ダイゴとナギ ♯8 さくらの日 | 蓼食う虫も好き好き

ダイゴとナギ ♯8 さくらの日

゚・*:.。 ダイゴ と ナギ の物語 .。.:*・゚
‐豆知識シリーズ パート2‐


蓼食う虫も好き好き


ナギ「今回はね、うちが調べてきたんやで」

ダイゴ「ん、何を?」

ナギ「3月27日は『さくらの日』です!」

ダイゴ「ナギさん、会話してます?」

ナギ「『3×9(さくら)=27』という語呂合わせと、七十二候の
ひとつの『桜始開(さくらはじめてひらく)』が重なる
時期であるからです!」


ダイゴ「…。なるほど、よくできました」

ナギ「そうやろ~うちもやればできる子やねんで♪」

ダイゴ「そうかそうか。えらいえらい」

ナギ「そういえばさ、桜の木の下には死体があって、
その血を吸うから花はピンク色になる~とかよく聞くやん。
それってどこから出てきたん?」

ダイゴ「あれ、今日は君が調べてきたんちゃうかったっけ?」

ナギ「うん、『さくらの日』はね❀」

ダイゴ「よしわかった。期待したらあかんことは理解した」

ナギ「てへっ☆」

ダイゴ「昔、『梶井基次郎(かじいもとじろう)』という
小説家がいたんやけど、その人が発表した
『桜の樹の下には』という作品がもとかなって
考えられてるみたいやで」

ナギ「いかにもって感じのタイトルやね」

ダイゴ「やろ?内容もちょっと暗い感じやし、書き出しが
『桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!』やしな」

ナギ「おぉ、いかにもやった」

ダイゴ「まぁ、さらにその前に『桜の木の下で死にたい』
というような意味の和歌をうたった『西行』っていう
お坊さんがいたんやけど、そういう古典の伝統を踏まえて
梶井基次郎が小説を書いたっていう話もあるねん」

ナギ「ふぅん。要するに、日本人は昔っからそういう
おもしろそうな話が好きってことやね♪」

ダイゴ「うん、まぁ、そういうことなんやろうか」

ナギ「ほな、血を吸うっていうのはどこからきたんやろね?」

ダイゴ「ん~、連想ちゃう?ピンク色の花→木の下には
死体がある→血を吸ってるからピンク色なんや~
みたいな」

ナギ「あ~、納得」

ダイゴ「あとは、戦争で亡くなった人の供養のために植えた
とかいう民間伝承があったりするな」

ナギ「うんうん、なるほどね~」

ダイゴ「こんな感じでいい?」

ナギ「うん!まとめると、『日本人は桜が大好き』
ってことやね!」

ダイゴ「ざっくりまとめたな」

ナギ「でもうち的にはやっぱり桜餅のほうがいいかなぁ。
あ~でも、花見団子も捨てがたいなぁ」

ダイゴ「…。両方食べたらいいんちゃうかな」

ナギ「そうやね!ほな買いに行こ~♪」

ダイゴ(結局『花より団子』やなぁ)


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