ホテル・カイザリン | 明日こそスキップ

明日こそスキップ

独断と偏見の読書感想とひとりごとを書いてます

 

 

他人のものばかり欲しがるあの子

いるはずのない住人の気配

甘やかに秘密を分かち合う二人の女

宿命的な死に蝕まれた村

妻と別れた男に訪れた非日常……

 隠された真実に気づかせてくれる珠玉の作品集

   (あらすじより…)

 

 

近藤史恵さんの新刊!

短編集ということで予約していました!

 

全体的にブラックなテイストのが多かったですが

ハッピーエンド好きの私としては

希望の持てる終わり方のお話が好み!

「金色の風」と「迷宮の松露」が良かった…

ミステリ的な読み方をするならば

「降霊会」と「老いた犬のように」も…

 

近藤作品に出てくる小道具や背景は

イメージがグッと迫ってくる感じがして

想像しながら読むのが心地いいです…

今回の作品集では「松露」というお菓子や

「ドルチェヴィータ」というオレンジのボールペン…

表題作のホテルの内装やもてなしも

なんだかゾクゾクしました!

また、こんなのを読みたいな…