肺の形成異常と低体重(1938g)のため
息子は、そのままNICUに
入院することになりました。
出産直後は元気に見えましたが
やはり呼吸障害と、
血圧が異常に低く
保育器と酸素チューブ、
複数の点滴が必要な状態でした。
CTとMRI検査の結果、
分かったことは・・・
先生「息子さんは、肺分画症です」
私「肺分画症・・・」
先生「左肺の後半分に、分画肺と呼ばれる『機能していない肺』があります。それが通常の健康な肺を圧迫して、呼吸障害を起こしているんです。右肺は呼吸できていますが、左肺は分画肺が邪魔して、半分程度しか機能していません」
夫「他の臓器には問題はなかったんですか?」
先生「心臓が分画肺に押されてズレていますが、それ以外は問題ありません。ただ、左肺に関しては・・・」
部屋の中にモニターがあって
そのモニターに息子のMRI画像が写し出されていました。
先生がアップにした左肺は、
完全に白い塊で圧迫され
ほとんど肺の形をしていません。
先生「健康な肺は上葉と下葉に分かれています。息子さんの場合は上半分の上葉部分に分画肺があって、ひょっとしたら左肺は下葉だけかもしれない」
私「下葉だけだった場合、何か問題が起こる可能性はありますか?」
先生「すでに分画肺があることで呼吸障害を起こしていますが、それを手術で取り除けば問題ないでしょう。上葉がなくても、その分、下葉が広がってくれる筈です。ただ術後しばらくは、肺が広がりきるまでは体内に空白があることにはなります」
夫「手術ですか・・・」
先生「早めに手術されることをお勧めします。体が小さいので、1歳ぐらいになってから手術する場合もありますが、息子さんの場合は呼吸障害を起こしているし、菌が感染した時のリスクが高い。早めに手術した方が、健康な肺も広がりやすいです」
先生が言うには、新生児の方が
回復力や代謝が活発なため
肺だけじゃなく、傷の治りも早いとのこと。
でも、産まれたばかりの息子に
メスを入れることも、
全身麻酔をかけることも、
なかなか怖い・・・。
夫「手術するにあたってリスクはありますか?」
先生「MRIで診ると、かなり太い血管が分画肺の中に入っています。その血管自体は結束して摘出するので問題はないのですが、もし他の臓器と繋がっていたり、癒着する危険もあるかもしれません。肺から空気が漏れれば危ないので、ドレーンを入れることもあります」
他にも、体が小さいこともあり
色々なリスクを説明されましたが
省略します。
とにかく、今orいずれは
必ず手術が必要であり、
できれば早い方が良いという見解でした。
迷いや不安は勿論ありましたが
私も旦那さんも、
思いはひとつです。
産まれた息子が、元気であってほしい。
私たちは、すぐに手術することを決めました。
病院側の判断もありますが
息子自身が大きくなれば
寂しさや恐怖をもっと感じることになります。
それなら、まだ物心のついていない
新生児のうちに・・・という気持ちもあったからです。
手術は、1月14日に
行うことになりました。