あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──
「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」
わたしは恋人に人生初のおねだりをした
「やっと、自分から欲しいものを言ってくれた」と喜んでくれた彼は
誕生日の前日、待ち合わせ場所に現れなかった……(「サファイア」)
人間の不思議で切ない出逢いと別れを
己の罪悪と愛と希望を描いた珠玉の物語
表題作他「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」
「猫目石」「ムーンストーン」「ガーネット」全七篇
(あらすじより…)
湊作品は苦手なイヤミスのイメージが強くてあまり読まないけれど
「山女日記」がすごく良かったので
あんな作品書かれてないかな?と
時々チェックしたりしています…
読書系でないブロガーさんがこの作品を好きだと書かれてたので
読んでみようかなと思ってたところでタイミング良く
永作博美さんの朗読!とaudibleに挙がったので聴きました!
俳優さん朗読の作品はいくつか聴きましたが当たり外れがあって…
でも永作さんのは当たりというより、怖い!!
可愛い女の子からイカれたおばちゃんから
テグスを張ったような声(作中でそう書かれてる)から何でもあり…
前半は後味の悪いお話が続き
やはりイヤミスか…と思って聞き続けるか迷いましたが
最後は希望が見えるとブロ友さんから聞いて…
(たまたまブロ友さんが同じ時期にaudibleで聴いてました)
究極のイヤミスじゃないか!!とげんなりした表題作から
続く「ガーネット」で綺麗に締める流れが圧巻で
最後まで聴いて良かったです!
永作さんの朗読、また聴いてみたいですね…