2021年4月 東京空手ロード  MAJ初参加 & K-1王者登場! | 武道上達法研究会|新大阪・川崎で沖縄空手指導

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4月24-25日、当会東京稽古会指導のため上京。25日よりの緊急事態宣言発出が報道された中ではあるが事前に決まっていて新幹線やホテルのキャンセルが難しいこと、25日は神奈川以東には行かないこと、何より稽古会以外にも私自身が楽しみで仕方なかったイベントもあったため予定通りの行動となった。

1 ー マーシャルアーツジャム(MAJ)

 


総合武道格闘術代表、小川正人先生が主宰する異流派交流のスパーリング稽古会。私は今回はじめての参加。参加人数は10人ほど、やや少なめではあるもののいずれも腕に覚えありといった感じの方々。
当会のポリシーとして型名人を目指すのは本意ではない。そのためある程度のレベルになれば自由組手も稽古に取り入れている。しかし、いつも同じ相手ばかりとの稽古では知らず知らず自分の技、動きがパターン化されてしまい、未知の他流の技があっさりかかることがある。時として打たれ、投げられることもあるがそれは自身の未熟さ。至らなければ稽古を積めばいいだけ。
小川先生、お相手いただいた皆さん、ありがとうございました。しかし還暦間際の身に続けてのスパーリングするのは疲れるわい、健康管理の面からももっと心肺機能を向上させる必要があるかな・・・・

2 ー 元K-1 MAX 王者、小比類巻貴之選手と交流稽古

 

 

格闘家、菊野克紀さん経由のご縁で元 K-1 MAX王者、小比類巻貴之さんと交流の機会が持てた。小比類巻さんは現役時代に私の沖縄空手の師匠の指導を受けたこともあり、その面からも私の空手に興味を持たれたようだ。
無名空手家である私の技術がプロ中のプロに対して参考になるのかいな、と思いつつ指定された場所に向かうとそこで待たれていたのは紛れもなく小比類巻選手だった。
時間も限られており、今更YOUTUBEで事足りる型の順序や約束組手を解説することは意味がない。稽古開始後、早々に応用、型からの戦い方を説明。パンチや蹴りがあたるギリギリの間合いで相手のスキを見ながら一瞬のパンチ、蹴りを繰り出すような戦い方でプロとは戦えない。しかしそこから古流空手の防御法を用いて接近すれば両手を用いて相手の急所部に技をかける沖縄空手の先方が活かせる。スピードもパワーも必要なのだが型で体を練ることによりパワー、スピードにハンデがある場合でも勝率が高まることを僭越ながら説明させていただいた。
小比類巻さんはトップ選手でありながら尊大なところもなく熱心に質問される。こちらもついつい「あれも、これも」と示範してしまう。曰く「いや~今日はお腹いっぱいになりました!」
トップ選手でありながら役立ちそうなものはなんでも取り入れようという熱意に敬服。助手を務めてくれた当会会員が帰りの車中で曰く
「リングで鬼みたいだった人が普段はあんなに優しいんですね、プロです!」

  3 ー 武道上達法研究会 東京稽古会  


さて、24日夜間および25日午前は川崎市内で当会の稽古会。東京支会リーダーのO君は福祉関係の仕事のため今回は出席自粛、いささか参加人数は寂しいものとなったが白帯の会員諸氏に基本を見直すいい機会ともなった。
25日の稽古には当会最年少のK君が出席、ずいぶんとサンチンが上手くなっている。
「以前指導いただいた個所をノートにつけています。自主稽古の間、注意された箇所をノートを見ながら矯正していました」とのこと。嬉しいじゃないか、結局この日はサンチンの指導に2時間を費やした。
上達に個人差が出るのは仕方ない。しかし同じ欠点を何度も指摘させ、「上手くなる意識がないな」と感じさせることこそ指導者を萎えさせるものはない。逆に言えば積極的に指導を守り、欠点を矯正しようという生徒には積極的に教えたくなるものだ。

25日午後の新幹線で帰郷。新しい武縁ができたこと、東京地区会員の進歩が見られたことなどいつもにもまして充実した上京だった。年齢的にあと何回このような機会がもてるだろう、早く以前の日常が戻ることを祈念せざるを得ない。