用事があったりするときは疎ましく思うが、基本的に雨は嫌いじゃない。
雨、というと、自分は小学生の頃を思い出す。
今はないのかもしれないが、自分が小学生の頃は土曜日にも午前中だけ授業があった。
そしてそんな日の、学校が終わって帰るときの記憶。
雨が降っているときの、傘をさして母親がお昼ご飯を作ってくれている家に帰るときの、
雨の音や雨の匂い。
雨が上がったあとの、太陽で熱されたアスファルトからのぼってくる湿った匂い。
そういうのが好きだった。
そんな記憶を思い出して、今ではほとんど薄れてしまった小学生の頃を、
楽しかったんだろうか、辛かったんだろうか、なんて考える。
具体的な記憶なんてほとんどないから、嫌なことも多かった気もするし、
楽しくしていたような気もする。多少、嫌なことの方が印象に残りやすいのかもしれないが。
でも、あの頃は今ほど考えたり悩んだりすることもなかったんだろうなと思うと、
ちょっと羨ましく思った。
