フェジョアータというブラジル料理がある。
ブラジルではポピュラーで日本のカレーライスのような感覚で食べられている。黒豆スープなので初めて食べたときはご飯にぜんざいをかけるような外観に抵抗もあったが今では私の定番メニュー。レシピは表題本を参考に、野菜を増やしたり、粘りを出すために片栗粉を混ぜたりしてアレンジしている。
レシピ本は何冊か持っているが最も読み返したのがこの「闘魂レシピ」。サブタイトルに「かんたん!うまい!元気が出る!」とあるように中には「塩むすび(普通の大サイズおにぎり)」「ニンジンジュース(ニンジンをミキサーにかけるだけ)」など、専門家の著作ならまず紹介しないものもある。レシピもさることながら各メニューについての猪木さんの思い出、エッセイが楽しい。
不世出の名プロレスラーアントニオ猪木が世を去って一年。リング外の行動も含め猪木ほど客を引き付けたレスラーはいないだろう。カリスマ性は天性のものだ。