GW休暇の翌日は、友人の車で鹿屋市へと向かいました
鹿児島市からフェリーを乗り継いで、桜島の根っこから南下します。
でもって、なんかこの景色、
ハワイのワイキキビーチっぽくない?
これは大隅半島からみた「裏桜島」。
写真によく出ている姿は薩摩半島から見た姿です。
でも、大隅のかたは「こっちが本当の桜島じゃ」とおっしゃいます(笑)。
他県のかたにはわかりにくくても、
大隅半島の鹿屋市にお住まいの、鳥取政昭先生を訪ねました。
私の高校の恩師で、母がむかーし教員をしていた時の先輩先生でもあります。
先生は生涯桜島を描き続けていらっしゃいます。
いろんな表情を見せる桜島だけど、
内面のエネルギーの表現は稀有なものを感じます。
いくつかネット上でもあがっているようですので、興味あるかたは
探してみてください。
先生のアトリエを訪ねました。
毎回二科展のご案内はいただくけど、お邪魔するのは初めて。
広々とした空間に描きかけの桜島がどか~~ん。
100号サイズかな?
普通キャンパスの白から描き始めるけど、先生は赤を下地に塗る「地赤」。
御歳87歳。いつもおだやかな先生ですが、火山の性質を科学的に調べて
納得しないと描けない、強い信念が絵から伝わってきました。
この朱がマグマを彷彿とさせ、
錦江湾の海と空と大地が秘められている青。
材料見てるだけで芸術的で、いつも、わくわく創造的になりますね
そして先生の傍らにはいつも奥様が。いいときもそうでないときも、
ず~~~っと支え続けてこられた人生のパートナー。
私の特に好きな絵はこれ。
先生が初めて二科展に入賞されたときの桜島です。
1960年作。私の生まれる1年前。
先生の自分への自問自答、世の中への訴えたいもの、情熱が
若さと共に胸に迫ってくる。元気をくれます。
これ寝室においたら眠れないだろうなぁ(笑)。
一矢の光差し込む錦江湾。
遠くにかすむのは、薩摩半島先端の開聞岳。薩摩富士と呼ばれています。
たくさんの芸術と人生に触れた一日でした。
もう少し、南にくだってみましょう