西洋の作品を取り上げる事が多く、基本的には靴で作業を行っていますが、邦人の作品ももちろんありまして、しかも和物(時代物)の場合は足袋&雪駄で挑みます。


理由は室内のシーンがあった場合、稽古場の床のままで稽古をしていたとしても【室内の扱い】をする訳で、小道具のセッティングをする際にも、転換をする際にも脱ぎ履きを致します。シートや絨毯や毛氈を敷いた場合は、それこそ絶対に脱ぎ履きとなります。靴ですと、脱ぐのは簡単でも履く時が大変で、転換を終えた後、踵を踏んだまま袖まで行く事になったり、競っている転換の場合は靴下のままで転換に入って、そのまま袖へ駆け込んだりするハメになります。この行為は、かなり危険ですガーン


先輩に「舞台の上には、お金は落ちてなくとも釘が落ちている可能性大」と教えられていて、釘は靴下なんかで踏んでしまうと大ケガに繋がります。道具の転換がある場合は、もしも道具に足が挟まると、骨折で留まれば良いですが最悪は…ハサミアセアセ………真顔



上矢印この雪駄、舞台用なのですが、裏側にはタイヤが貼ってあります。もしも釘を踏んでしまったとしても、貫通しません。裏方スタッフの超必需品です。

モザイクをかけて消していますが、そこには自分の名前、使い始めた年(この雪駄は5代目ニヤリ)、そして左右がありませんので、土踏まず辺りに【左】【右】と書いています笑い泣き。これを書いておかないと、履き癖がついて来ている雪駄ですと、履きにくいし何となく気持ちが悪いのです爆笑

靴下のまま(私は5本指ソックス愛好家口笛)でもいいのですが、表面との相性は良くなくてツルツル滑りますので、やはり綿の足袋がベストです。

能舞台や所作台での作業は絶対に綿の白足袋!!
洗濯のしやすい化繊のものは、板と擦れると熱が発生し、板が変色し黒くなってしまうのでタブーです。それにメッチャ滑ります驚き
稽古場では、白足袋は汚れが目立ちますし、テンションを上げて行きたいので、私は柄足袋を使用しています。唐草模様とか、トンボ柄とか色々と持っています。昔は東京でしか買えなかったのですが、今ではネットでもそこそこのが買えるようになって、助かっていますが、やはり神田にあるお店で買った物は、かなりお高いですけれど、物凄く丈夫です。また買いに行きたいなと思っていますラブ