手術当日の朝、

NICUから手術室まで

移動式のコットに乗せられたまま

先生2人、看護師さん2人が

付き添ってくれて廊下を歩きました。

 

私と旦那さんは無言で

その後ろ側に・・・。

 

移動中は電源が使えないので

人工呼吸器の先にポンプが付いていて

先生が定期的に空気を送ってくれます。

 

シュコーシュコーという空気の音と

ガラガラというベッドの音が

妙に大きく聞こえたのを覚えています。

 

途中何度か、

他の患者さんやお見舞いの人が

驚いたような、痛ましいような顔で

息子と私たち夫婦を見ていました。

 

私にはまるでそれが、

「え?!こんな小さな赤ちゃんを手術するの?」

「一体なんの病気で?」

って、責められたり

興味本位な気がして辛かったです。

 

でも、エレベーターに乗る直前に

よく知っている助産師さんが

「頑張って」って言ってくれたのは

素直に有難かったし、

泣きそうになりました。

 

手術室のある場所は

入り口が1か所だけになっていて

受付ロビーのような空間になっていました。

その奥に何部屋かの手術室があるようです。

 

私たち夫婦や、

付き添ってくれた先生方も

このロビーまでしか入れず

あとは小児外科にお任せすることに。

 

看護師「お父さんとお母さんはここまでなので、ぜひ声をかけてあげてください」

 

息子を担当してくれている

看護師さんが、

私たちにそう言って

コットの近くに寄れるように

してくれました。

 

息子の両手足には点滴や注射が

ついているため、触れません。

そっと顔と頭に触って

祈るような気持ちで声をかけました。

 

夫「頑張れ。応援してるからな!頑張れ!」

 

私「頑張って。お父さんもお母さんも近くにいるからね!」

 

麻酔で眠っているため

息子にはどれぐらい聞こえているのかは

分かりません。

でも伝わっていて欲しい!


小さな小さな息子の姿が

手術室に運ばれていくのを

2人で見送ると、また涙が出てきます。


手術は4時間後に終わるとは聞いていますが、

まさかの急変や何があるか分からないため

私と旦那さんは産科とNICUの受付ロビーで

待機することになりました。


他に何も手につかない、

普段の倍以上に長く感じる時間。

途中で一度、私は搾乳をしに

席を外しましたが、

夫婦でほぼ無言で時間が過ぎるのを

待つしか出来ませんでした。


無事に終わったとの連絡が入ったのは

予定よりほんの少しだけ早い時間、

お昼過ぎの頃です。