さて、お久しぶりの冒頭文から何だか、俺はスロットを打つ事にたいして、一種の後ろめたさってのを感じて生きている。

そりゃ常日頃から、申し訳ない気持ちで下を向いて生きている訳ではないが、朝の通勤ラッシュを横目にパチ屋に並ぶ時、友達が出産して子供を育てるという、とても大きな偉業に挑戦し始めた時、親の背中に小ささを感じた時、そして今回のような災害時。

罪悪感というと少し違うが、後ろめたさってものを正直感じる。

この後ろめたさという、訳の分からないジメジメした部分が、俺が情報商材発信の為のスロブログや、スロットというジャンルでビジネスライクなセルフプロデュースをしたがる人達と、相容れない部分なんだとも思う。理由もなく大っ嫌いだからね、あーいう類の成功者気どるやつって。

(メディアで活躍している演者さんはエンタテイナーだから全く別の話だよ)

負け犬の遠吠えな気もするが『ジメジメした部分』ってのは、俗に言う専業の誰しもが、少なからず持っているもんだと思うし、都合のいい解釈をするのならば、それが人としての『味』ってもんなのかも知れないしさ。ま、どっちつかずの半端者と言われりゃ間違いないけど、ジメジメした部分も忘れたくないのよ、俺は。

ただ、災害時における、一種の後ろめたさ。これはスロを打っているからのみ(正直、そこも大きいけどさ)ではなく、日本でも有数の『安全な県』で暮らしていて、災害という災害に見舞われた事がないという部分からもきているんだと思う。

大雪にも大雨にも台風にも見舞われた事がないこの人生で、一体何を言えばいいのかも分からないし、何を書けばいいのかも分からない。「お前にゃ分からん」と言われれば、全くもって返す言葉がないし、何かをしたくとも、何をすりゃ誰かの為になるのかも分からん。でも、こういった時だからこそ、見ざる聞かざる言わざるではなく何かを書きたい。何も書かないのが無難だとしても、至極単純に『俺』が書きたい。

んな訳で、このブログも書き始めては消してで、気づけば三日がたった有様よ。(たいして誰も見てないから好きに書けばいいんだけどさ)

そんな中、いつも通りにホールに出向いて、いつも通りにハーデス全ツッパしているオッチャンや、ジャグラーをブン殴っている爺ちゃんを見て、代わり映えのしない平和という日常の中に、やはり何だか後ろめたさを感じる。俺が後ろめたさを感じても、なーんも変わんねぇし、まずは日常を大切にする事が一番だとは分かっているんだけどさ。

『天使とは美しい花をまき散らすのではなく、苦しんでいる人のために戦うものだ』

クリミア戦役のナイチンゲールのように、誰かを助けるために全力を尽くすことは出来ないし、見知らぬ国の劣悪な環境を聞いて可哀想だとは思うが、そこに義援金を送った事は一度たりともない。ビタ一文だって送った事はねーよ。その癖、今回のような見知った土地での災害時には、何だかモヤモヤとした後ろめたさを感じ、名も知らぬ人のツイッター画像に心をズキズキと痛め、一時の心配をするものの、結局は何時も通りの日常を送れる俺は偽善者なんだろう。

稼働が終わりホールの喧騒から抜け出し、一人っきりで、何が出来るかを考えても、たいしてロクな考えも出てこねぇし、現地に直接、物資を届けようとする行動力もなく、行動力のある人を羨望の眼差しで見つめるのみ。そして、なんとなくモヤモヤしたまま時間が過ぎていく。

……こういった時、お金は便利だ。

偽善かも知れない、いや、きっとそれは偽善で、それはきっと只の自己満足と許しを得たいだけの感情かも知れないけど、薄茶色の紙切れで心のモヤモヤとほんの少しでも折り合いをつけられるのなら、喜んで義援金を送ろう。

正義でなくともいい。そもそも、正義なんてガラじゃねぇし、正義なんて言葉ほど胡散臭いものはない。

だから、『困った時(だけ)はお互い様』の偽善者でかまわねぇ。

情報の取捨選択も難しい今の段階で、俺みたいなボランティアのプロでもない素人が参加できるって事って、結局は募金等で行政のバックアップ等に参加する事なのかなって気もするからさ。今は、その程度のことしか出来なくとも、何か参加できる事もきっとあると思う。何が正解なのかは……俺にも分かんないけどね。

そもそも義援金やら何やらの行為自体、ブログ等でわざわざアピールする事でもない(サラッとやるのが男前であり、普通の事)んですが……さっきも書いた通り、俺はモヤモヤとした偽善者。俺のモヤモヤなんて、災害時に置いてはそれこそ犬のクソにも劣るもんだって分かってはいるが、心のモヤモヤを少しでも晴らせるよう、何かをしたいのよ。

んな訳で、心の整理(これが大きいんだけどね)をする為にも、お久しぶりの更新と相成りました。

本来であれば冒頭文に書くべき所を、拙い文章力のせいで最後に書いてしまいましたが、熊本地震で被害に遭われた方、ご家族やご友人の皆様が一刻も早く、つまんねぇけど、かけがえのない日常を取り戻せる事を心よりお祈り申し上げます。


CLOSED BGM
True Colors / Artist Against Bullying