天皇譲位問題について | 魁!神社旅日記

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                         御中

お世話になっております。
天皇陛下御退位の問題について、ちょうど
該当文献を読んでいたのでご報告いたします。

古の奈良の律令による規定によれば
退位した天皇の呼称は「太上天皇」であり、皇后は
「太皇太后」になると思います。
「太上天皇」は唐令にはないが我が国独自の規定とのこと。

「吾人の注目を牽く第一の差異は、わが令が唐令にない
太上天皇の尊号を定めていることである。
これは支那にあっては、皇位は全く公のものであって、
皇帝の父祖と雖も一度皇位を退けば凡人となるが、
我が国の天皇は国家の元首たる公の地位と皇族の
族長たる私の地位とを兼ね有するものであるから、
天皇の父祖は譲位の後と雖も皇族の族長たる地位を
保有する」
(滝川政次郎「律令の研究」1931)

またそれ以前の呼称としては皇極天皇の退位後の呼称
「皇祖母尊(すめみおやのみこと)」があります。

私見によりますが、今回の天皇陛下退位は
神話の「天孫降臨」の再現であると思います。

すなわち、かつて持統天皇が孫の軽皇子に皇位を
伝えんとしたように、天皇陛下のお心は孫の
悠仁親王への将来の円滑なる皇位継承を考えての
ことではないでしょうか。

そのために皇位継承後の皇太子には秋篠宮様と規定
されることが望ましいと思います。

また、天皇陛下の退位後の呼称は正式には「太上天皇」
または「上皇」でもいいと思いますが、
べつに愛称として民間で用いられてきた呼び名である
「ご隠居さま」があったらと個人的には思います。

これからの高齢化社会の生き方の手本として天皇陛下は
退位後は「ご隠居さま」として、
皇族の族長として、皇室祭祀等の指導継承をされながらも
奥様と一緒に好きな趣味や旅行を公の立場から離れて
楽しんでいただけたらと思いました