今日はベストアルバムのマスタリング
マスタリングとはそれぞれの楽曲を1つのCDにまとめる際に
それぞれのボリュームやバランスを整えたり、スムーズに聞けるよう、
音質に磨きをかける、最終工程です。
なので、基本的なレコーディングとは違って、
ここでは歌入れも楽器の演奏もしません。
例えると料理を並べるテーブルコーディネートみたいな役かな?
でもこれが結構重要で、
たとえば、同じたいやきでも、紙のお皿
にのせたものより、
笹の葉に乗せたものほうが、ずっと美味しくみえるでしょ?
いやいや、そういうことじゃないんだな(汗)、
家具の最後の仕上げの艶塗装みたいなもの、でしょうか
いや、それもちょっと、ちがう、、、、
あ、お化粧の最後の口紅! それくらい、
マスタリングで印象がずいぶん変わるんです。
それだけのために海外に行くアーティストも多く、
私も以前ロンドンに行ったこともありますが、最近は本当に
日本のエンジニアにもどんどん優秀な人が増えてきました
ここがマスタリングルーム
大小のスピーカーがあり、この机の後ろにソファーがありそこで
みどりどんたちは音の指示をします
意外とシンプルですが、これもエンジニアによって様々。
作業目線はこんな感じ。使う機材や
方法などのメモを書き込み、私の「もっと声を太く」とか「もっとつやっぽく」とかの
わがままな要求に対し、
「最初からそう歌いなさいよ!」とは絶対言わず、ニコニコ受け止めてくれる、
いつもノートに使ったもののメモを記し、とても動きに
無駄のない、信頼できるマスタリングエンジニア。
スノーマンだね(笑)
勿論音も聞きますが曲を波形で調べて、全体をみるのも大事な仕事。
たとえば曲間の秒数もこの波形を調整して決めていくんです。
みどりどんはデビューして21年ひや~
みなさんの音楽環境も変わったでしょう?(話をそらす)
オープンテープ→カセット→MD→メモリーカード→ダウンロードとか
レコーディング形式もどんどん変化。
左の丸いものはアナログ(録音)テープ→
右のビデオテープのようなものはデジタルテープ(通称お弁当箱)→
真ん中の小さいものはDAT(ダット)といわれるデジタルテープ→
そして現在は・・・デジタルデータをコンピューターにインプットしてストックするので、
形はありません軽量化してエコになって良いけれど、なにか心もとない。
こんな風に1アルバムごとに
倉庫に眠っているのをとりだしてくるんだけど中には経年劣化しているものも
あり、冷や冷やしながらの再生作業です。
今回はそんなこともあり、普通一日弱で終わる作業が二日かかりましたが、
いい感じで仕上がりました
エンジニアの鈴江さんです
女性の人とは思わなかったでしょ?
優秀なかたです。前アルバムの「ブーケガルニ」も彼女が仕上げてくださいました。
みなさん楽しみにしていてくださいね。
デビューからの私の21年分の愛がびっしりつまってるからね