに任せて大丈夫なの?!」っていう雰囲気がどことなく漂ってた。全部が全部ってわけじゃないけど、そんな現場も少なくなかった。大事な雑誌のページを作っているわけだから、当たり前っちゃ当たり前だけど、そんな雰囲気を目の当たりにしているからこそ、頑張りたかった。編集の人が想像以上の良いものを絶対作り出してやる!ってそんな気持ちが強かったな。だから毎日気が張ってた。それは撮影当日だけのことじゃなくて、もうエンドレスに。
って、ここまでは2007年の話。今年は違った。
今年は、まず仕事を依頼してくださる方がわたしのことを知っている。仕事をする上で、当たり前じゃない?って思うかもしれないけど、そんなことはない(今までは打ち合わせの場にも自分が過去に作った作品を持って、こうこうこういう感じのものを作ってきました、ってこちらから説明するほうが断然多し)。それが最近は、事前に過去にわたしが作ったページなどをリサーチした上で、「こういうテーマでSHIORIさんの世界観で作ってもらいたい」という依頼が実に多かった。これは嬉しい依頼なのは事実だけど、今までとはまた違ったプレッシャーがある。
今までのように、ほとんど期待を感じない(むしろ時には不安がられている)中で頑張るのと、周囲の期待を一身に背負って頑張るのとは訳が違う。前者の方が断然気が楽。なぜなら最初からハードルが低いわけだから。その中で、いい物を作ることが出来たら、ぐーんと評価が上がるでしょう。
そんなわけで、今年は去年とはまったく違う環境に遭遇し、今までとは比べ物にならないプレッシャーと責任を感じました。でも、どのタイミングかはわからないけれど、ある時ほんの少し力を抜くことを覚えました。(多分、一番忙しかった7月あたり。抱えてるものが多すぎて、どこかで力を抜かないといっぱいいっぱいに成り過ぎて自分が壊れてしまうと思ったんだと思う。)自然と身についたそれは、その後の自分をだいぶ助けてくれたと思います。傍から見たら大したことじゃないかもしれないけど、自分にとっては、この一年を代表するすごくすごく大きい事でした。おかげでやっと、最近本当に仕事を楽しいって思えるようになった!今までは楽しいより不安やプレッシャーの方が大きかったから。きっと、経験や現場を積めば積むほど、楽しくなるんだろうな。苦しいの先には、まだまだ未知の楽しいが待ってる。そう思うと、また来年も頑張ろうって思えてくるね!
家族は元気で、友達とも彼とも仲良く過ごせてる。
これって最高にHAPPYな事なのかもしれない。
来年も、日々の生活に幸せを感じ、感謝し、たくさん笑える年になりますように!
今年も一年、ありがとうございました*
みなさま、よいお年を!!