「骨法の極意」堀辺正史著 1988年
たまたまタイムラインに流れてきたマイク・タイソンのトレーニング風景に釘付け。
昔、誰かがタイソンのフットワークをボクシングのテクニックというよりスラム街で身につけた喧嘩術だと評していたな、と思いだしてみたら「喧嘩芸骨法」の堀辺正史師範だった。
当時はよくわからなかったが今見ると確かにタイソンのフットワークは足というより腰、体幹で移動しており、膝や足首のバネを多用していないように思える(あくまでボクシング未経験の私の感想)。
膝や足首のバネを利用するな、とは当会でも指導する。同様の指導をする古流は少なくないように思う。欠点として、術理的には正しくとも対人でのスピード、軽快さが出しにくいケースが多く組手で活用するのが難しいこと。
タイソンはリング上でも本当の実戦でも活用できていたのだろう。やはり天才だったと思う。