GW中にどこか1ヶ所でも登山に行こうと思っていましたが、GW中は親戚が泊まりで遊びに来たり体調を崩したりで行けなかったため、GW明け翌週の土曜日に登山に行く事に。


今回選んだ山は三重県の鈴鹿山系で、セブンマウンテンと呼ばれる一角の『竜ヶ岳』(1,099m)に登る事にしました。(標高差約800m)


竜ヶ岳は公式ホームページや色んなブログ等で見る限り、初級で登りやすいそうで、山頂からの景色も良く、意外と大阪からもそれほど遠くないです。あと今回、山を調べていて鈴鹿セブンマウンテンと言うのを知り、このセブンマウンテンをできれば制覇してみたいとも思ったので選びました。ちなみにその内のひとつ御在所岳だけには数年前に登っております。


登山口は大阪方面からだと名神高速の八日市ICで降りて、国道421号線をひたすら東へ40分程走った所にある宇賀渓キャンプ場の駐車場になります。


八日市ICを降りて5分程走ると左手にセブンイレブンがあります。ここが最後のコンビニになるので昼食や糖分補給のお菓子を買ったり、トイレを済ませておきましょう。(トイレは登山口にもあります)


八日市ICから約40分、宇賀渓キャンプ場の看板が現れます。ここが登山口への駐車場になります。


駐車場は1日500円。70台ぐらいしか停められません。この日はGW翌週の土曜日で最高気温26℃と絶好の登山日和だったため、8時10分に着いたらギリギリ停められた感じでした。万が一いっばいになっても300m程離れた所に臨時駐車場があるそうです。


8時20分、登山開始。登山開始時に駐車場がほぼ満車だった事からほぼ最後尾でスタート。駐車場の問題もあるので7時30分ぐらいに現地に到着するのが理想かもしれませんね。


今回のルートは初級コースの【遠足尾根】から山頂を目指し、【中道】から様々な滝を見て下山するコースを選択。登山後に知りましたが【遠足尾根】と【中道】では難易度が格段に違います。登山初心者や軽装備の人、YAMAPを入れていない人は絶対に【中道】コースを選ばないで下さい!


最初は舗装された歩きやすい道が続きます。


登山客も多いのでソロ登山でも安心です。


スタートから約20分。初の分岐点が現れます。ここを右に曲がって【遠足尾根】というコースで山頂を目指します。


傾斜の激しい林道が続きます。日中の最高気温は26℃でしたが、登山口あたりはひんやりします。ウィンドブレーカーを羽織っている人が多かったですが、このあたりからさっそくTシャツ1枚になる人が多かったです。自分は山頂での昼食時以外はずっと半袖半ズボンとレギンスという服装でした。


スタートから35分、写真ではわかりづらいですが、絵に描いたような九十九折のコース。初級コースの割にはなかなかキツいです。


スタートから50分、傾斜の激しい岩場。ここまでが結構キツかったのでこの手前当たりで休憩している人もチラホラ。ちなみに自分は休憩無しで山頂を目指します。


この岩場を登ると山頂らしき景色がチラッと覗きます。


スタートから1時間05分、竜ヶ岳の道標が現れます。最初の1時間ぐらいの傾斜が激しくなかなかキツいですが、後になって思えばここまでが1番しんどかったように思います。


【遠足登山】コースはとてもしっかりと整備されていて、まず迷う事はありません。この写真のコースもコースから外れないように緑のロープを張ってくれていて安心です。


その後は下ったり、登ったり、なだらな尾根を通ってたりといった感じのコースが1時間ほど続きます。


スタートから1時間20分、道標がありました。とにかく良く整備されていて登山客に優しいです。


引き続き登ったり、下ったり、尾根を通ったりが続きます。



スタートから1時間30分、一気に景色が開けて稜線の道に出ました。たぶん1番奥に見えているのが頂上。まだまだかなり遠いです。


スタートから1時間45分、赤茶色の低木の道。天気も気候も良くとても気持ちが良いです。


この辺りには黄色い何かの幼虫がそこら辺にウヨウヨいました。実は下山途中、坂を下る勢いをころす為に手を木に伸ばしたらこの虫がいて手で潰してしまいました…(泣)


スタートから1時間55分、【(新)金山尾根】と【遠足尾根】の分岐点。たぶん最初の看板にはなかった新しい分岐点。【遠足尾根】を登って行こうと思っていましたが、ほとんどの人が真っ直ぐ登るショートカットコースを登っていたので、迷った結果真っ直ぐ登る方を選択。階段状の登りがけっこうキツい。


スタートから2時間05分、【遠足尾根】と【金山尾根】の分岐点。山頂がどんどん近づいて来ます。


スタートから2時間20分、ラスト急傾斜の稜線。頂上はもう目の前。はやる気持ちを抑えつつも、傾斜がキツくてなかなか思う様に進めません。


スタートから2時間30分、ついに頂上1,099m到着。公式HPには3時間ぐらいと書いていましたが、30分に1回5分ぐらい休憩すればちょうど3時間ぐらいかなと思います。


