ゆらゆら~っと 営業4日間が過ぎていった
19日が 4万4千円 21日が 4万7千円 24日が 3万3千円
そして26日・・・
3日目 24日の日曜日 平日とは人の流れが違う
タクシーにとっては 少しイメージが変わる曜日なのだ
私は休みの日は 観光客かな と思い
皇居周辺を中心に走ってみる
外人さんを お台場ヒルトンまでお送りしたり
赤坂から 東京駅まで お相撲さんのような外人を乗せたりと
どちらもカップルの外人さん達を乗せた
つたない英語で 話しかけたい気持ちが たくさんあった![]()
なんとなく 気持ちのゆとりというか おおらかさが 感じられるのだ![]()
ここが歌舞伎座で ここが築地市場です
ジャパニーズダンス 歌舞伎 フィッシュミュージアム 築地
などと 多少の案内でもしてあげれば
迷惑がるような雰囲気のない 気持ち良さが伝わってくる
まだまだ そこまで余裕がないのか 最初の一言が出なかった
人を見てではあるが 外人さんに いい印象を与えられる
タクシー運転手になってやる![]()
話下手な私ではあるが そんな思いを募らせる 外人さん達との
小さな出会いでありました
日曜日は 昼間は 平日と変わらず お客様が拾えたが
夜になると めっきりと拾えなくなった
赤坂・六本木へ行っても タクシーの行列に出会うだけ
他の通りを流しても 平日ほど 人がいない
休日の夜をどうするか![]()
そこに 一番の難しさを感じた![]()
4日目 朝から体調が良くなかった 喉の痛みが感じられたのだ
でも その日は 私なりの目標があった
朝 出発のとき ママに言った
「今日は5万円売り上げてくる」
「はいはい」 と相手をしているような していないような ママに見送られ
朝 出勤をしてきたのだ
朝は 東京駅八重洲口周辺の 出勤サラリーマンを拾う
それが落ち着くと 少し 客足が少なくなるイメージだ
午前中に一万 夕方までに一万 暗くなるまでに プラス 5千円くらい
5万という数字は 運が良くなければ達成できない
そんな数字に思えている
また 思った通り 体調が崩れ始めた気配を感じていた
今日は無理か 駄目か とあきらめかけてもいたのだが
ママに宣言したんだ![]()
という思いが私を奮い立たせる
昭和通りから 新川のあたりまで 女性のお客をお送りしたあと
車を止めて レシートを処理していると コンコンと 窓を叩き
福の神おじいちゃんが乗ってきた
そこから高速に乗って 幡ヶ谷まで行ってくれるかい![]()
「はい~」
ただ 高速にはまだ自信がなく ナビをしっかり入れさせてもらおうと思うと
「そこをまっすぐ行ってれば 霞ヶ関の入り口があるから大丈夫だよ」
というありがたいお言葉 どうやら 道は案内してもらえるようだ
道をよく知った 気のいい 福の神おじいちゃんだった
4600円 ありがとうございました
その後は 苦手な深夜タイムに入ってくる
22時を過ぎると タクシーは夜間割り増しになる
この時間帯は 飲んで帰るお客がメインで
俗に言う ロングと呼ばれるお客様が多い時間帯なのだ
また 私の苦手な時間帯でもある
昼間などは あちこちにお客様がいるのだが
この時間帯はある意味 限られてくる
六本木 赤坂 銀座 飲むのに有名なところがメインとなってくる
そこには どこも タクシーの行列
新人タクシーの入り込む余地が 見当たらない雰囲気があるのだ
それでも 今日の目標は逃げない![]()
ママ 今日は逃げないよ
まずは麻布十番を流してみる
4台くらいタクシーが並んで走っている
ちょうど 十字路の左側から歩いてきたカップルが
どんぴしゃで 私のほうへ手を上げた
前の車 後ろの車は ちきしょー と思っていることだろう
タクシーとは このような仕事なのかと思えた
次は 赤坂の真ん中 赤坂通りを流してみる
すると また 前の車を通り抜けて 私のほうへ二人の中年男性が乗ってきた
今まで 夜 何度流しても 通り抜けるだけだった繁華街
今日は 2回流して 2回お客様を乗せられた
このお客様は 浜町経由の 亀戸まで 本日最高の 4690円だった
こういう運のいい日というのもあるものなんだ
ということを教わった
5万まで あと5千円くらいまでやってきた
でも体調がよくないぶん 疲れが倍増 もうあきらめようかとも思ったが
とりあえず 高田馬場駅を往復して 明治通りで池袋を流して帰ろうと思った
途中 酔って 呂律もまわらない 寿司屋の店主らしきおじいちゃん
ワンメーターだったが ずっとしゃべりっぱなしの
愛想のいい おじちゃん
なんやかにゃで あと一人 あと一営業で 5万が達成できる
明治通りを流す 期待の池袋では 運がなかった
このまま終わりか と思ったとき
池袋 六又陸橋を超えたとき 一組のカップルを拾うことができた
ママ 有言実行 とりあえず 達成できました![]()
「上板橋までお願いします」
「かしこまりました」
途中から 30歳くらいのこのカップルと会話することができ始めた
タクシー運転手の実情などを 興味津々聞いてくる
私の本職 婦人服縫製のことなどもお話させてもらった
なかなか お客様の 夢 希望 話したいことを語らせるまでは
なかなか難しいなとも思いながら 楽しい時間を過ごすことができた
上板橋に着くと 「ああ ここでいいよ」 と男性がいい
そこで会計させてもらおうとすると
女性の方が ここじゃまだ遠いんじゃない?
と言っている
そっと入れておいたナビによると まだ 駅までは100メートル以上はある
「駅の方がいいですか」
「ここから歩くからいいよ」
どうやら 駅の方がよかったらしい
その先が少し狭そうな道なので男性が気を使ってくれたのだろうか?
「お支払いは現金で宜しいですか?」
「はい」
それじゃ ここでメーターを切って 駅までお送りいたします
「わるいっすねえ」
そして駅までお送りしてから会計をすると 彼は 150円ほどのチップをくれた
「かえって高くついてしまったようですみません」
「いえいえ ありがとうございました」
別れ際の話の中に 一くさり 語らせてもらった
「昼間 赤坂から 一人の男性サラリーマンをお乗せしたんですけど
なんだか日本を動かしているような 大きな仕事を
こなしているような電話をしている人だったんですけど
私 一本道を間違えてしまいまして
何で遠回りしてんだって怒られましてねぇ
すみません すみません で 最後に100円だけお返しさせてもらったんですけど
ああ そう で不機嫌そうに降りていかれました
立派な仕事をしている方みたいだったけど
私には仕事は見えません その人の立ち振る舞いしか見えません
あなたの彼氏の方が よっぽど大きい方かと思いますよ」
と彼女に向かって声をかけさせてもらった
5万を達成して回送にして帰り道を走っていると
今日出会ったいろいろな人の顔が浮かんでくる
どちらかというと 男性の方がおおらかかな
女性で道を知っていると あまり たちが良くないな
でも 子連れのお母さんはいい感じだった
その女の子も 降りてからも手を振って可愛かった
寿司職人のおじいちゃん 千鳥足でちゃんと帰れたかな
皆様のおかげで はじめての5万 達成できました![]()
ありがとうございました
4月26日 火曜 5万3千円