朝、外掃除をするときに薬局のご近所の方とおしゃべりすることがあります
『暑かね~!』
『でもがんばって汗をかくようにしてる!』
えらい
暑いからと一日中クーラーの効いた室内にいては、バテますからね!
外気温と室内温度の差によって自律神経も乱れてしまいます。
1日数回は窓を開け、空気を入れ換えつつ適度に汗をかいたほうが良いですね。
特に子どもは体温が高くなります
適度に汗をかけるようになっていないと、体内の熱発散ができず熱中症の症状が出やすくなることも!
汗腺の数は3歳ころまでに決まるとも言われていますから、
それこそ適度に汗をかくことが重要になってきます。
さて、こんな話の中で出てきたのが『汗疹(あせも)』
汗をかくとかゆく、赤い発疹のようになるアレです。
1人が『天花粉買いに行こうかな!』とおっしゃるありませんか!
もう1人が『天花粉じゃ今の人わからんっちゃない(わからないんじゃない)?』
『シッカロールさね~!』
もしかしたらシッカロールもわからないかも?
シッカロールはベビーパウダーのことで、
日本で初めてベビーパウダーを発売した会社の商標登録です。
ベビーパウダーの主成分は、
とうもろこしから取れる植物性澱粉の「コーンスターチ」や、粘土鉱物の一種である「タルク」。
天花粉は
キカラスウリ(シナカラスウリ)の根から採れたデンプンを粉にしたもの。
天花粉はもちろん生薬として使われています!
(中医臨床のための中医学神戸中医学研究会編著より)
天花粉
[処方用名]栝楼根、瓜蔞根、花粉、カロコン
[基原]ウリ科のシナカラスウリなどの肥大根の外皮を去ったもの
[性味]甘・微苦・酸、微寒
[帰経]肺・胃
[効能と応用]養胃生津・止渇、 清肺潤燥、 消腫排膿
体にこもった熱を除去する清熱瀉火薬(せいねつしゃかやく)に分類されます。
胃や肺の津液を補う働き
・・・熱性の症状による口渇に用いられます。糖尿病などの口渇、ほてりにも有効です。
肺を潤す働き
・・・肺熱による咳や乾燥性の咳に用いられます。
炎症を押さえる働き
・・・乳腺炎や皮膚化膿症に用いられます。
べにばな薬局では、天花粉は配合していませんが薬局製剤の『あせもローション』を製造しています
とても良く効くと毎年好評です
(あせもローションと一緒に、虫刺されのお薬もおすすめですよ~)
昔はたくさん汗をかき、シッカロールで首元が白くなった子どもをよく見かけました。
それも夏の風物詩だったように思います。
まだまだ暑い日が続くようです
上手に汗をかき、たまには汗疹をつくって首元白くしてみませんか?
汗を上手にかけると、体温調節が上手になります。
つまり、胃腸を冷やさずとも暑さを乗り切れ、秋の不調も減りますよ~
やっと朝晩涼しくはなりましたが、まだまだ季節は足踏みをしそうですね。
日本の大切な四季はなくなって欲しくないものです。
急な季節変化にも対応できるからだになりましょう!
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唐津市南富士見町6-23
文責
薬剤師 国際中医師 足管理健康療法士
渡辺翔子