拳をしっかり握る、ということ | 武道上達法研究会|新大阪・川崎で沖縄空手指導

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日曜の稽古にはフルコン空手経験者が体験参加。「基本が大事だからやれ、と指導されていたのですが何がどう大事なのか指導を受けたことはありません。ブログを読んでこちらなら説明していただけそうなので参加しました」ということだった。確かに拳の握り方一つも我流に近かった。

マンガなどで「空手はボクシングなどと違い素手の拳そのものを鍛えるので手の怪我をしにくい」といった説明をされることがある。巻き藁など部位鍛練の結果として砲丸のような拳をされている方も確かにおられる。しかし、初段程度では案外拳をしっかり握ることができていない、というケースも少なくない。私もフルコン時代は指の怪我は日常茶飯でいまだに左右の指形が違っている。

フルコン空手では拳の怪我は職業病。強打するたびに親指の付け根などを痛め、治った時期に組手をしたとたんまた指を痛め、またしばらく組手を休む、といったローテーションになっている人もいる。学生ならまだしも整体師や楽器演奏者など指を精密に使う仕事についている人にとっては生活に差し障ることもあるだろう。

沖縄空手をはじめた当初、先生にあまい握りを指摘され、何度も指関節をきめられた。拳立て伏せ、指立て伏せをしても拳の締めはたいして強くならなかった。しかしハラからの呼吸、動作と拳の握りが一致するようになってからはかなり拳が締まるようになった。もちろんまだまだのレベルであり、拳を痛めることは皆無ではないが会員たちに拳の握りを指導できる程度には締まっている。