ラグビーワールドカップもいよいよ終盤。
初戦で南アフリカに歴史的勝利をあげたJAPANでしたが、2戦目は中3日という超過酷な日程で、優勝候補チームに対してハードな試合をした疲れから、後半も半分を過ぎてから息切れ。
同グループ南アフリカの次に強いスコットランドに敗れてしまいました。
そして今回はスコットランド戦の10日後。
今回は身体を休ませる事ができ万全な状態でサモア戦に臨みました。
サモアは、過去に2度決勝トーナメントに進出したチームで、個々の力が非常に強いのが特徴。
日本は過去に何度も対戦してるけど、勝ったのは3回で、しかもベストメンバーでは勝った事がないチームです。
過去のワールドカップでは大敗を喫しています。
サモアのラグビー選手は身体能力が高く、欧州などの強豪クラブチームに在籍している選手が多いのです。
要は、ラグビーで生計を立てる為に出稼ぎに行ってると言えば分かりやすいですね。
なので、代表チームを組むのも、選手に召集をかけにくい部分もあり、その為にベストメンバーを組むのが大変。
ですので、現在開催中のW杯がサモアの真のベストメンバーと言えます。
日本が3度勝ったのは、そういった主力選手が半分程度抜けたサモアに勝利したのみですので、ベストメンバーのサモアに勝利したのは初めてと言って良いのだろうと思います。
ところで、報道では、日本代表に10人の外国人が入ってるのは何故?という問い掛けがあります。
ここはラグビーの歴史にも関わるのですが…
W杯が始まる前まで、ラグビーはアマチュアリズムを謳ってたスポーツです。
プロ化されてきたのは30年程前だったかと思います。
プロ化されてきたとは言え、全ての国がいっぺんにそうなってきた訳ではなく、日本代表でもプロ契約しているのは限られたメンバーのみです。
現に、ウルグアイとかプロ契約している選手が居ないチームも現実にあります。
少し話がそれましたが、ラグビーは国と国との戦いというよりも、ユニオン(協会)としての戦いが根幹にありました。
ですので、ナショナルチームとは言え、参加資格があるのは、登録されている国のラグビーユニオンに所属されている選手を選んできたという事でしょうか。
W杯前までは、世界一を競うような大会はなく、テストマッチと呼ばれる国同士(=ラグビーユニオン)の戦いが基本スタイルでした。
W杯が始まり、いわゆる世界一を競うスポーツになってから、代表選手の国籍要件が固まってきたという感じですね。
ですので、日本だけが特別なわけではなく、今回W杯に参加しているナショナルチームも、結構外国人選手を起用しています。
ただ、日本代表の選手の多くは他の国とは少し外国人の意味合いが少し違います。
と言うのも、外国人選手の中には、高校や大学から日本に留学生として渡り、日本の文化や日本人の気質を共有している選手が多いんです。
今回の主将であるリーチ・マイケル選手は、札幌山の手学園高校からラグビーを始め、東海大学に進学し、その後トップリーグチームの東芝に入社しています。
日本語も流暢というか、アクセントも完全に日本人です。
ルーク・トンプソン選手は、社会人になって来日してますが、日本語も流暢で、関西弁で喋ってます。
国歌斉唱の時に、ちゃんと君が代を歌ってるんですよね。
五郎丸選手が「こういう時だからこそ、もっと日本代表にいる外国人選手に目を向けて欲しい」と言ったのは、そう言う事もあるのだと思います。
中にはオールブラックス(ニュージーランドの代表チームで世界ランク1位)にも選ばれるレベルの選手が日本代表に居ます。
その選手が、母国の代表チームを選択せず、日本の為に日本代表として戦ってくれてる事を知って欲しいですね。
彼らは日本の文化も理解し、日本特有の厳しい練習にも耐えて頑張ってるんです。
日本は身体が小さいから、欧米の屈強とした選手達に勝つには、ひたすらフィットネスを高め、フィジカルを高めるために、他国の選手では1ヶ月もたないと言う激しい練習(言うに言えない地獄のトレーニング)を続けてきたそうです。
この事が選手達に「世界一の練習量を積んできた」という絶対的な自信があったんです。
ですので、南アフリカに勝てた事は、これまでの歴史からすれば奇跡以外の何物でもなく、諸外国は元より日本人でさえも誰一人として善戦はしても、勝つ事はまずなく、今後30年先も南アフリカに勝てる事は無いと言われてきました。
でも、選手達は勝てると信じてました。
その裏付けは何度も言ってますが、血を吐くほどの過酷な練習と、エディヘッドコーチの緻密な戦略でした。
どんでん返しの少ないラグビーですので、実力差が小さくない限り、奇跡や運で勝てるスポーツではありません。
敢えて奇跡と言うならば、世界と対等に戦える迄に、前回のW杯からの4年間でチームを作りあげた事だと思います。
日本が入るBグループ5チームの中で、決勝トーナメントに進めるのは2チーム。
ラグビーには、試合に勝つと勝点4、引き分けで2が与えられますが、それ以外にも4トライあげると無条件で+1、負けても7点差以内の敗戦なら更に+1が与えられます。
初戦、日本は南アフリカに勝利しましたが、4トライは取れなかったので勝点4。
一方の南アフリカは負けたものの、2点差の負けと、4トライをあげたボーナスポイントにより、勝点2を取りました。
日本はサモアにも勝ちましたが、2トライだったので、勝点は4で通算8点。
スコットランドは南アフリカに負けたものの、日本とアメリカ相手に4トライ以上あげての勝利だった為、同じ2勝ながら勝点10点をあげてます。
勝点では不利なものの、潜在能力の高いサモアがスコットランドを破る可能性もあり得ます。
サモアがスコットランドを破るか引き分ければ、スコットランドの勝点は最高でも12(スコットランドが勝てば決勝トーナメントは断たれますが)。
実力的に落ちるアメリカに勝ってボーナスポイントをあげれば勝点13。
まだまだ可能性は残ってます。
頑張れ日本‼️
熊谷ラグビー場のパブリックビューイングにカミさんと行ってきました。
超満員で凄い熱気でした。
いつもお世話になってる、元日本代表の堀越さんも試合前のトークショーに参加されてました。