ぶひー。
軽く二日酔いで、栃木は宇都宮市へ参りまして、長~い文章を打っております。
軽く二日酔いで喉もカサカサのボロボロですが、リハでは凄く良い声が出ているという安定のバカ声帯なので今日も楽しい夜になると思うよ。
みんな来てね。
「The Cheserasera~WHATEVER WILL BE,WILL BE TOUR~」
【2015年2月11日(水・祝)】
日程:2015年2月11日(水・祝) OPEN 17:30 START 18:00
会場:HEAVEN'S ROCK宇都宮
出演:The Cheserasera/Amelie/said/ 鴉 and more
料金(税込):(adv)¥2,300 (door)\2,800 *1drink別
チケット発売日:12/20~
プレイガイド:ローソンチケット/イープラス/店頭
問い合わせ:HEAVEN'S ROCK宇都宮(028-639-0111)
「語れどソイツは需要無え」第三回。
ついに需要っぽい需要が…。
嬉しい。ということでリクエストにお応えして。
第三回は私が「愛用しているキャビネットについて」です。
CARVIN(カービン)212E-V30というモデル。
サウンドハウスで買ったんだけど当時は3万円だった。
その後、値段は変わらずスピーカーが自社製品のものになり、今見たら、スピーカーがもとのに戻ってて値段が高くなっていた。
そしてまさに、そのスピーカーこそが決め手。
Celestion社のvintage30。
こいつを知ったのが、何年も前に富山のソウルパワーというハコでライブした時。
当時、私はヘッドのみ持ち込みでキャビはハコのをお借りしますスタイルだった。
キャビなんてどこも大体マーシャルの1960Aが置いてあるんだからヘッドで音決めとけば大丈夫だろうと。
もちろんソウルパワーも例に漏れず1960A。
そしていつものようにリハをスタートした。
バンドサウンドが鳴り響いた。
その瞬間、店長トシオさんが走ってきて「あかんあかんあかん、音が薄い、今奥から別のキャビ持ってくるから待ってろ」。
???。
見た目ほぼ同じのキャビが運ばれてきた。
言われるがまま、使用させてもらった。
音が全然違う…。
というか「残る」。
いつもはいなくなるのに…残ってる。
そう、いつもならどれだけ入念に音作りしてもドラムとベースと混ざった瞬間、いなくなる。
一人でいい感じにセッティングして1、2、3、4ドラムとベースどっかーんで低域と中域がいなくなる…。
スタジオやハコのマーシャルスタックを使っていてこの現象に悩まされているギタリストは結構多いのではないだろうか?
そんな中私は低域はベースが出せばいい、中域はアタック音としてドラムに任せりゃいい、ギターに残されたのは高域だけだという謎の解釈で、トレブルを上げべースやミドルは切って、自分が出したいサウンドよりずっと細い音でやってきた。
むしろ音作りとはそういうもんだと思っていた。
しかし、キャビを変えただけでその今までいなくなっていた奴らが、バンドサウンドの中でしっかりとそこに残っているではないか…。
まるで「ずっとここにいたんだよ、やっと見つけてくれたんだね…」という低域と中域の言葉が聞こえてくるような感じ。
演奏後、トシオさんから教えられたのがスタジオやハコによく置いてあるのが1960Aでこれが1960AV、Vはvintage30のこと。
見た目はほぼ同じだが、スピーカーが違う。
1960Aに入ってるのは同じCELESTION社のG12T-75というもので、どうやらそれが音が抜けない(耐久性重視モデルだから?)原因らしい。
なのでお前はまずキャビを買えと言われた。
しかしヘッド買ったばっかりでこれ以上の出費は…あと、マーシャルキャビはデカすぎて機材車のアコードに入らないよ…。
という嘆きに対し、別にマーシャルである必要はない「vintage30入ってればなんでもいい」その条件だけなら探せば安いのもあるはず、そしてデカいなら2発のにすればいい、それぐらいなら乗せれるだろう、実際4発なんて外音的にはいらないんだとのことだった。
帰りの車中ですぐサウンドハウスを検索、そしてその中で一番安かったのが現在も使用中のカービン212Eである。
三万円。
スピーカーvintage30だけでも一万五千円くらい。
つまりそれが2発入ってるわけだから、ほぼスピーカー代じゃねーか、このカービンて会社大丈夫?
まあきっとそういうのもあってか、値段上がったのかもしれないね。
その点においては、あの時軽く破産しかけつつもすぐ買っておいて得をした。
vintage30はマーシャルやカービン以外にもメサブギー、ボグナー、オレンジ、フェンダーのスーパーソニックなどなどハイゲイン系を中心に幅広く使われている。
メーカーの謳い文句でもオーバードライブを再生するために開発されたとあった。
本当そんな感じでクリーントーンを鳴らしても少しカサついたハスキーな音がして、私的には好み。
では、同じスピーカーが入っていればいいってんならわざわざ高いボグナーやオレンジ買っても意味ないってこと?ってなるかもしれないけど、高いキャビは材や造りがしっかりしてる分、ちゃんと高いだけの音はする。
例えばオレンジのキャビは私のカービンにさらに締りのある低域が足されたような、図太さを感じた。
でも不思議なことに?スピーカー前で聞くとカービンの音もオレンジもそんなに変わらなく聞こえた。
まあ、スピーカーが同じだから不思議でもなんでもないのだけれど。
んでそれをマイクで拾って出していると考えると…。
高いキャビにしても、お客さん側的にはあまり意味が無いのかもしれない。
ただ、見た目も大切だからね。
高そうな見た目であるだけで演者もお客さんもモチベーションが上がるってもんです。
ちなみに。
NOだ。
まず頭の方デカいってどうゆうことだよ。
色も全然合ってないし。
いずれ売れたら、ボグナー買うんだ。
それまでの繋ぎだよ。
って。
思ってました。
が。
「すげー斬新な組み合わせですね!」
「オシャレですねー」
「マニアックですねー」
「なんすかそれ?コンボの上にヘッド乗せて、いったいどうなってんすか?」
対バンしたギタリスト達から興味を持たれた。
こいつのおかげで話しかけてもらえた。
それが繰り返され、おいしさを感じてしまった嫌らしい私はこいつを使い続けることを決意。
そしてその度に調子こいた顔でギタリストたちに「vintage30入ってればなんでもいい」を我が言葉のように放っております。
トシオさん、あれ以来富山には行けておりませんが、またいつかこのカービンを持っていきたいです。
そして心の底からありがとうを言いたいです。
そんな今回はわりといい話。