山頂からの風景です。360度開けていて山頂らしい景色が広がっています。


とても気候が良かったので、老若男女問わず登山客がわんさかいます。


到着した時間は11時前でしたが、腹ペコだったのでいつものようにお湯を沸かしてカップラーメンを食べました。山頂はいつも風が強いらしいので、ここで羽織れる上着があった方が良いと思います。自分もウインドブレーカーを羽織って休憩しました。


山頂で40分程休憩して、ここから【中道】コースを通っての下り。しかし、休憩中に他の人がどのルートを通って下山しているかを見ていると、ほとんど誰も【中道】コースを使っていないので少し不安に…


5分程して振り返ってみても、誰も後をついて来ない…あんなに山頂には人が居たのに…


下山を始めて10分、【遠足尾根】とは雰囲気がガラリと変わって【中道】は全然整備が行き届いていない感じです。登山靴を履いていないと危険なレベル。


下山を始めてから15分。急傾斜な下りの上にルートがわかりづらく、常にYAMAPでルートから逸れていないか確認しながら進みます。


道標はほとんどありませんし、目印となる黄色と赤色のテープもかなり少な目。足元ばかり見ずに周りの目印を探しながら下山するようにしましょう。


下山を始めてから35分、常に孤独と不安と戦いながら道標の番号札を発見し少しホッとしましたが、よく見ると49と不吉な数字が…


49番の道標をグルっと右側に曲がるとコースがあります。


少し進めば青ガレ地帯に出ます。


下山を開始してから40分。大きな川の流れる音が聞こえ、沢に出ました。ここからこの沢沿いに下って行く感じになります。


沢沿いをひたすら下りたい所ですが、要所要所に堰(せき)が邪魔をし、堰を越える際が難所になっています。


ロープがないと降りれなかったり…


一旦、上に登らなければ降りれなかったり…


時にはかなりの高所からバカデカいホッチキスの芯の様な足場を降りたり…となかなか危険です。


下山を開始してから1時間、時々川を渡ったりしながら進みます。滑ったり濡れたりするので登山靴じゃないと危険です。


下山を開始してから1時間10分、長尾滝への道標が出て来たので、長尾滝を目指します。


長尾滝への分岐点はなかなか激しい川の流れの場所で、この激しい川を渡り一旦下山コースから外れる必要があります。


上流方向へ川の真ん中を進みます。


かなり見落としてガチですが、川の左の方にテープの目印があります。最初これに気付けなかったので、長尾滝が見えているにも関わらず近づき方がわかりませんでした。川の左側からグルっと回ると長尾滝に近づく事ができます。


下山を始めてから1時間25分、長尾滝に到着。落差30mと界隈では最も大きな滝ではありますが、ここまでが結構な難所のため、他の登山客の姿は見えずでした。


下山を開始してから1時間45分、五階滝の前を通りますが、先程の長尾滝と比べると感動がかなり薄いです。


下山を開始してから2時間、魚止橋を渡ります。やっと他の登山客と遭遇。ゴールもかなり近づいて来た感じです。


写真では伝わりづらいですが、かなり滑落の危険性があるポイントが多かったです。


魚止橋から少し進むと白滝丸太橋に到着…と言っても橋がありません。


橋の下の川を渡り、梯子で上に登ります。


川を渡る横に白滝二筋の滝があります。


白滝丸太橋を越えらば直ぐに舗装された道に出ます。


下山を開始してから2時間05分、1番の最初分岐点まで戻ってきました。


下山を開始してから2時間15分、無事スタート地点に戻ってきました。【中道】の公式HPでの時間は2時間30分なので、長尾滝に寄り道していなければ2時間ぐらいで降りれたかなという感じですが、非常に足場の悪い道なので思ったより公式の時間を縮める事はできませんでした。


下山してホッとするのも束の間、駐車場には多くの消防車とパトカーがとまっていました。駐車場の受付の方に話を聞いてみると、なんと【中道】で救助要請があったそうです。山を甘くみてはいけませんねぇ…


ルートの動画です。YAMAPのこの機能がけっこう好きです。


竜ヶ岳を登ってみての感想ですが、後半の稜線の道がとにかく気持ち良かったという事と、山頂からの景色がとても良かった事。往復で約5時間。【遠足尾根】コースを往復すれば健脚な自分の足でたぶん4時間ぐらい。あまり足に自信がない人でも5時間ぐらいあれば往復できると思います(山頂での休憩時間除く)。登山道もしっかり整備されており、登りやすかったので色んな人に一度は登っていただきたいと思いました。自分も誰かを連れて行って達成感と絶景を味わってほしいと思いました。