朝ドラ「ちむどんどん」が始まりました。

先日終わった「カムカムエヴリバディ」は舞台が後半は京都、そして映画村でした。

更に松重豊さん演じる伴虚無蔵さんがいい味を出していましたが、そのモデルとなったと言われている福本清三さん。





何度でも書きますが福本清三さんは私の住んでいたマンション(まだ部屋はそのまま置いてますけど…)の斜め上の部屋に住んでおられました。自慢のご近所さんでした。


福本清三さんと言えば「5万回斬られた男」の異名を持つ東映の大部屋俳優さん。


その福本さんが「探偵ナイトスクープ」の出演をきっかけに「徹子の部屋」にも出演。

そして「ラストサムライ」でもいい味を出されておりました。トムクルーズが連れて帰りたいと言ったとか。


その福本さんの最初で最後の主演作「太秦ライムライト」。タイミングが合わず見に行けてなくてそのままだったのですが、カムカムエヴリバディの虚無蔵さんを見ていたら無性に観たくなりDVDを買ってしまいました。




早速鑑賞。


時代劇、そして大部屋俳優さん達の現状を切実に映し出しておりました。古き良き時代の時代劇の終焉と言うと失礼かもしれませんが…。


そしてなんと言っても福本さんの殺陣は素晴らしい。松方弘樹さんとの太刀回りは圧巻。70過ぎた方々の殺陣とは思えない迫力。ヒロインを務めていた山本千尋さんもいい動きされてるなぁ、と思ったら武術太極拳の世界チャンピオンだったそうでなるほど、という感じでした。


他にも観ている時は気づかなかったのですが、石橋貴明さんの娘さんである石橋穂乃果さんや、昔天下一品でバイトしていた時にお客さんとして絡んだ小学校の先輩であり、川谷拓三さんのご子息、仁科貴さんも出演されておりました。


ラストシーンはエピローグもなく福本さんや多くの大部屋俳優さん、時代劇を背負ったような寂寞を感じ、目頭が熱くなりました。


いい映画でした。