有力者の出場がないアマチュア大会を制したのは、採点経験に勝る阿部知佳さんでした。

阿部さんは筆者の元フォロワーなので、どこまで突っ込んで書いていいのか一瞬迷う所ですが、いつも通り感じた事を記事にして行きたいと思います。

 



音99安94表96リ96VL96 計481 98.524点
虹24金3赤0青0 し42こ7フ0

音程99%は初出場という事を考えなくても圧巻で素晴らしいです。

その他の項目も無難にまとめて98.5台を揃えて今大会のレベルであれば十分な点数を出してきました。

採点経験豊富ならではという点がいくつか見られました。

まず、区切りを意識して安定を出来るだけ確保しようという姿勢が見えました。

原曲に対してバーが長い部分もあるので、フル動画を見ると余計区切りが強調されるように見えてしまいますが、原曲よりも短く切って安定を確保しようとしていたのも確かです。

恐らく練習ではもう少し安定性が高かったと思われますが、そこは初出場というところで致し方ないのかなと思います。

阿部さんは、筆者がフォローされている時は音程が非常に強く、声量に自信がない印象でした。

従って抑揚・表現力に不安を抱えていたと思われますが、巧みなマイコンとしゃくり&こぶしをしっかり入れて何とか表現力96を確保しました(抑揚は80前後と予想される)。

声量に欠けるということは、裏加点が稼ぎにくい事にも繋がります。

堀優衣ちゃんがインタビューで声量がある時の方が点数が出やすいというような事を答えていましたが、声量がある=必ずしも裏加点が出るではないですが、声量がないと裏加点が取りにくいのも事実です。

阿部さんの表チャートならば裏MAX入れば99.6点台が望めるので裏加点は1.1点ほど減点されています。

現状の裏加点では表現力以外の表チャートを埋められたとしても99点にギリギリ乗るかどうかです。

阿部さんの最大の課題は裏加点にあるのは間違いありません。

今回は有力者が全く出場しなかったので優勝を手に出来ましたが、実力者が揃ったアマチュア大会なら予選落ちの点数なのは否めません。

今回の優勝で2回目のチャンスが確実に巡ってくるでしょうから、99点台を軽く出してくる強豪に対抗するためには裏加点を重点的に強化する必要があります。