Ayni - インカのケチュア語の「アイ二」とはなんでしょう?

2022-07-14 06:39:48 | インカの伝統

 

読み聞かせ動画はこちら

https://youtu.be/xqTkDheXAcg

 

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アンデス山脈で暮らして来たインカの民あるいはケチュアの伝統では、個人あるいはコミュニティの元気度は、地球や人々に対する自分の感情、思考、行動に深く関係していると教えています。

 

親切心をもち、その心で行動していれば、その人は世界と「アイ二」であるということになります。世界は、その人を認識し、その人に活力を与え、豊かさをもたらします。

 

「アイ二」とは、相互に与え合う、養い合うことを意味します。但し、注意しないといけないのは、その相互関係には、とてもパワフルな条件があります。自分の利益となるからと見返りを期待し、ゆえに与える・・という意識では純粋な「アイ二」ではなくなります。

 

見返りを考えないで無条件に人を助ける精神こそが「元気」の元となる、魂を養う精神性の向上へとエネルギーを蓄積することになるのです。

 

こんにち、物質主義、実利主義、物欲に重きをおき、全体を考えず、自分の利益だけを追求する文化は、「アイ二」と正反対の方向に動いています。人に何かを与える時には、その見返りを計算しています。

 

しかし「アイ二」とは、絶えず苦しむ殉教者でもありません。「アイ二」の意識というのは、助けが必要だと感じた時には、自然に助けたいと思い行動すること。そして、その恩恵は、いつか自然に戻ってくることを信頼する心です。

 

 

「川の流れ」のように、人々が前に進めるように、手助けして、その人からお礼や恩恵を期待しないで無条件に助けるのです。貴方が助けが必要な時には、正しい方向からまた流れが起きることを信頼するのです。完全に宇宙の流れに身を委ね、人生も信頼することが「アイ二」の精神です。

 

ケチュアの人々は、毎朝パチャママ(母なる大地)とインティ(父なる太陽)、そしてすべての自然界に感謝のお供え物と祈りを捧げることで「アイ二」を実践しています。

 

 

この自分の体があることに感謝をし、この体を健康に維持してくれる自然界に感謝を送ります。そして、この肉体をもつことで、魂として地球での体験ができることに感謝をします。

 

 

 

皆様も、今日から「アイ二」の精神で生きてみませんか?

 

親切心をもって行動し、恐れや疑いの心を手放し、豊かさが流れる世界を構築させていきましょう。

 

皆の思考や感情が織りなすクモの糸のようなウェブで世界は構築されていくのです。

 

 

 

 

 

自分をヒーリングすることで、「繁栄する」ことの意味が、ただ個人的な満足でなく、もっと深いものだと理解できるようになり、宇宙は必ず無条件の愛を返してきてくれることを信頼できるようになります。

 

 

Munay ムナイ(愛)をこめて

 

 

今日は満月です。

火の儀式をして、自分を癒し、いらない感情を浄化しましょう