昨日は素晴らしい試合を見せてもらいました。


日本ボクシング史においても燦然と輝く大きな大きな一戦。日本のボクシングファンがずっと夢見てた光景が昨日あったのだと思います。


その井上尚弥を輝かせたノニトドネアにも賞賛の声が拡がっております。




やはりWBSS決勝の1戦目があったからこそこの試合が輝いたわけです。


ノニトドネアが西岡利晃を倒してから10年。パッキャオに次ぐフィリピンの英雄として君臨してきたドネアですが数年前には衰えを指摘されておりました。

それがドネア自身も井上との対戦で息を吹き返し、互いが互いを刺激しあったことで昨日の試合があったわけです。


たった264秒の戦いの中に2人の思い、歴史、プロセスなどいろんなことが凝縮された途轍もなく中身の濃い264秒だったと思います。


勝負の世界、スポーツの世界、とりわけボクシングの世界では敗北は無情であり無慈悲であったりします。

敗者にスポットライトが当たることはほぼありません。


でも昨日のドネアは美しかった。

帰りの花道で転倒した人に手を差し伸べたことに注目が集まりましたが、前回の試合も含めドネアの負け姿に色気があるんですよね。


そして日本のボクシングファンは対戦相手に最大限のリスペクトを示します。


こうしてスポットライトが当たることをドネアが望むかどうかはわかりませんが、ドネアの姿は日本のボクシングファンの共感を呼んだのは違いないと思います。


敗者の美学…。あしたのジョーの矢吹丈、がんばれ元気の関拳次、海堂卓、火山尊、はじめの一歩…、はあんまり読んでません…、ごめんなさい。

リアルでも辰吉丈一郎、坂本なんだっけ?、先日の村田諒太など敗者が輝く場面があります。


生き様が見える、そしてその生き様が本物だと見たものが気づくと敗者の色気が出るし、思い入れが出るものです。

ドネアは確実に日本のファンの心を掴んだんですね。


敗者にスポットライトが当たるのはぼくは好きです。今回のドネアにも最大級のリスペクトを捧げたいと思います。


ここから追記

美しい敗者は勝者をより輝かせる…。。以上