大山総裁曰く「武道とは用心のことである」。
先日、政治活動家気取りの女性の防衛論を聞いた。絵空事の噴飯ものであった。
お花畑である。見に迫った危険を想定していない。
私も切迫した危険は知っている訳ではない。
空手とは、ある意味、殺人事件の被害者の擬似体験である。
大山総裁は更に曰く「事件が起こってからでは遅い。未然に防ぐのが武道である」
このような、危機管理能力を養うのに空手道場では素晴らしい。
組手をしてみれば分かる。
そう簡単に人は倒せないし、組手であれ、他人は自分をたたきふせるつもりでやってくる。
自分がやられるよりは他人をやろうとする。
そんな心理を学べるのも空手道場である。
甘やかすことも殊更厳しくする必要もない。
空手道場は現実を知らせる所である。
写真・文 能城賢司